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公開番号2025089999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2024130138
出願日2024-08-06
発明の名称導体成形装置及び導体成形方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 15/0414 20250101AFI20250609BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】直線部の配列ピッチの乱れが生じることなく導体線群を折り返し成形できる導体成形装置を提供する。
【解決手段】導体成形装置は、導体線群における直線部の配列方向の間隔を維持する間隔維持治具と、間隔維持治具を連結して導体線群に対して移動させる治具移動手段と、を備え、間隔維持治具は、直線部の配列方向に沿って延びる基台と、基台の長さ方向に沿って一列に突設され、配列方向に隣り合う直線部の間にそれぞれ挿入可能な複数の突起部と、を有し、治具移動手段は、間隔維持治具を、導体線群における直線部の配列方向のうちの直線部の間隔が変化し易い箇所に対して、直線部の配列方向に沿って前進及び後退する方向に移動させる第1の可動部と、直線部の間隔が変化し易い箇所に配置される間隔維持治具を、突起部が直線部の間に対して挿入及び離脱する方向に移動させる第2の可動部と、を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数の導体線からなる導体線群を厚み方向に複数回折り返すことによって、間隔をあけて配列される複数の直線部と、前記直線部の両端に配置される複数の斜行部と、を有するとともに、前記直線部が二重に積層されている導体を成形する導体成形装置であって、
前記導体線群における前記直線部の配列方向の間隔を維持する間隔維持治具と、
前記間隔維持治具を連結して前記導体線群に対して移動させる治具移動手段と、を備え、
前記間隔維持治具は、
前記直線部の配列方向に沿って延びる基台と、
前記基台の長さ方向に沿って一列に突設され、配列方向に隣り合う前記直線部の間にそれぞれ挿入可能な複数の突起部と、を有し、
前記治具移動手段は、
前記間隔維持治具を、前記導体線群における前記直線部の配列方向のうちの前記直線部の前記間隔が変化し易い箇所に対して、前記直線部の配列方向に沿って前進及び後退する方向に移動させる第1の可動部と、
前記直線部の前記間隔が変化し易い箇所に配置される前記間隔維持治具を、前記突起部が前記直線部の間に対して挿入及び離脱する方向に移動させる第2の可動部と、を有する、導体成形装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記間隔維持治具は、前記導体線群における前記直線部の一方側面から前記突起部を挿入可能に配置される第1の間隔維持治具と、他方側面から前記突起部を挿入可能に配置される第2の間隔維持治具と、の少なくとも2つ設けられる、請求項1に記載の導体成形装置。
【請求項3】
前記第1の間隔維持治具及び前記第2の間隔維持治具は、前記直線部の延び方向の一方端部と他方端部との間隔に対応する間隔をあけて、前記直線部の長さ方向に沿って並んで配置される、請求項2に記載の導体成形装置。
【請求項4】
前記第1の間隔維持治具及び前記第2の間隔維持治具は、前記導体線群の折り返し動作に連動して前記折り返し線を中心に回動可能に設けられる、請求項1~3のいずれか1項に記載の導体成形装置。
【請求項5】
前記間隔維持治具は、
前記直線部の配列方向に沿う前記固定側把持装置の側方、且つ、前記導体線群の前記直線部を挟んで前記第1の間隔維持治具及び前記第2の間隔維持治具と反対側に配置される第3の間隔維持治具を有し、
前記第3の間隔維持治具は、前記治具移動手段によって、折り返し後の前記導体線群における前記直線部の前記間隔を、次の折り返し動作のために前記直線部の延び方向に沿って所定距離の搬送を開始するまでの間一時的に維持するように動作する、請求項4に記載の導体成形装置。
【請求項6】
複数の導体線からなる導体線群を厚み方向に複数回折り返すことによって、間隔をあけて配列される複数の直線部と、前記直線部の両端に配置される複数の斜行部と、を有するとともに、前記直線部が二重に積層されている導体を成形する導体成形方法であって、
前記直線部の配列方向に沿って延びる基台と、前記基台の長さ方向に沿って一列に突設され、配列方向に隣り合う前記直線部の間にそれぞれ挿入可能な複数の突起部と、を有する間隔維持治具によって、前記導体線群における前記直線部の配列方向のうちの前記直線部の前記間隔が変化し易い箇所の前記間隔を維持した状態で、前記導体線群を折り返す、導体成形方法。
【請求項7】
前記導体線群における前記直線部の一方側面から前記突起部を挿入する第1の間隔維持治具と、他方側面から前記突起部を挿入する第2の間隔維持治具と、の少なくとも2つの前記間隔維持治具によって、前記導体線群の両面から前記間隔を維持する、請求項6に記載の導体成形方法。
【請求項8】
前記第1の間隔維持治具及び前記第2の間隔維持治具によって、前記直線部の延び方向の一方端部及び他方端部における前記間隔を維持する、請求項7に記載の導体成形方法。
【請求項9】
折り返し後の前記導体線群における前記直線部の前記間隔を、次の折り返し動作のために前記直線部の延び方向に沿って所定距離の搬送を開始するまでの間、第3の間隔維持治具によって一時的に維持する、請求項7又は8に記載の導体成形方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導体成形装置及び導体成形方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の導体線からなる導体線群を厚み方向に折り返すことによって、間隔あけて配列される複数の直線部と、直線部の両端に配置される複数の斜行部と、を有するとともに、直線部が二重に積層されている導体を成形することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-058076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導体線群は厚み方向に折り返されて成形されるため、折り返し後の導体線群に発生するスプリングバックによって、直線部の配列ピッチが乱れる場合がある。直線部の配列ピッチが乱れると、成形時に使用される治具に直線部が干渉したり、直線部がステータコアのスロットに挿入される際に、直線部がスロットの壁面等に干渉したりするおそれがある。これらの干渉が発生すると、導体線に必要以上の接触圧力が掛かり、導体線の変形や、導体線の表面を覆う絶縁被膜の損傷が生じる可能性がある。
【0005】
本発明は、直線部の配列ピッチの乱れが生じることなく導体線群を折り返し成形できる導体成形装置及び導体成形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 複数の導体線(例えば、後述の導体線1)からなる導体線群(例えば、後述の導体線群10)を厚み方向に複数回折り返すことによって、間隔をあけて配列される複数の直線部(例えば、後述の直線部101)と、前記直線部の両端に配置される斜行部(例えば、後述の斜行部102a)と、を有するとともに、前記直線部が二重に積層されている導体(例えば、後述の導体100)を成形する導体成形装置(例えば、後述の導体成形装置400)であって、前記導体線群における前記直線部の配列方向(例えば、後述のX方向)の間隔を維持する間隔維持治具(例えば、後述の間隔維持治具420)と、前記間隔維持治具を連結して前記導体線群に対して移動させる治具移動手段(例えば、後述の治具移動装置430)と、を備え、前記間隔維持治具は、前記直線部の配列方向に沿って延びる基台(例えば、後述の基台4211,4221,4231)と、前記基台の長さ方向に沿って一列に突設され、配列方向に隣り合う前記直線部の間にそれぞれ挿入可能な複数の突起部(例えば、後述の突起部4212,4222,4232)と、を有し、前記治具移動手段は、前記間隔維持治具を、前記導体線群における前記直線部の配列方向のうちの前記直線部の前記間隔が変化し易い箇所に対して、前記直線部の配列方向に沿って前進及び後退する方向に移動させる第1の可動部(例えば、後述のスライダー432、ばね4322、第1シリンダ435によって構成される部位)と、前記直線部の前記間隔が変化し易い箇所に配置される前記間隔維持治具を、前記突起部が前記直線部の間に対して挿入及び離脱する方向に移動させる第2の可動部(例えば、後述の昇降操作棒436、ばね4361、L型片433、第2シリンダ437によって構成される部位)と、を有する。
【0007】
上記(1)によれば、間隔維持治具によって直線部の配列ピッチの乱れを防止することができるため、直線部が整列した高精度な導体を成形することができる。
【0008】
(2) 上記(1)に記載の導体成形装置において、前記間隔維持治具は、前記導体線群における前記直線部の一方側面から前記突起部を挿入可能に配置される第1の間隔維持治具(例えば、後述の第1の間隔維持治具421)と、他方側面から前記突起部を挿入可能に配置される第2の間隔維持治具(例えば、後述の第2の間隔維持治具422)と、の少なくとも2つ設けられる。
【0009】
上記(2)によれば、少なくとも2つの間隔維持治具によって、直線部の配列ピッチの乱れを、導体線群の両面から効果的に防止することができる。
【0010】
(3) 上記(2)に記載の導体成形装置において、前記第1の間隔維持治具及び前記第2の間隔維持治具は、前記直線部の延び方向(例えば、後述のY方向)の一方端部と他方端部との間隔に対応する間隔をあけて、前記直線部の長さ方向に沿って並んで配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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