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公開番号2025088331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202975
出願日2023-11-30
発明の名称解重合性共重合ポリマー及び解重合性共重合ポリマー組成物
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08F 212/12 20060101AFI20250604BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】熱や光によって重合体(ポリマー)が単量体(モノマー)に分解する解重合性を有し、再利用することが容易な共重合ポリマーであり、より低い温度で90%以上の回収率でモノマーに分解することができ、熱分解温度よりも低い温度で熱成形が可能な解重合性共重合ポリマーを提供する。
【解決手段】α-メチルスチレンに由来する構成単位とメタクリル酸メチルに由来する構成単位とを有し、α-メチルスチレンに由来する構成単位とメタクリル酸メチルに由来する構成単位とのモル比が40~70:30~60であり、重量平均分子量が70,000~300,000の共重合ポリマーであって、前記共重合ポリマーが、JIS K7210-1で定められた方法で測定した1/2法温度が230℃以下である解重合性共重合ポリマー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
α-メチルスチレンに由来する構成単位とメタクリル酸メチルに由来する構成単位とを有し、α-メチルスチレンに由来する構成単位とメタクリル酸メチルに由来する構成単位とのモル比が40~70:30~60であり、重量平均分子量が70,000~300,000の共重合ポリマーであって、前記共重合ポリマーが、JIS K7210-1で定められた方法で測定した1/2法温度が230℃以下である解重合性共重合ポリマー。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
α-メチルスチレンに由来する構成単位とメタクリル酸メチルに由来する構成単位とを有し、α-メチルスチレンに由来する構成単位とメタクリル酸メチルに由来する構成単位とのモル比が40~70:30~60であり、重量平均分子量が70,000~300,000の共重合ポリマーと可塑剤とを含む共重合ポリマー組成物であって、
前記可塑剤の含有量が前記共重合ポリマーに対して10重量%以下であり、
前記共重合ポリマー組成物が、JIS K7210-1で定められた方法で測定した1/2法温度が230℃以下である解重合性共重合ポリマー組成物。
【請求項3】
前記可塑剤が、トリメリット酸トリス-2-エチルヘキシルである請求項2に記載の解重合性共重合ポリマー組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の解重合性共重合ポリマー或いは請求項2又は3に記載の解重合性共重合ポリマー組成物を用いた樹脂成形体。
【請求項5】
請求項1に記載の解重合性共重合ポリマー或いは請求項2又は3に記載の解重合性共重合ポリマー組成物を用いたフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱や光によって重合体(ポリマー)が単量体(モノマー)に分解する解重合性を有する共重合ポリマー及び共重合ポリマー組成物に関し、特に熱により解重合した際に残渣が残りにくく、熱成形しやすい解重合性を有する共重合ポリマー及び共重合ポリマー組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチック(ポリマー)は耐久性や耐熱性に優れる素材としての技術開発が進み、様々な素材が市場で使用されている。一方、これらプラスチック材料は環境では自然分解されない。このため、環境への影響が指摘されているが、現状では、十分なリサイクル技術は確立されていないために、その多くが廃棄されている。特に、金属とプラスチックが複合化された複合材料にあっては、それぞれの材料を分離回収することが難しいために、その多くは埋め立て処分されているのが現状である。
【0003】
近年、SDGsへの関心の高まりに応じて、生分解性ポリマーなどプラスチックを分解する技術や、プラスチックを回収して再利用する様々な取り組みが進められている。
【0004】
しかしながら、生分解性ポリマーは、生分解途中の物質の環境における安全性や、分解途中の物質がマイクロプラスチックとなり、これらを環境生物・海洋生物が摂取した場合の影響などが明確になっていない。さらに、生分解性ポリマーは、廃棄物削減に対しては一定の効果があるものの、再利用という課題に関しては、リサイクル品の物性の低さなどの問題もあり、根本的な課題解決には至っていない。さらに、廃棄物削減の観点においても、分解までの時間が長く、著しい場合は数カ月以上かかる場合もあるという問題点がある。
【0005】
また、ペットボトルなどはリサイクルして再利用することが行われているが、従来のメカニカルリサイクルでは、繰り返し使用すると着色するため、一定量のバージンポリマーを添加する必要がある。また、ケミカルリサイクルするためには特殊な化学薬品などを使用してモノマーにまで分解する必要があり、多大な手間とエネルギーを必要とするという問題点がある。さらにリサイクル品の用途も限定されるという問題点もある。
【0006】
そこで、熱や光などの簡単な方法でプラスチックをモノマーに分解し、再利用できる素材や方法が求められている。例えば、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレンといったホモポリマーについて、熱や光などの簡単な方法でモノマーに分解する技術が検討されている(例えば、特許文献1,2、非特許文献1)。
しかし、この場合においても、より低温で熱分解できることが望まれている。また、ポリスチレンについては、モノマー回収率が60%と低いため、モノマー回収率を高めることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許第9650313号明細書
特表2006-526582号公報
【非特許文献】
【0008】
大谷肇ら、「高分子の熱分解特性」高分子,高分子学会,46-6,394(1997)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、熱や光によって重合体(ポリマー)が単量体(モノマー)に分解する解重合性を有し、再利用することが容易な共重合ポリマーであり、より低い温度で90%以上の回収率でモノマーに分解することができ、熱分解温度よりも低い温度で熱成形が可能な解重合性共重合ポリマーと解重合性共重合ポリマー組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、特定のモノマーを所定の割合で用い、かつ所定の重量平均分子量を有する共重合ポリマー、及びその組成物であって、所定の溶融特性を有する共重合ポリマー及び共重合ポリマー組成物が、上記課題を解決し得ることを見出した。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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