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公開番号2025087953
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202293
出願日2023-11-30
発明の名称口腔用組成物
出願人ライオン株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類A61K 8/21 20060101AFI20250604BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】フッ化物イオン(F-)の歯面への滞留性に優れると共に、保存後も殺菌力低下が抑制され、肌外観(練肌)の保存安定性に優れた口腔用組成物を提供する。
【解決手段】(A)フッ化ナトリウム、
(B)水溶性カルシウム塩、
(C)縮合リン酸又はその塩、
(D)塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム及び塩酸クロルヘキシジンから選ばれる1種以上、及び
(E)水溶性高分子化合物
を含有する口腔用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)フッ化ナトリウム、
(B)水溶性カルシウム塩、
(C)縮合リン酸又はその塩、
(D)塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム及び塩酸クロルヘキシジンから選ばれる1種以上、及び
(E)水溶性高分子化合物
を含有する口腔用組成物。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
(B)成分が、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム及びパントテン酸カルシウムから選ばれる1種以上である、請求項1記載の口腔用組成物。
【請求項3】
(C)成分が、ピロリン酸及びそのアルカリ金属塩から選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
【請求項4】
(E)成分の2質量%水溶液の25℃における粘度が、400mPa・s以上である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
【請求項5】
(E)成分が、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース及びポリビニルピロリドンから選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
【請求項6】
(E)成分が、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース及びポリビニルピロリドンから選ばれる1種以上である請求項5記載の口腔用組成物。
【請求項7】
(D)/(B)で表される、(B)成分と(D)成分の配合比が、モル比で0.0005~1.2である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
【請求項8】
(E)/(D)で表される、(D)成分と(E)成分の配合比が、質量比で0.5~200である請求項1又は2記載の口腔用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フッ化物イオン(F
-
)を含有する口腔用組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
フッ化ナトリウム等のフッ化物は、う蝕予防効果があることから、歯磨剤等の口腔用組成物に薬用成分(有効成分)として広く用いられている。フッ化物を効果的に作用させるには、フッ化物イオン(F
-
)を長時間に亘って口腔内の粘膜や歯面、特に歯面に滞留させることが有効であり、使用後に口腔内をうがいして水で漱ぐなどした後でも口腔内にフッ化物イオンを多く残すことが望まれる。
【0003】
フッ化物イオンの滞留性を向上させる方法として、水溶性ポリリン酸塩、水溶性カルシウム塩、フッ化ナトリウムを組み合わせて、複合体を形成させる方法も取られている。しかしながら、殺菌力付与の目的でカチオン性殺菌剤を共存させると、複合体と反応し、フッ化物イオンの滞留性や長期保存後の殺菌力が低下してしまう。
【0004】
特許文献1(特許第6471667号公報)では、フッ化物塩、グリセロリン酸カルシウム、縮合リン酸、カチオン性殺菌剤の組み合わせからなる液体口腔用組成物が提案されている。この組み合わせで配合することにより、優れた再石灰化促進効果とう蝕原因菌に対する持続性の高い殺菌効果の両立を達成している。しかしながら、長期保存後における殺菌効果の低減が課題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6471667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、フッ化物イオン(F
-
)の歯面への滞留性に優れると共に、保存後も殺菌力低下が抑制され、肌外観(練肌)の保存安定性に優れた口腔用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)フッ化ナトリウム、(B)水溶性カルシウム塩、(C)縮合リン酸又はその塩、(D)塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム及び塩酸クロルヘキシジンから選ばれる1種以上、及び(E)水溶性高分子化合物を併用することで、上記課題を解決できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0008】
従って、本発明は口腔用組成物を提供する。
1.(A)フッ化ナトリウム、
(B)水溶性カルシウム塩、
(C)縮合リン酸又はその塩、
(D)塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム及び塩酸クロルヘキシジンから選ばれる1種以上、及び
(E)水溶性高分子化合物
を含有する口腔用組成物。
2.(B)成分が、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム及びパントテン酸カルシウムから選ばれる1種以上である、1記載の口腔用組成物。
3.(C)成分が、ピロリン酸及びそのアルカリ金属塩から選ばれる1種以上である1又は2記載の口腔用組成物。
4.(E)成分の2質量%水溶液の25℃における粘度が、400mPa・s以上である1~3のいずれかに記載の口腔用組成物。
5.(E)成分が、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース及びポリビニルピロリドンから選ばれる1種以上である1~4のいずれかに記載の口腔用組成物。
6.(E)成分が、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース及びポリビニルピロリドンから選ばれる1種以上である5記載の口腔用組成物。
7.(D)/(B)で表される、(B)成分と(D)成分の配合比が、モル比で0.0005~1.2である1~6のいずれかに記載の口腔用組成物。
8.(E)/(D)で表される、(D)成分と(E)成分の配合比が、質量比で0.5~200である1~7のいずれかに記載の口腔用組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、フッ化物イオン(F
-
)の歯面への滞留性に優れると共に、保存後も殺菌力低下が抑制され、肌外観(練肌)の保存安定性に優れた口腔用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、
(A)フッ化ナトリウム、
(B)水溶性カルシウム塩、
(C)縮合リン酸又はその塩、
(D)塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム及び塩酸クロルヘキシジンから選ばれる1種以上、及び
(E)水溶性高分子化合物
を含有する口腔用組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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