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公開番号2025112323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006455
出願日2024-01-19
発明の名称ビード止め部材の固定治具
出願人戸田建設株式会社
代理人個人
主分類B23K 37/06 20060101AFI20250725BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】例えばボックス柱である下柱部材と、その上側の例えばボックス柱である上柱部材との接合部の溶接において、その接合部に、溶接ビードを止めるビード止め部材を取り付けることを可能にする新規な構成を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る固定治具12は、下柱部材1と上柱部材2との接合部に設けられるビード止め部材10であるタブ14の固定治具12であって、下柱部材1であるボックス柱1に取り付けられる取付本体部30と、前記取付本体部30から前記接合部の外側に延びて、前記接合部にタブ14の少なくとも一部が延びるようにタブ14が取り付けられる架台部32とを備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
下柱部材と上柱部材との接合部に設けられるビード止め部材の固定治具であって、
前記下柱部材に取り付けられる取付本体部と、
前記取付本体部から前記接合部の外側に延びて、前記接合部に前記ビード止め部材の少なくとも一部が延びるように前記ビード止め部材が取り付けられる架台部と
を備えた、
固定治具。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記取付本体部は、
前記下柱部材を挟むように形作られた支持本体部と、
前記支持本体部を前記下柱部材に固定する第1固定部材と
を備えている、
請求項1に記載の固定治具。
【請求項3】
前記第1固定部材は、前記支持本体部を略水平方向に延びる第1ねじ部材及び第2ねじ部材を備え、
前記第1ねじ部材は、前記下柱部材を挟んで、前記第2ねじ部材の反対側に配置されている、
請求項2に記載の固定治具。
【請求項4】
前記架台部は、
前記ビード止め部材が嵌め込まれる溝部と、
前記溝部に前記ビード止め部材を固定する第2固定部材と
を備えている、
請求項1に記載の固定治具。
【請求項5】
前記第2固定部材は、前記溝部において略水平方向に延びるねじ部材を備える、
請求項4に記載の固定治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、下柱部材とその上に載置される上柱部材との接合部の溶接、例えば自動溶接において用いられるビード止め部材の固定治具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建設現場における鋼管柱の溶接では溶接技能者による手作業に加えて、又は、それに代えて、溶接ロボットが活用されている。しかし、建設現場で角形鋼管を積み重ね、上下の鋼管に設けたエレクションピースを建て方治具(又は建て入れ治具)で仮支持した状態で溶接を行う必要がある場合、エレクションピース及び建て方治具の存在のため、溶接ロボットの活用には限界があり、少なくとも一部の溶接作業は、手作業で行われる。
【0003】
例えば高層ビルの建築に使用される鉄骨柱には、溶接組立箱形断面柱(以下、「ボックス柱」)がある。このボックス柱は、鋼管柱であるが、冷間成形角形鋼管といった鋼管柱よりも、大径に作製することができ、より超高層建築等の柱部材に適している。ボックス柱は、4枚の厚板を溶接して作製され、正方形または長方形の断面を有する。したがって、ボックス柱は、板状に圧延された鋼板を折り曲げるように成形して角柱に形成された冷間成形角形鋼管とは異なり、4枚の鋼板を溶接して組み立てて作製されるので、角部(コーナー部)は直角に形成されている。
【0004】
このボックス柱の溶接では、例えば、下側のボックス柱の上に上側のボックス柱を載せ、それらのボックス柱のエレクションピースに建て方治具を適用して下側のボックス柱と上側のボックス柱とを仮固定する。次に、エレクションピースを除去した又はついていない上下のボックス柱の側面間の溶接部に、溶接ロボットなどで溶接を行う。これにより、上下のボックス柱の2つの対向する溶接部の溶接が行われる。その後、エレクションピースを除去して、上下のボックス柱の残った側面間の溶接部の溶接を行う。この溶接作業において、2つの対向する溶接部の溶接時に隣の溶接部に溶接ビードが張り出すことを防ぐように部材を配置することが提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
特許文献3は、下側の鋼製のボックス柱と上側の鋼製のボックス柱とを接合する場合に用いるタブを開示する。このタブは、上側のボックス柱の側面の下端に形成された開先面と、当該開先面と連続するように設けられた裏当金の外表面と、下側のボックス柱の上端面とで囲まれた溶接対象部に溶接を行って、下側のボックス柱と上側のボックス柱と接合する場合において、上側のボックス柱の角部と下側のボックス柱の上端面との間の所定の位置に設置されて、溶接対象部の左端面又は右端面を形成する。下側のボックス柱の前述の上端面は、下側のボックス柱の柱部の上端に接合され、その柱部の柱径よりも一回り大きくて外周側がその柱部の外周面より外方に突出するトッププレートの上面により形成されている。そして、特許文献3の記載によれば、前述のタブは、所定の位置に設置されたそのタブの水平な力受け面と下側のボックス柱のトッププレートの下面とを万力等の固定具を用いて挟み込むようにすることで、タブを下側のボックス柱の上端面に押し付けて当該タブを所定の位置に固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-157361号公報
特開2022-135541号公報
特開2023-42960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献3の方法では、タブは、下側のボックス柱の柱部よりも外方に突出するトッププレートの上に載置されて、万力等の固定具で固定される。したがって、この方法は、下側のボックス柱の上端のトッププレートが外方にはみ出さない構成を備えるボックス柱の溶接には適用できない。
【0008】
本開示の目的は、例えばボックス柱である下柱部材と、その上側の例えばボックス柱である上柱部材との接合部の溶接において、その接合部に、溶接ビードを止めるビード止め部材を取り付けることを可能にする新規な構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様は、
下柱部材と上柱部材との接合部に設けられるビード止め部材の固定治具であって、
前記下柱部材に取り付けられる取付本体部と、
前記取付本体部から前記接合部の外側に延びて、前記接合部に前記ビード止め部材の少なくとも一部が延びるように前記ビード止め部材が取り付けられる架台部と
を備えた、
固定治具
を提供する。
【0010】
上記一態様の上記構成の固定治具によれば、下柱部材に取り付けられる取付本体部と、前記取付本体部から前記接合部の外側に延びて、前記接合部に前記ビード止め部材の少なくとも一部が延びるようにビード止め部材が取り付けられる架台部とを備える。したがって、下柱部材に取付本体部を取り付け、その取付本体部から延びる架台部を介して、下柱部材と上柱部材との接合部にビード止め部材を固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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