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公開番号2025088090
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202547
出願日2023-11-30
発明の名称通信部仮保持構造
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類G01R 11/04 20060101AFI20250604BHJP(測定;試験)
要約【課題】別途の保持具を必要とすることなく、通信部を、端子部を露出させるように仮保持できる通信部仮保持構造を提供する。
【解決手段】通信部仮保持構造1は、本体11と、この本体11に設けられる端子部12と、本体11に設けられる係止部13を介して本体11に保持される平板状の通信部14と、を備える電力量計10において、通信部14による、端子部12を覆っている通常配置が、解除されて解除配置となる場合に、通信部14を一時的に保持するものであって、通信部14の内側面14c及び外側面14d1の少なくとも一方に形成される第2の爪部2であり、第2の爪部2は、解除配置において、係止部13に係止される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
本体と、この本体に設けられる端子部と、前記本体に設けられる係止部を介して前記本体に保持される平板状の通信部と、を備える電力量計において、前記通信部による、前記端子部を覆っている通常配置が、解除されて解除配置となる場合に、前記通信部を一時的に保持する通信部仮保持構造であって、
前記係止部は、前記本体のうち、前記端子部と直交するとともに、この端子部の上方に配置される本体内面に設けられ、
前記通信部は、
前記通常配置において、前記本体内面に対向する上面と、この上面の反対側の下面と、前記上面に直交し、かつ前記端子部に対向する内側面と、この内側面の反対側の外側面と、を有するとともに、
前記上面に形成されて、前記通常配置において、前記係止部に係止される第1の爪部を有し、
前記通信部仮保持構造は、前記内側面及び前記外側面の少なくとも一方に形成される第2の爪部であり、
前記第2の爪部は、前記解除配置において、前記係止部に係止されることを特徴とする通信部仮保持構造。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記上面の面積は、前記内側面及び前記外側面の各面積よりも小さく構成されており、
前記通信部は、
前記通常配置において、前記内側面が前記端子部を覆うように、前記本体に保持され、
前記解除配置において、前記上面又は前記下面が前記端子部を露出するように、前記本体に保持されることを特徴とする請求項1に記載の通信部仮保持構造。
【請求項3】
前記係止部は、前記本体内面の奥行方向に沿ったスライド面を有し、
前記第2の爪部は、前記スライド面に係止される舌部を備え、
前記舌部は、前記スライド面に沿って、前記端子部に対して接近または離隔するようスライド移動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信部仮保持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力量計を構成する通信部が取り外された際に、この通信部を一時的に仮保持する通信部仮保持構造に係り、特に、別途の保持具を必要とすることなく、通信部が仮保持される通信部仮保持構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電力量計は、通信部が、複数の端子を備える端子部を覆うように電力量計の本体に取り付けられた構造になっている。そのため、電力量計の電源側・負荷側の配線を扱う配線作業を実施するには、作業者は一旦通信部を取り外し、端子部を露出させる必要がある。その後、作業者は、取り外した通信部を、例えば、ビニールテープを用いて電力量計の本体や周囲の構造物に貼り付け、簡易的に仮保持している。
しかし、ビニールテープの粘着面には虫やゴミが付着し易いことから、このビニールテープを通信部から剥がしたときに、付着した虫等が通信部に粘着した状態になり易い。そのため、これに気付かずに、通信部を元の配置に戻すと、端子間で短絡が発生することがある。
このような課題を解決するため、近年、通信部を一時的に仮保持するための技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明が開示されている。
【0003】
特許文献1には「スマートメータ用保持具」という名称で、端子部を露出させた位置において通信部を仮固定することが可能な保持具に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、スマートメータの本体に着脱可能な吸盤を有する固定部と、スマートメータの端子部を露出させる露出位置において通信部を係止するための係止部と、係止部を固定部に対して位置変更可能に支持する支持部と、を備える。
このような構成の発明においては、露出位置において係止部に係止された通信部が、支持部により、本体に取り付けられた固定部に支持されるため、端子部を露出させた位置において通信部を仮固定することができる。すなわち、ビニールテープを使用せずに、通信部を仮固定することができるから、上記の短絡の発生を防止できる。
【0004】
次に、特許文献2には「筐体保持具」という名称で、通信ユニットをスマートメーターに隣接して保持可能な保持具に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、測定部が収容される第1筐体と、通信部が収容される第2筐体と、電力ケーブルが接続される端子部と、を含んで構成されるスマートメーターに用いられる筐体保持具であって、この筐体保持具は、第1筐体の天面に引っかけられる引掛片と、第1筐体の天面と底面の間に介在する周面から離れるように延びて、第2筐体を保持する保持片と、引掛片および保持片をつなぐように、第1筐体の周面に沿って設けられる平板と、を備えることを特徴とする。
このような構成の発明においては、筐体保持具によって、第2筐体が、第1筐体の天面から吊り下げられるため、スマートメーターから取り外された通信部が、このスマートメーターに隣接して保持される。そのため、上記の短絡の発生防止に加えて、スマートメーターと通信部との通信状態を維持しつつ配線作業が安全に実施可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-146142号公報
特開2018-59764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示された発明は、スマートメータの本体に着脱可能な保持具であって、このスマートメータとは別途のものである。そのため、配線作業の都度、スマートメータ用保持具を持ち歩く手間が新たに発生し、作業者にかかる負担の増加になる。
さらに、作業者が、スマートメータ用保持具を持ち出すことを忘れる可能性もあり、この場合、従来どおりにビニールテープを使用して通信部を仮保持することになる。したがって、持ち出し忘れという人為的な問題があるため、特許文献1に開示された発明によっても、上記の短絡が発生するおそれが依然として残っている。
そして、特許文献2に開示された発明も、スマートメーターとは別途の保持具であることから、特許文献1に開示された発明と同様の課題を有していると考えられる。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、別途の保持具を必要とすることなく、通信部を、端子部を露出させるように仮保持できるために、作業者の負担増や端子間の短絡発生という課題を確実に解消できる通信部仮保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、第1の発明は、本体と、この本体に設けられる端子部と、本体に設けられる係止部を介して本体に保持される平板状の通信部と、を備える電力量計において、通信部による、端子部を覆っている通常配置が、解除されて解除配置となる場合に、通信部を一時的に保持する通信部仮保持構造であって、係止部は、本体のうち、端子部と直交するとともに、この端子部の上方に配置される本体内面に設けられ、通信部は、通常配置において、本体内面に対向する上面と、この上面の反対側の下面と、上面に直交し、かつ端子部に対向する内側面と、この内側面の反対側の外側面と、を有するとともに、上面に形成されて、通常配置において、係止部に係止される第1の爪部を有し、通信部仮保持構造は、内側面及び外側面の少なくとも一方に形成される第2の爪部であり、第2の爪部は、解除配置において、係止部に係止されることを特徴とする。
【0009】
このような構成の発明において、通信部仮保持構造である第2の爪部の形状は、係止部に係止可能である限り、第1の爪部の形状と同一であっても、なくてもよい。
また、第2の爪部は、内側面のみ、外側面のみ、内側面と外側面の双方、のいずれに設けられてもよい。
【0010】
さらに、通信部は、必ずしも正確な立方体形状でなくてもよい。すなわち、通信部は、略平板状をなしていればよい。
なお、第1の爪部は、上面の表面に限定されず、上面と内側面がなす角部寄りの領域に形成される。同様に、第2の爪部も、内側面の表面に限定されず、内側面と下面がなす角部を含む領域や、外側面の表面に限定されず、上面と外側面がなす角部寄りの領域に形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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