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公開番号2025088289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202897
出願日2023-11-30
発明の名称構成体の製造方法、印刷版の製造方法、及び構成体
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B41N 1/00 20060101AFI20250604BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】構成体の廃棄を必要とせずコスト低減化に寄与し、印刷版の製造工程におけるパターン露光工程で十分な遮光性を達成でき、印刷版製造作業の効率化が可能な構成体の製造方法、印刷版の製造方法、及び構成体を提供する。
【解決手段】紫外線透過性の基材と、前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体の製造方法であって、
前記黒化層の欠点箇所を特定する欠点箇所特定工程と、
前記黒化層の欠点箇所を、紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する補修工程と、
を、有する、構成体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
紫外線透過性の基材と、前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体の製造方法であって、
前記黒化層の欠点箇所を特定する欠点箇所特定工程と、
前記黒化層の欠点箇所を、紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する補修工程と、
を、有する、
構成体の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画が可能な物質である、
請求項1に記載の構成体の製造方法。
【請求項3】
前記補修工程において、前記欠点箇所に直接、当該欠点箇所を特定可能なダイレクトマーキングを行う、
請求項1に記載の構成体の製造方法。
【請求項4】
前記補修工程において、インクジェット法により、前記黒化層の欠点箇所を、前記紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の構成体の製造方法。
【請求項5】
紫外線透過性の基材と、前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体の上に、感光性樹脂組成物層を形成し、前記感光性樹脂組成物層の上面をベースフィルムによって覆い、前記構成体側及び前記ベースフィルム側の双方向から露光して感光性樹脂組成物層を硬化する紫外線照射工程を有する印刷版の製造方法であって、
前記紫外線照射工程の前段階において、
前記黒化層の欠点箇所を特定する欠点箇所特定工程と、
前記黒化層の欠点箇所を、紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する補修工程と、
を、有する、
印刷版の製造方法。
【請求項6】
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画が可能な物質である、
請求項5に記載の印刷版の製造方法。
【請求項7】
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画することができない物質であり、
前記補修工程で、前記紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆された箇所を避けて、レーザー照射による描画用のデザインを配置する、デザイン配置工程を有する、
請求項5に記載の印刷版の製造方法。
【請求項8】
前記デザイン配置工程の前段階において、
前記紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆された箇所を特定可能なマーキングを行う、
請求項7に記載の印刷版の製造方法。
【請求項9】
紫外線透過性の基材と、
前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体であって、
前記黒化層の欠点箇所に、紫外線遮蔽効果を有する物質を含む被覆層を有する、
構成体。
【請求項10】
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画が可能な物質である、
請求項9に記載の構成体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構成体の製造方法、印刷版の製造方法、及び構成体に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、フレキソ印刷版の製造工程においては、感光性樹脂組成物層を有する版材の前記感光性樹脂組成物層に対して、所望のパターンを設けたネガフィルムとしてのマスクフィルムを介して露光し、印刷パターンを形成後、未露光部の感光性樹脂組成物層を洗浄除去する方法が知られている。
前記マスクフィルムとしては、紫外線透過性の基材フィルムと、その片面に黒化層を有するものであって、前記黒化層はレーザー光線の照射により消色による描画が可能で、かつ、レーザー光線照射前の紫外線透過率が0.1%以下程度であり、前記黒化層が黒色系顔料としてカーボンブラックを含む構成体が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
特開2010-237542号公報
特表2010-531462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記構成体の黒化層は、前記構成体の製造工程においてピンホール等の欠陥、及び擦過等による傷(以下、これらを欠点と記載する場合がある。)が発生する場合がある。
かかる欠点を有する状態の構成体をフレキソ印刷版の製造工程でマスクフィルムとして使用しパターン露光を行うと、欠点の箇所において光透過性のバラツキが生じたり、ピンホール部分が露光されたりし、十分な遮光性を確保できないという問題点を有している。さらに露光工程において前記構成体の欠点箇所を見分けて露光用デザインの配置を行う必要が生じ、作業が煩雑化する、という問題点を有している。
これらの問題点に鑑みて前記欠点の数に応じて構成体の廃棄が行われていたが、コスト高を招来する、という問題点を有している。
【0005】
そこで本発明においては、構成体の廃棄を必要とせずコスト低減化に寄与し、印刷版の製造工程におけるパターン露光工程で十分な遮光性を達成でき、印刷版製造作業の効率化が可能な構成体の製造方法、構成体、及び印刷版の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した従来技術の課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、印刷版の製造工程でマスクフィルムとして使用する構成体の黒化層の欠点箇所を特定し、かつ、前記欠点箇所を所定の物質で被覆するか、欠点箇所を考慮して描画デザインを配置することにより、上述した従来技術の問題点を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0007】
〔1〕
紫外線透過性の基材と、前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体の製造方法であって、
前記黒化層の欠点箇所を特定する欠点箇所特定工程と、
前記黒化層の欠点箇所を、紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する補修工程と、
を、有する、
構成体の製造方法。
〔2〕
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画が可能な物質である、
前記〔1〕に記載の構成体の製造方法。
〔3〕
前記補修工程において、前記欠点箇所に直接、当該欠点箇所を特定可能なダイレクトマーキングを行う、前記〔1〕又は〔2〕に記載の構成体の製造方法。
〔4〕
前記補修工程において、インクジェット法により、前記黒化層の欠点箇所を、前記紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する、前記〔1〕乃至〔3〕のいずれか一に記載の構成体の製造方法。
〔5〕
紫外線透過性の基材と、前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体の上に、感光性樹脂組成物層を形成し、前記感光性樹脂組成物層の上面をベースフィルムによって覆い、前記構成体側及び前記ベースフィルム側の双方向から露光して感光性樹脂組成物層を硬化する紫外線照射工程を有する印刷版の製造方法であって、
前記紫外線照射工程の前段階において、
前記黒化層の欠点箇所を特定する欠点箇所特定工程と、
前記黒化層の欠点箇所を、紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する補修工程と、
を、有する、
印刷版の製造方法。
〔6〕
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画が可能な物質である、
前記〔5〕に記載の印刷版の製造方法。
〔7〕
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画することができない物質であり、
前記補修工程で、前記紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆された箇所を避けて、レーザー照射による描画用のデザインを配置する、デザイン配置工程を有する、
前記〔5〕に記載の印刷版の製造方法。
〔8〕
前記デザイン配置工程の前段階において、
前記紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆された箇所を特定可能なマーキングを行う、
前記〔7〕に記載の印刷版の製造方法。
〔9〕
紫外線透過性の基材と、
前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体であって、
前記黒化層の欠点箇所に、紫外線遮蔽効果を有する物質を含む被覆層を有する、
構成体。
〔10〕
前記紫外線遮蔽効果を有する物質が、レーザー照射により描画が可能な物質である、
前記〔9〕に記載の構成体。
〔11〕
前記欠点箇所に、当該欠点箇所を特定可能なダイレクトマーキング部を有する、
前記〔9〕又は〔10〕に記載の構成体。
〔12〕
前記被覆層が、インクジェット法による補修部位である、
前記〔9〕乃至〔11〕のいずれか一に記載の構成体。
〔13〕
前記黒化層の光学濃度が2以上4以下である、
前記〔9〕乃至〔12〕のいずれか一に記載の構成体。
〔14〕
紫外線透過性の基材と、前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体の上に、感光性樹脂組成物層を形成し、前記感光性樹脂組成層の上面をベースフィルムによって覆い、前記構成体側及び前記ベースフィルム側の双方向から露光して感光性樹脂組成物層を硬化する紫外線照射工程を有する印刷版の製造方法であって、
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、構成体の廃棄を必要とせずコスト低減化に寄与し、印刷版の製造工程におけるパターン露光工程で十分な遮光性を達成でき、印刷版製造作業の効率化が可能な構成体の製造方法、印刷版の製造方法、及び構成体を提供することを目的とする。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(以下、本実施の形態)について詳細に説明する。
なお、本発明は、以下の記載に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
【0010】
〔構成体の製造方法〕
本実施形態の構成体の製造方法は、
紫外線透過性の基材と、前記基材上に設けられた黒化層と、を有する構成体の製造方法であって、
前記黒化層の欠点箇所を特定する欠点箇所特定工程と、
前記黒化層の欠点箇所を、紫外線遮蔽効果を有する物質により被覆する補修工程と、
を、有する。
(【0011】以降は省略されています)

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