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公開番号2025092859
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208241
出願日2023-12-11
発明の名称浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法
出願人戸田建設株式会社
代理人個人
主分類F03D 13/25 20160101AFI20250616BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約【課題】コンクリートリングを連結する際の位置合わせを容易にできるようにする。
【解決手段】コンクリートリング15を複数接続し、各コンクリートリング15をPC鋼材19により緊結し一体化を図ったコンクリート製浮体部4Aを備えた浮体式洋上風力発電設備において、取付側のコンクリートリング15及び設置済み側のコンクリートリング15にそれぞれ視準ターゲット30を取り付け、これら全ての視準ターゲット30が視準可能な位置にトータルステーション31を配置し、前記トータルステーション31によって前記視準ターゲット30を視準して計測した位置座標に基づいて、前記設置済み側のコンクリートリング15に対する前記取付側のコンクリートリング15の位置調整量を算出し、位置合わせを行い連結する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートリングを複数接続し、各コンクリートリングをPC鋼材により緊結し一体化を図ったコンクリート製浮体部を備えた浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法であって、
取付側のコンクリートリング及び設置済み側のコンクリートリングにそれぞれ視準ターゲットを取り付け、これら全ての視準ターゲットが視準可能な位置にトータルステーションを配置し、前記トータルステーションによって前記視準ターゲットを視準して計測した位置座標に基づいて、前記設置済み側のコンクリートリングに対する前記取付側のコンクリートリングの位置調整量を算出し、位置合わせを行い連結することを特徴とする浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記取付側のコンクリートリングをクレーンで吊り上げる第1ステップと、
前記設置済み側のコンクリートリングの接合端面に前記視準ターゲットを取り付ける第2ステップと、
前記取付側のコンクリートリングの接合端面であって、前記設置済み側のコンクリートリングに取り付けられた前記視準ターゲットに対応する位置に、前記視準ターゲットを取り付ける第3ステップと、
前記設置済み側のコンクリートリングと取付側のコンクリートリングとの間の側部であって、全ての前記視準ターゲットが視準可能な位置に前記トータルステーションを配置し、全ての前記視準ターゲットを視準してそれぞれの位置座標を計測する第4ステップと、
前記設置済み側のコンクリートリングの接合端面の平面の座標系を求めるとともに、前記取付側のコンクリートリングの接合端面の平面の座標系を求め、これら2つの平面の傾き及び中心位置のズレ量から、前記取付側のコンクリートリングの接合端面の平面の位置調整量を算出する第5ステップと、
前記取付側のコンクリートリングの位置調整量に応じて、前記クレーンの吊り長さ、移動量及び回転角のいずれか又は2以上を調整して位置合わせを行い連結する第6ステップと、を含む請求項1記載の浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法。
【請求項3】
前記視準ターゲットは、全周プリズムである請求項1記載の浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法。
【請求項4】
前記視準ターゲットは、前記コンクリートリングを緊結するPC鋼材の先端部及びこのPC鋼材が挿通するシースの開孔部にそれぞれ取り付けられている請求項1記載の浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法。
【請求項5】
前記視準ターゲットは、コンクリートリングの中心から4方向の4箇所に取り付けられている請求項1記載の浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法。
【請求項6】
横向き又は縦向きに前記コンクリートリングが複数接続される請求項1記載の浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート製のプレキャスト筒状体(コンクリートリング)を高さ方向に複数段積み上げ、各コンクリートリングをPC鋼材により緊結し一体化を図ったコンクリート製浮体部を備えた浮体式洋上風力発電設備において、前記コンクリート製浮体部を建造する際、コンクリートリングを複数接続し、取付側のコンクリートリングを設置済み側のコンクリートリングに連結する際の位置合わせ方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、主として水力、火力及び原子力発電等の発電方式が採用されてきたが、近年は環境や自然エネルギーの有効活用の点から自然風を利用して発電を行う風力発電が注目されている。この風力発電設備には、陸上設置式と、水上(主として海上)設置式とがあるが、沿岸域から後背に山岳地形をかかえる我が国の場合は、沿岸域に安定した風が見込める平野が少ない状況にある。一方、日本は四方を海で囲まれており、海上には発電に適した風が容易に得られるとともに、設置の制約が少ないなどの利点を有する。そのため近年は、各種形式の洋上風力発電設備及び浮体構造が多く提案されている。
【0003】
前記浮体構造としては、浮体を水面に浮かばせるバージ型浮体、浮体の下部を水面下に沈めて半潜水状態で浮かばせるセミサブ型、釣り浮きのように起立状態で浮かばせるスパー型などに大別される。
【0004】
本出願人は、前記スパー型浮体に関して、下記特許文献1において、浮体と、係留索と、タワーと、タワーの頂部に設備されるナセル及び複数の風車ブレードとからなる洋上風力発電設備であって、前記浮体は、コンクリート製のプレキャスト筒状体を高さ方向に複数段積み上げ、各プレキャスト筒状体をPC鋼材により緊結し一体化を図った下側コンクリート製浮体構造部(以下、コンクリート製浮体部という。)と、このコンクリート製浮体部の上側に連設された上側鋼製浮体構造部(以下、鋼製浮体部という。)とからなるスパー型浮体構造とした洋上風力発電設備(以下、スパー型洋上風力発電設備という。)を提案した。
【0005】
前記スパー型洋上風力発電設備の浮体建造方法としては、横倒しした状態でコンクリート製浮体部及び鋼製浮体部をそれぞれ組み立てた後、最後に、これらを大型起重機船を使って結合し、浮体を完成させるようにしていた(下記、特許文献2参照。)。
【0006】
特に、コンクリート製浮体部の組立てにおいては、コンクリート製浮体部を横倒しした横向き状態で建造するため、軸方向を上下方向に向けた縦向きで製作されたコンクリートリングを、軸方向を横方向に向けた横向きになるように立起こし、この立起こした取付側のコンクリートリングをクレーンで吊り上げ、設置済み側のコンクリートリングに位置合わせして連結させるようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5274329号公報
特開2018-173011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
取付側のコンクリートリングを設置済み側のコンクリートリングに位置合わせする方法として、従来は、図12に示されるように、レベル測量機80が用いられていた。このレベル測量機80を用いた位置合わせ方法は、取付リングの後方側からレベル測量機80で視準し、取付リング及び設置済み側にそれぞれ取り付けられたターゲット間で角度及び水平位置を合わせることにより行われている。
【0009】
しかしながら、このような位置合わせ方法は、レベル測量機80で視準した取付リング及び設置済み側のターゲット間でしか調整できないため、複数点で計測を行う必要があるとともに、1箇所のターゲット間を合わせると他に影響がでるため、試行錯誤を繰り返す必要があり、位置合わせに時間を要していた。
【0010】
そこで本発明の主たる課題は、コンクリートリングを連結する際の位置合わせが容易にできるようにした浮体式洋上風力発電設備におけるコンクリートリング連結時の位置合わせ方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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