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公開番号
2025088757
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2024206687
出願日
2024-11-27
発明の名称
ポリイソシアネート組成物、コーティング組成物及びコーティング基材
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
18/08 20060101AFI20250604BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】色度が高く、親水性溶剤での希釈後の貯蔵時に濁りが低減され、さらに主剤と配合した際の分散性がよく、更に塗膜とした時の光沢と耐アルカリ性に優れるポリイソシアネート組成物の提供。
【解決手段】親水性ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート組成物であって、親水性ポリイソシアネート化合物はポリイソシアネートとスルホン酸基を有するアニオン性化合物との反応物であり、ポリイソシアネートは、ジイソシアネートから誘導され、親水性ポリイソシアネート化合物は、イソシアヌレート3量体(A)を含み、スルホン酸基を有するアニオン性化合物由来の官能基数を2つ含むポリイソシアネート化合物(B)のイソシアヌレート3量体(A)に対する質量比[(B)/(A)]が150/10000以下であるポリイソシアネート組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
親水性ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート組成物であって、
前記親水性ポリイソシアネート化合物は、ポリイソシアネートとスルホン酸基を有するアニオン性化合物との反応物であり、
前記ポリイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート及び芳香族ジイソシアネートからなる群より選ばれる1種以上のジイソシアネートから誘導され、
前記親水性ポリイソシアネート化合物は、イソシアヌレート3量体(A)を含み、
スルホン酸基を有するアニオン性化合物由来の官能基数を2つ含むポリイソシアネート化合物(B)の前記イソシアヌレート3量体(A)に対する質量比[(B)/(A)]が150/10000以下である、ポリイソシアネート組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記ポリイソシアネートはアルコールとの反応物を含む、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項3】
前記アルコールは、一分子あたりの平均数が2.0以上3.5以下のヒドロキシル基を有し、数平均分子量が450以下である、請求項2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項4】
ポリイソシアネート組成物中の前記アルコールの質量分率が4.5%以下である、請求項2又は3に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項5】
前記アニオン性化合物は、水酸基を含有するスルホン酸及びアミノ基を含有するスルホン酸からなる群より選ばれる1種以上のスルホン酸である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項6】
前記アニオン性化合物のスルホン酸基が、無機塩基又は有機アミン化合物で中和されている、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項7】
前記アニオン性化合物が下記一般式(1)で表される化合物である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
TIFF
2025088757000011.tif
13
170
(一般式(1)中、R
11
は水酸基、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、及び、イミノ基からなる群より選ばれる少なくとも1つを含んでもよい炭素数1以上10以下の炭化水素基である。R
11
は環構造を含んでもよい。前記環構造は、芳香族環、窒素原子を2つ含む5員環若しくは6員環、又は、窒素原子と酸素原子とを含む5員環若しくは6員環である。)
【請求項8】
前記アニオン性化合物が下記一般式(2)で表される化合物である、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
TIFF
2025088757000012.tif
28
170
(一般式(2)中、R
21
及びR
22
は、互いに独立して、水素原子、又は、水酸基を含んでもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。R
22
及びR
23
のうち少なくとも1つは水素原子である。R
23
は、水酸基を含んでもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物を含む、コーティング組成物。
【請求項10】
請求項9に記載のコーティング組成物によってコーティングされた、コーティング基材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイソシアネート組成物、コーティング組成物及びコーティング基材に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保護や労働安全衛生等の観点から、有機溶剤の使用量を低減させるため、水系コーティング剤の開発が活発に行われている。水酸基を含有する主剤(いわゆる、ポリオール)と、硬化剤としてのポリイソシアネートと、からなる2成分型硬化樹脂組成物は、常温でも硬化が可能であり、かつ優れた機械的性能や耐薬品性、耐久性等の性能を発現することから、各種の塗料や粘接着剤等の用途において幅広く使用されている。
ポリイソシアネートを硬化剤として用いる水系2成分型硬化樹脂組成物として用いるため、アニオン性化合物により変性して親水性を付与した水分散性ポリイソシアネートが、これまでに数多く報告されている。
【0003】
例えば、特許文献1および2には、特定のアニオン構造、及び特定の粘度を有するポリイソシアネートを含有することにより、水系主剤への配合性を付与した水系2成分型硬化樹脂用硬化剤を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4806511号公報
国際公開第2015/035673号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および2には、アニオン親水基を有するポリイソシアネート組成物を使用することにより、水系塗料の応用が開示されている。しかしながら、アニオン親水基を有するポリイソシアネート組成物は製造方法に依存性が高く、通常製造では濁りが発生し易い。また、親水性ポリイソシアネートは耐水性、耐アルカリ性が弱く性能向上が要求されている。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、色度が高く、初期濁りが低減され、主剤と配合した際に分散性がよく、更に塗膜とした時に光沢、耐アルカリ性に優れるポリイソシアネート組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1]親水性ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート組成物であって、前記親水性ポリイソシアネート化合物は、ポリイソシアネートとスルホン酸基を有するアニオン性化合物との反応物であり、前記ポリイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート及び芳香族ジイソシアネートからなる群より選ばれる1種以上のジイソシアネートから誘導され、前記親水性ポリイソシアネート化合物は、イソシアヌレート3量体(A)を含み、スルホン酸基を有するアニオン性化合物由来の官能基数を2つ含むポリイソシアネート化合物(B)の前記イソシアヌレート3量体(A)に対する質量比[(B)/(A)]が150/10000以下である、ポリイソシアネート組成物。
[2]前記ポリイソシアネートはアルコールとの反応物を含む、[1]に記載のポリイソシアネート組成物。
[3]前記アルコールは、一分子あたりの平均数が2.0以上3.5以下のヒドロキシル基を有し、数平均分子量が450以下である、[2]に記載のポリイソシアネート組成物。
[4]ポリイソシアネート組成物中の前記アルコールの質量分率が4.5%以下である、[2]又は[3]に記載のポリイソシアネート組成物。
[5]前記アニオン性化合物は、水酸基を含有するスルホン酸及びアミノ基を含有するスルホン酸からなる群より選ばれる1種以上のスルホン酸である、[1]~[4]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[6]前記アニオン性化合物のスルホン酸基が、無機塩基又は有機アミン化合物で中和されている、[1]~[5]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
[7]前記アニオン性化合物が下記一般式(1)で表される化合物である、[1]~[6]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
TIFF
2025088757000001.tif
13
170
(一般式(1)中、R
11
は水酸基、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、及び、イミノ基からなる群より選ばれる少なくとも1つを含んでもよい炭素数1以上10以下の炭化水素基である。R
11
は環構造を含んでもよい。前記環構造は、芳香族環、窒素原子を2つ含む5員環若しくは6員環、又は、窒素原子と酸素原子とを含む5員環若しくは6員環である。)
[8]前記アニオン性化合物が下記一般式(2)で表される化合物である、[1]~[7]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
TIFF
2025088757000002.tif
28
170
(一般式(2)中、R
21
及びR
22
は、互いに独立して、水素原子、又は、水酸基を含んでもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。R
22
及びR
23
のうち少なくとも1つは水素原子である。R
23
は、水酸基を含んでもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基である。
[9][1]~[8]のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を含む、コーティング組成物。
[10][9]に記載のコーティング組成物によってコーティングされた、コーティング基材。
【発明の効果】
【0008】
上記態様のポリイソシアネート組成物によれば、色度が高く、初期濁りが低減され、さらに主剤と配合した際に優れた分散性を得ることができ、塗膜とした時の光沢と耐アルカリ性に優れるポリイソシアネート組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。
なお、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
【0010】
<ポリイソシアネート組成物>
本実施形態のポリイソシアネート組成物は、親水性ポリイソシアネート化合物を含む。親水性ポリイソシアネート化合物は、ポリイソシアネートと、スルホン酸基を有するアニオン性化合物との反応により得られる反応物である。
前記ポリイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート及び芳香族ジイソシアネートからなる群より選ばれる1種以上のジイソシアネートから誘導され、前記親水性ポリイソシアネート化合物は、イソシアヌレート3量体(A)を含み、スルホン酸基を有するアニオン性化合物由来の官能基数を2つ含むポリイソシアネート化合物(B)の前記イソシアヌレート3量体(A)に対する質量比[(B)/(A)]が150/10000以下である。
以降において、「親水性ポリイソシアネート化合物」を「親水性化合物」と記載する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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