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公開番号
2025088958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203833
出願日
2023-12-01
発明の名称
スライドドア開閉装置とその設計方法
出願人
三井金属アクト株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E05F
15/643 20150101AFI20250605BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】スライドドア開閉装置の部品を共通化して設計と生産の効率を向上させ生産コストを低くする。
【解決手段】スライドドア開閉装置1のベルトガイドユニット12が、スライドドア2に取り付けられる無端ベルト8と、無端ベルト8が掛け回される1対の反転プーリ9と、無端ベルト8と反転プーリ9を支持し車両のパネル7に取り付けられるベルトガイド13を含む。スライドドア開閉装置1の駆動ユニット11は、モータ14と、モータ14に接続され無端ベルト8が掛け回される駆動プーリ15と、転換プーリ16と、ケーシング17を含む。ケーシング17は、パネル7に取り付けられる取付プレート部18を有する。駆動プーリ15の回転軸15aおよび転換プーリ16の回転軸16aは、パネル7に取り付けられる取付プレート部18と平行に延びている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
スライドドアを備えた車両に設けられるスライドドア開閉装置において、
前記車両のパネルにそれぞれ取り付けられる駆動ユニットとベルトガイドユニットとを含み、
前記ベルトガイドユニットは、少なくとも、一部が前記スライドドアに取り付けられており循環運動可能な無端ベルトと、前記無端ベルトが掛け回される1対の反転プーリと、前記無端ベルトおよび前記反転プーリを支持し前記パネルに取り付けられるベルトガイドと、を含み、
前記駆動ユニットは、モータと、前記モータに接続されるとともに前記無端ベルトが掛け回されて前記モータの出力を前記無端ベルトに伝達する駆動プーリと、前記無端ベルトを前記駆動プーリに押し付ける転換プーリと、前記モータ、前記駆動プーリおよび前記転換プーリを支持するケーシングと、を含み、
前記ケーシングは前記パネルに取り付けられる取付プレート部を有し、
前記駆動プーリの回転軸および前記転換プーリの回転軸は、前記パネルに取り付けられる前記取付プレート部と平行に延びていることを特徴とする、スライドドア開閉装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記駆動プーリの回転軸と前記転換プーリの回転軸と前記取付プレート部とは、前記パネルと平行に配置される、請求項1に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項3】
前記取付プレート部は、垂直方向に対して傾斜している前記パネルに取り付けられる、請求項2に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項4】
前記無端ベルトは、前記駆動プーリおよび前記転換プーリに掛け回されている部分と、他の部分との間にねじれが生じている、請求項1または2に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項5】
前記ベルトガイドユニットは、1対の前記反転プーリの間に前記無端ベルトとそれぞれ接する複数の中間プーリを有し、前記無端ベルトは、1つの前記中間プーリに接する部分と他の前記中間プーリに接する部分との間の領域において、前記駆動プーリおよび前記転換プーリに掛け回されており、前記無端ベルトの当該領域が水平方向に対してなす角度が、当該領域以外の部分が水平方向に対してなす角度と異なっている、請求項1または2に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項6】
前記駆動プーリの回転軸および前記転換プーリの回転軸は、前記反転プーリの回転軸と非平行な方向に延びている、請求項1または2に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項7】
前記ベルトガイドユニットは、前記スライドドア開閉装置が取り付けられる車両および前記パネルの形状および寸法に対応した形状および寸法に形成され、前記スライドドア開閉装置が設けられる車両の種類の変更に伴って交換される専用品であり、前記駆動ユニットは、前記車両および前記パネルの形状および寸法から独立して設定された形状および寸法に形成され、前記スライドドア開閉装置が設けられる車両の種類の変更に伴う交換が不要な汎用品である、請求項1または2に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項8】
前記ベルトガイドは、前記車両の外部側において前記無端ベルトを覆う車外側の壁部を有する、請求項1または2に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項9】
前記ベルトガイドは、前記車両の内部側において前記無端ベルトを覆う車内側の壁部と、上方において前記無端ベルトを覆う上側の壁部と、をさらに有する、請求項8に記載のスライドドア開閉装置。
【請求項10】
前記車外側の壁部と前記車内側の壁部と前記上側の壁部とは一体的に形成されている、請求項9に記載のスライドドア開閉装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はスライドドア開閉装置とその設計方法に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2に示されているような車両に設けられているスライドドア開閉装置は、モータを含む駆動ユニットと、駆動ユニットからの出力をスライドドアに伝達するベルトガイドユニットと、を備えている。ベルトガイドユニットは、複数のプーリに掛け回された無端ベルトを有しており、無端ベルトの一部がスライドドアに取り付けられている。駆動ユニットからの出力が伝達されて無端ベルトが循環運動すると、無端ベルトに取り付けられたスライドドアが車両の前後方向にスライドして開閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許7298066号公報
特開2022-134075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スライドドア開閉装置の無端ベルトは車両のボディの形状に合わせた形状および寸法であり、その無端ベルトを循環運動させるプーリの大きさや配置も車両のボディの形状に応じて決められる。従って、特許文献1,2のいずれの構成においても、スライドドア開閉装置は、搭載される車両の種類(車種)毎に専用品として個別に設計および製造される。仮に、ベルトガイドユニットの無端ベルトやプーリの形状や配置が車両のボディの形状に対応していないと、スライドドアの円滑な開閉が行えない可能性がある。このように、様々な種類の車両においてスライドドア開閉装置を共通に用いることは困難であり、車両の種類毎に個別にスライドドア開閉装置を設計して製造を行う必要があるため、設計および生産の効率が悪く生産コストが高くなっている。
【0005】
そこで本発明の目的は、スライドドアの円滑な開閉を阻害することなく、一部の部品の共通化を実現して車両の設計および生産の効率を向上させて生産コストを低くすることが可能なスライドドア開閉装置とその設計方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のスライドドアを備えた車両に設けられるスライドドア開閉装置は、前記車両のパネルにそれぞれ取り付けられる駆動ユニットとベルトガイドユニットとを含み、前記ベルトガイドユニットは、少なくとも、一部が前記スライドドアに取り付けられており循環運動可能な無端ベルトと、前記無端ベルトが掛け回される1対の反転プーリと、前記無端ベルトおよび前記反転プーリを支持し前記パネルに取り付けられるベルトガイドと、を含み、前記駆動ユニットは、モータと、前記モータに接続されるとともに前記無端ベルトが掛け回されて前記モータの出力を前記無端ベルトに伝達する駆動プーリと、前記無端ベルトを前記駆動プーリに押し付ける転換プーリと、前記モータ、前記駆動プーリおよび前記転換プーリを支持するケーシングと、を含み、前記ケーシングは前記パネルに取り付けられる取付プレート部を有し、前記駆動プーリの回転軸および前記転換プーリの回転軸は、前記パネルに取り付けられる前記取付プレート部と平行に延びていることを特徴とする。
前記駆動プーリの回転軸と前記転換プーリの回転軸と前記取付プレート部とは、前記パネルと平行に配置されてよい。前記取付プレート部は、垂直方向に対して傾斜している前記パネルに取り付けられてよい。
前記無端ベルトは、前記駆動プーリおよび前記転換プーリに掛け回されている部分と、他の部分との間にねじれが生じていてよい。
前記ベルトガイドユニットは、1対の前記反転プーリの間に前記無端ベルトとそれぞれ接する複数の中間プーリを有し、前記無端ベルトは、1つの前記中間プーリに接する部分と他の前記中間プーリに接する部分との間の領域において、前記駆動プーリおよび前記転換プーリに掛け回されており、前記無端ベルトの当該領域が水平方向に対してなす角度が、当該領域以外の部分が水平方向に対してなす角度と異なっていてよい。
前記駆動プーリの回転軸および前記転換プーリの回転軸は、前記反転プーリの回転軸と非平行な方向に延びていてよい。
前記ベルトガイドユニットは、前記スライドドア開閉装置が取り付けられる車両および前記パネルの形状および寸法に対応した形状および寸法に形成され、前記スライドドア開閉装置が設けられる車両の種類の変更に伴って交換される専用品であり、前記駆動ユニットは、前記車両および前記パネルの形状および寸法から独立して設定された形状および寸法に形成され、前記スライドドア開閉装置が設けられる車両の種類の変更に伴う交換が不要な汎用品であってよい。
前記ベルトガイドは、前記車両の外部側において前記無端ベルトを覆う車外側の壁部を有していてよい。前記ベルトガイドは、前記車両の内部側において前記無端ベルトを覆う車内側の壁部と、上方において前記無端ベルトを覆う上側の壁部と、をさらに有していてよい。前記車外側の壁部と前記車内側の壁部と前記上側の壁部とは一体的に形成されていてよい。
【0007】
本発明の、スライドドアを備えた車両のパネルにそれぞれ取り付けられる駆動ユニットとベルトガイドユニットとを含み、前記ベルトガイドユニットは、少なくとも、一部が前記スライドドアに取り付けられており循環運動可能な無端ベルトと、前記無端ベルトが掛け回される1対の反転プーリと、前記無端ベルトおよび前記反転プーリを支持し前記パネルに取り付けられるベルトガイドと、を含み、前記駆動ユニットは、モータと、前記モータに接続される駆動プーリと、転換プーリと、前記モータ、前記駆動プーリおよび前記転換プーリを支持するケーシングと、を含んでいる、スライドドア開閉装置の設計方法は、前記ベルトガイドユニットは、前記スライドドア開閉装置が取り付けられる車両およびパネルの形状および寸法に対応した形状および寸法になるように、車両およびパネルの種類毎の個別の専用品として設計し、前記駆動ユニットは、その形状および寸法を特定の種類の車両およびパネルの形状および寸法に対応させることなく、車両およびパネルの形状および寸法から独立した汎用品として設計し、車両およびパネルの種類毎の個別の専用品として設計した前記ベルトガイドユニットを当該パネルに取り付け、汎用品として設計した前記駆動ユニットを当該パネルに取り付けて、前記無端ベルトを前記駆動プーリに掛け回して前記モータの出力を前記無端ベルトに伝達可能にするとともに、前記無端ベルトを転換プーリに掛け回して前記無端ベルトが前記駆動プーリに押し付けられるようにすることを特徴とする。
前記駆動プーリの回転軸と、前記転換プーリの回転軸と、前記ケーシングの前記パネルに取り付けられる取付プレート部とが、前記パネルと平行に配置されるようにしてよい。
前記ベルトガイドユニットは、1対の前記反転プーリの間に前記無端ベルトとそれぞれ接する複数の中間プーリを有し、前記無端ベルトが、1つの前記中間プーリに接する部分と他の前記中間プーリに接する部分との間の領域において、前記駆動プーリおよび前記転換プーリに掛け回されており、前記無端ベルトの当該領域が水平方向に対してなす角度が、当該領域以外の部分が水平方向に対してなす角度と異なるようにしてよい。
本発明のもう1つのスライドドア開閉装置は、前述したいずれかのスライドドア開閉装置の設計方法によって汎用品として設計された前記駆動ユニットと、専用品として設計された前記ベルトガイドユニットと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、スライドドアの円滑な開閉を阻害することなく、一部の部品の共通化を実現して車両の設計および生産の効率を向上させて生産コストを低くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のスライドドア開閉装置が採用された車両の主要部分を模式的に示す側面図である。
本発明の一実施形態のスライドドア開閉装置を側面側から見て模式的に示す断面図である。
(A)は図2に示すスライドドア開閉装置の駆動ユニットを側面側から見て模式的に示す断面図、(B)はベルトガイドユニットとその周辺を側面側から見て模式的に示す断面図である。
図2に示すスライドドア開閉装置の主要部分を上面側から見た分解斜視図である。
比較例のスライドドア開閉装置を側面側から見て模式的に示す断面図である。
図2に示すスライドドア開閉装置の他の使用状態を側面側から見て模式的に示す断面図である。
図2に示すスライドドア開閉装置のさらに他の使用状態を側面側から見て模式的に示す断面図である。
本発明の一実施例のスライドドア開閉装置の上面側から見た斜視図である。
図8に示すスライドドア開閉装置の上面側から見た分解斜視図である。
図8に示すスライドドア開閉装置の要部を拡大して示す斜視図である。
図8に示すスライドドア開閉装置のベルトガイドおよび無端ベルトを示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態のスライドドア開閉装置1が採用された車両6である自動車の主要部分が模式的に示されている。本実施形態のスライドドア開閉装置1は、自動車等の車両6に取り付けられている。この車両6はスライドドア2を有しており、車両6のボディに前後方向に延びる複数のレール(例えばアッパーレール3Aとセンターレール3Bとロアレール3C)が設けられている。スライドドア2に設けられた複数のガイドローラユニット(例えば、図1に模式的に示されているアッパーローラユニット4Aとセンターローラユニット4Bとロアローラユニット4C)が、各レール3A~3Cにそれぞれ支持されている。ガイドローラユニット4A~4Cがレール3A~3Cに沿って前進または後退することによって、スライドドア2は車両6の前方または後方にスライドする。スライドドア2には、後述するスライドドア開閉装置1の無端ベルト8の一部が取り付けられており、スライドドア開閉装置1の無端ベルト8の循環運動に伴ってスライドドア2は車両6の前方または後方に向けて移動する。こうして、スライドドア2は、乗降口5を開放した開状態と乗降口5を閉鎖した閉状態との間で移動する。
(【0011】以降は省略されています)
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