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公開番号2025102462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219918
出願日2023-12-26
発明の名称液晶ポリエステル、液晶ポリエステル組成物及び成形品
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 63/127 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い引張弾性率を有する成形品を形成可能な、液晶ポリエステルを提供すること。
【解決手段】式(A)で表される単量体単位(A)と、式(B)で表される単量体単位(B)と、を有し、前記単量体単位(A)の含有量が全単量体単位の合計に対して50モル%以上であり、前記単量体単位(B)の含有量が全単量体単位の合計に対して0.5モル%以上10モル%未満である、液晶ポリエステル。
-X¹-Ar¹-X²- …(A)
-X³-Ar²-Y-Ar³-X⁴- …(B)
[式中、Ar¹はナフチレン基を示し、Ar²及びAr³はそれぞれ独立してフェニレン基、ビフェニレン基又はナフチレン基を示し、X¹、X²、X³及びX⁴はそれぞれ独立して-CO-又は-O-を示し、Yは、-O-、-CO-、-SO₂-又は-NH-を示す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
式（Ａ）で表される単量体単位（Ａ）と、
式（Ｂ）で表される単量体単位（Ｂ）と、
を有し、
前記単量体単位（Ａ）の含有量が全単量体単位の合計に対して５０モル％以上であり、
前記単量体単位（Ｂ）の含有量が全単量体単位の合計に対して０．５モル％以上１０モル％未満である、
液晶ポリエステル。
－Ｘ
１
－Ａｒ
１
－Ｘ
２
－ …（Ａ）
－Ｘ
３
－Ａｒ
２
－Ｙ－Ａｒ
３
－Ｘ
４
－ …（Ｂ）
［式中、Ａｒ
１
は縮合多環芳香族炭化水素基を示し、Ａｒ
２
及びＡｒ
３
はそれぞれ独立してフェニレン基、ビフェニレン基又はナフチレン基を示し、Ｘ
１
、Ｘ
２
、Ｘ
３
及びＸ
４
はそれぞれ独立して－ＣＯ－又は－Ｏ－を示し、Ｙは、－Ｏ－、－ＣＯ－、－ＳＯ
２
－又は－ＮＨ－を示す。Ａｒ
１
、Ａｒ
２
及びＡｒ
３
が有する水素原子の一部又は全部は、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。］
続きを表示（約 950 文字）【請求項２】
前記Ａｒ
２
及び前記Ａｒ
３
がフェニレン基である、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項３】
前記Ｙが－Ｏ－である、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項４】
前記Ａｒ
１
がナフチレン基である、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項５】
前記Ｘ
１
が－ＣＯ－であり、
前記Ｘ
２
が－ＣＯ－又は－Ｏ－である、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項６】
前記単量体単位（Ｂ）の含有量が、全単量体単位の合計に対して１モル％以上８モル％以下である、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項７】
前記Ｘ
３
及び前記Ｘ
４
が－ＣＯ－である、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項８】
前記単量体単位（Ａ）が、
前記Ｘ
１
が－ＣＯ－であり、前記Ｘ
２
が－Ｏ－である単量体単位（Ａ－１）と、
前記Ｘ
１
及び前記Ｘ
２
が－ＣＯ－である単量体単位（Ａ－２）と、
を含む、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項９】
前記単量体単位（Ａ）の含有量が全単量体単位の合計に対して６０モル％以上８５モル％以下である、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
【請求項１０】
式（Ｃ）で表される単量体単位（Ｃ）を更に有する、請求項１に記載の液晶ポリエステル。
－Ｘ
５
－Ａｒ
４
－Ｘ
６
－ …（Ｃ）
［式中、Ａｒ
４
はフェニレン基又はビフェニレン基を示し、Ｘ
５
及Ｘ
６
はそれぞれ独立して－ＣＯ－又は－Ｏ－を示す。Ａｒ
４
が有する水素原子の一部又は全部は、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。］
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、液晶ポリエステル、液晶ポリエステル組成物及び成形品に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
液晶ポリエステルは、流動性及び耐熱性が高く、得られる成形体の寸法精度も高いことから、各種用途に使用されている。
【０００３】
例えば特許文献１には、特定の扁平ガラス繊維を１５質量％以上、及び特定の板状充填剤を２０質量％以上配合した液晶ポリマー組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００３－２６８２５２号公報
国際公開第２０２３／０４５８２１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
近年、より多様な用途への展開、より精細な部品への適用等の観点から、液晶ポリエステル自体の特性向上が求められている。
【０００６】
本開示の目的は、高い引張弾性率を有する成形品を形成可能な、液晶ポリエステルを提供することにある。また、本開示の他の目的は、上記液晶ポリエステルを含む液晶ポリエステル組成物及び成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示は、例えば以下を提供する。
［１］
式（Ａ）で表される単量体単位（Ａ）と、
式（Ｂ）で表される単量体単位（Ｂ）と、
を有し、
前記単量体単位（Ａ）の含有量が全単量体単位の合計に対して５０モル％以上であり、
前記単量体単位（Ｂ）の含有量が全単量体単位の合計に対して０．５モル％以上１０モル％未満である、
液晶ポリエステル。
－Ｘ
１
－Ａｒ
１
－Ｘ
２
－ …（Ａ）
－Ｘ
３
－Ａｒ
２
－Ｙ－Ａｒ
３
－Ｘ
４
－ …（Ｂ）
［式中、Ａｒ
１
は縮合多環芳香族炭化水素基を示し、Ａｒ
２
及びＡｒ
３
はそれぞれ独立してフェニレン基、ビフェニレン基又はナフチレン基を示し、Ｘ
１
、Ｘ
２
、Ｘ
３
及びＸ
４
はそれぞれ独立して－ＣＯ－又は－Ｏ－を示し、Ｙは、－Ｏ－、－ＣＯ－、－ＳＯ
２
－又は－ＮＨ－を示す。Ａｒ
１
、Ａｒ
２
及びＡｒ
３
が有する水素原子の一部又は全部は、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。］
［２］
前記Ａｒ
２
及び前記Ａｒ
３
がフェニレン基である、［１］に記載の液晶ポリエステル。
［３］
前記Ｙが－Ｏ－である、［１］又は［２］に記載の液晶ポリエステル。
［４］
前記Ａｒ
１
がナフチレン基である、［１］～［３］のいずれか一つに記載の液晶ポリエステル。
［５］
前記Ｘ
１
が－ＣＯ－であり、
前記Ｘ
２
が－ＣＯ－又は－Ｏ－である、［１］～［４］のいずれか一つに記載の液晶ポリエステル。
［６］
前記単量体単位（Ｂ）の含有量が、全単量体単位の合計に対して１モル％以上８モル％以下である、［１］～［５］のいずれか一つに記載の液晶ポリエステル。
［７］
前記Ｘ
３
及び前記Ｘ
４
が－ＣＯ－である、［１］～［６］のいずれか一つに記載の液晶ポリエステル。
［８］
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、高い引張弾性率を有する成形品を形成可能な、液晶ポリエステルが提供される。また、本開示によれば、上記液晶ポリエステルを含む液晶ポリエステル組成物及び成形品が提供される。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。
【００１０】
本実施形態の液晶ポリエステル（以下、単に「液晶ポリエステル」ともいう。）は、式（Ａ）で表される単量体単位（Ａ）と、式（Ｂ）で表される単量体単位（Ｂ）と、を有する。
－Ｘ
１
－Ａｒ
１
－Ｘ
２
－ …（Ａ）
－Ｘ
３
－Ａｒ
２
－Ｙ－Ａｒ
３
－Ｘ
４
－ …（Ｂ）
（【００１１】以降は省略されています）

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