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公開番号
2025092256
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023208021
出願日
2023-12-08
発明の名称
ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理方法、および(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C08J
11/12 20060101AFI20250612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理において水を効率よく除去できるポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理方法、および(メタ)アクリル酸エステルの製造方法を提供する。
【解決手段】ポリ(メタ)アクリル酸エステルの熱分解を行ってガス状の熱分解物を得る熱分解部10と、ガス状の熱分解物を冷却して液状の熱分解物を得る第1冷却部20と、液状の熱分解物の精製を行ってガス状の精製物を得る精製部30と、ガス状の精製物を冷却して液状の精製物を得る第2冷却部40と、液状の熱分解物又は液状の精製物の少なくとも一方に含まれる水を除去する脱水部50と、を含む、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置100。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ(メタ)アクリル酸エステルの熱分解を行ってガス状の熱分解物を得る熱分解部と、
ガス状の熱分解物を冷却して液状の熱分解物を得る第1冷却部と、
液状の熱分解物の精製を行ってガス状の精製物を得る精製部と、
ガス状の精製物を冷却して液状の精製物を得る第2冷却部と、
液状の熱分解物又は液状の精製物の少なくとも一方に含まれる水を除去する脱水部と、を含む、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記脱水部は、前記精製部の上流側に配置される脱水部を含む、請求項1に記載の再生処理装置。
【請求項3】
前記脱水部は、前記精製部の下流側に配置される脱水部を含む、請求項1に記載の再生処理装置。
【請求項4】
液状の熱分解物を貯留する第1貯留部をさらに備える、請求項1に記載の再生処理装置。
【請求項5】
液状の精製物を貯留する第2貯留部をさらに備える、請求項1に記載の再生処理装置。
【請求項6】
前記精製物は(メタ)アクリル酸メチルを含む、請求項1に記載の再生処理装置。
【請求項7】
ポリ(メタ)アクリル酸エステルの熱分解を行ってガス状の熱分解物を得る熱分解工程と、
ガス状の熱分解物を冷却して液状の熱分解物を得る第1冷却工程と、
液状の熱分解物の精製を行ってガス状の精製物を得る精製工程と、
ガス状の精製物を冷却して液状の精製物を得る第2冷却工程と、
液状の熱分解物又は液状の精製物の少なくとも一方に含まれる水を除去する脱水工程と、を含む、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理方法。
【請求項8】
ポリ(メタ)アクリル酸エステルの熱分解を行ってガス状の熱分解物を得る熱分解工程と、
ガス状の熱分解物を冷却して液状の熱分解物を得る第1冷却工程と、
液状の熱分解物の精製を行ってガス状の精製物を得る精製工程と、
ガス状の精製物を冷却して液状の精製物を得る第2冷却工程と、
液状の熱分解物又は液状の精製物の少なくとも一方に含まれる水を除去する脱水工程と、を含む、(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理方法、および(メタ)アクリル酸エステルの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
(メタ)アクリル酸エステルを重合して得られるポリ(メタ)アクリル酸エステルは、透明性に優れており、さらには耐候性にも優れている。よって、ポリ(メタ)アクリル酸エステルは、自動車用部品、看板標識、表示装置等を構成する部材の材料として、広く用いられている。
【0003】
一方、近年の資源価格の高騰、さらには環境問題に対する意識の高まりに伴って、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを含む成形体を回収してリサイクル(再資源化)する動きが広まっている。
【0004】
ポリ(メタ)アクリル酸エステルを含む成形体のリサイクル方法の一つとして、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを熱分解(解重合)して得られるモノマーを回収し、このモノマーを用いて新たな成形体を製造する方法(以下、ケミカルリサイクルともいう)が知られている。ポリ(メタ)アクリル酸エステルは、300℃から500℃程度の比較的低い温度で加熱することによって熱分解物であるモノマーを高収率で回収することができるため、ケミカルリサイクルによる再生処理に適している。
【0005】
例えば、特許文献1には、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを含む樹脂製品を加熱窯内で加熱して得られたガス状の熱分解物を冷却して液化し、次いで液化した熱分解物を蒸留により精製して(メタ)アクリル酸エステルを回収する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-321571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ポリ(メタ)アクリル酸エステルは水を吸収する性質を有するため、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置内に水が混入するおそれがある。
ポリ(メタ)アクリル酸エステルとともに再生処理装置内に混入する水を除去する方法としては、熱分解物に含まれる不純物を除去するための精製工程で除去する方法が挙げられる。しかしながら、精製処理の対象物が水を含んでいると、対象物が水を含んでいない場合に比べて精製工程に要するエネルギーの消費量が増大するおそれがある。
上記事情に鑑み、本開示の一実施形態は、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理において水を効率よく除去できるポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理方法、および(メタ)アクリル酸エステルの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施形態が含まれる。
<1>ポリ(メタ)アクリル酸エステルの熱分解を行ってガス状の熱分解物を得る熱分解部と、
ガス状の熱分解物を冷却して液状の熱分解物を得る第1冷却部と、
液状の熱分解物の精製を行ってガス状の精製物を得る精製部と、
ガス状の精製物を冷却して液状の精製物を得る第2冷却部と、
液状の熱分解物又は液状の精製物の少なくとも一方に含まれる水を除去する脱水部と、を含む、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置。
<2>前記脱水部は、前記精製部の上流側に配置される脱水部を含む、<1>に記載の再生処理装置。
<3>前記脱水部は、前記精製部の下流側に配置される脱水部を含む、<1>又は<2>に記載の再生処理装置。
<4>液状の熱分解物を貯留する第1貯留部をさらに備える、<1>~<3>のいずれか1項に記載の再生処理装置。
<5>液状の精製物を貯留する第2貯留部をさらに備える、<1>~<4>のいずれか1項に記載の再生処理装置。
<6>前記精製物は(メタ)アクリル酸メチルを含む、<1>~<5>のいずれか1項に記載の再生処理装置。
<7>ポリ(メタ)アクリル酸エステルの熱分解を行ってガス状の熱分解物を得る熱分解工程と、
ガス状の熱分解物を冷却して液状の熱分解物を得る第1冷却工程と、
液状の熱分解物の精製を行ってガス状の精製物を得る精製工程と、
ガス状の精製物を冷却して液状の精製物を得る第2冷却工程と、
液状の熱分解物又は液状の精製物の少なくとも一方に含まれる水を除去する脱水工程と、を含む、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理方法。
<8>ポリ(メタ)アクリル酸エステルの熱分解を行ってガス状の熱分解物を得る熱分解工程と、
ガス状の熱分解物を冷却して液状の熱分解物を得る第1冷却工程と、
液状の熱分解物の精製を行ってガス状の精製物を得る精製工程と、
ガス状の精製物を冷却して液状の精製物を得る第2冷却工程と、
液状の熱分解物又は液状の精製物の少なくとも一方に含まれる水を除去する脱水工程と、を含む、(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理において水を効率よく除去できるポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理装置、ポリ(メタ)アクリル酸エステルの再生処理方法、および(メタ)アクリル酸エステルの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る再生処理装置の構成例を示す概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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