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公開番号2025090445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205664
出願日2023-12-05
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/231 20110101AFI20250610BHJP(車両一般)
要約【課題】車両が斜め衝突して乗員が斜め前方に移動する場合であっても、乗員の保護対象部位がエアバッグによって圧迫されることを抑制することができる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置10は、ラップベルト部13に設けられたエアバッグ30であって、膨張用ガスが供給されることにより膨張して乗員Mを受け止めるバッグ本体部30aと、インフレーター24に接続され、インフレーター24から放出される膨張用ガスをバッグ本体部30aに案内してバッグ本体部30aに膨張用ガスを流入させる導管部30bとを備える。膨張完了時のバッグ本体部30aにおいて乗員Mと対向する後壁部30a1には、前方側に凹む凹部30a1aであって、左右方向に貫通するように後壁部30a1の左端部30a1xから右端部30a1yまで延在する凹部30a1aが設けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
シートに着座する乗員を保護する乗員保護装置であって、
前記シートに着座する乗員の腰部を拘束するように構成されたラップベルト部を有するシートベルトと、
膨張用ガスを放出するインフレーターと、
前記ラップベルト部に設けられたエアバッグであって、前記膨張用ガスが供給されることにより膨張して乗員を受け止めるバッグ本体部と、前記インフレーターに接続され、前記インフレーターから放出される前記膨張用ガスを前記バッグ本体部に案内して前記バッグ本体部に前記膨張用ガスを流入させる導管部と、を有するエアバッグと、
を備え、
膨張完了時の前記バッグ本体部において前記乗員と対向する後壁部には、前方側に凹む凹部であって、左右方向に貫通するように前記後壁部の左端部から右端部まで延在する凹部が設けられていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記凹部は、前記後壁部における鉛直方向の中央部より下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記シートベルトを巻き取り可能な巻き取り機構を備え、
前記インフレーターと前記巻き取り機構は、前記シートに搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のシートに着座する乗員を保護する乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、乗員を保護する乗員保護装置として、乗員をシートに拘束するシートベルトを設ける構成が広く知られている。また、特許文献1では、シートベルトにおける乗員の腰部を拘束するラップベルト部にエアバッグを設け、エアバッグによって乗員を受け止めて保護する構成が記載されている。
【0003】
また、特許文献1では、膨張完了時のエアバッグにおける乗員と対向する後壁部に、前方側に凹む凹部を設ける構成が記載されている。これによりエアバッグの膨張完了時に乗員における凹部と対向する部分がエアバッグに圧接しにくくなるため、乗員の当該対向する部分がエアバッグによって圧迫されることが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2019/0299899号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1に記載の凹部は、エアバッグの後壁部の左端部から右端部まで延在しておらず、後壁部の左右方向の中央付近にのみ存在している。そのため、車両が斜め衝突して乗員が斜め前方に移動する場合、乗員におけるエアバッグによる圧迫を抑制したい保護対象部位に対し、凹部が左右にずれて配置されるおそれがある。その場合、乗員の保護対象部位がエアバッグに圧迫されることを的確に抑制できないおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、車両が斜め衝突して乗員が斜め前方に移動する場合であっても、乗員の保護対象部位がエアバッグによって圧迫されることを抑制することができる乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明に係る乗員保護装置の代表的な構成は、シートに着座する乗員を保護する乗員保護装置であって、前記シートに着座する乗員の腰部を拘束するように構成されたラップベルト部を有するシートベルトと、膨張用ガスを放出するインフレーターと、前記ラップベルト部に設けられたエアバッグであって、前記膨張用ガスが供給されることにより膨張して乗員を受け止めるバッグ本体部と、前記インフレーターに接続され、前記インフレーターから放出される前記膨張用ガスを前記バッグ本体部に案内して前記バッグ本体部に前記膨張用ガスを流入させる導管部と、を有するエアバッグと、を備え、膨張完了時の前記バッグ本体部において前記乗員と対向する後壁部には、前方側に凹む凹部であって、左右方向に貫通するように前記後壁部の左端部から右端部まで延在する凹部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、乗員保護装置において、車両が斜め衝突して乗員が斜め前方に移動する場合であっても、乗員の保護対象部位がエアバッグによって圧迫されることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
乗員保護装置を搭載したシートの斜視図である。
シートの左側面図である。
シートの正面図である。
エアバッグが膨張した際のシートの左側面図である。
図3に示すA-A部を切断したバッグ組付体の断面図である。
エアバッグが膨張した状態のバッグ組付体を下側から見た斜視図である。
車両が斜め衝突した場合や、乗員に対してエアバッグが左右にずれて配置された状態で車両が正面衝突した場合の乗員とエアバッグとの位置関係を示す模式図である。
車両が衝突した際の乗員とエアバッグとの位置関係を示す左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、まず本発明の一実施形態に係る乗員保護装置10の全体構成について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明において、左右方向は、乗員保護装置10を搭載したシート1の左方向と右方向、具体的にはシート1に着座する乗員Mから見た左方向と右方向を意味する。前後方向は、シート1の前方向と後方向、具体的にはシート1に着座する乗員Mから見た前方向と後方向を意味する。上下方向は、鉛直方向の上方向と下方向を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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