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公開番号2025140341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039686
出願日2024-03-14
発明の名称建物改修方法及び雑壁構造
出願人戸田建設株式会社
代理人弁理士法人東京アルパ特許事務所
主分類E04G 23/02 20060101AFI20250919BHJP(建築物)
要約【課題】雑壁に配管を通すことによる耐震強度の低下を抑える。
【解決手段】鉄筋コンクリート製の雑壁10に対して、鉄筋12を残したままコンクリート11を除去することにより、雑壁10に貫通孔13を形成する。貫通孔13を形成することにより露出した鉄筋12に、防錆処理を施す。形成した貫通孔13を介して連通するよう、雑壁10を挟んだ両側に配管を取り付ける。貫通孔13の形成において、雑壁10の室内側に水漏れ防止措置を施し、ウォータージェットを用いて、雑壁10の室外側から貫通孔13を穿ってもよい。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
鉄筋コンクリート製の雑壁に対して、鉄筋を残したままコンクリートを除去することにより、前記雑壁に貫通孔を形成し、
前記貫通孔を形成することにより露出した鉄筋に、防錆処理を施し、
形成した前記貫通孔を介して連通するよう、前記雑壁を挟んだ両側に配管を取り付ける、
建物改修方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記貫通孔の形成において、
前記雑壁の室内側に水漏れ防止措置を施し、
ウォータージェットを用いて、前記雑壁の室外側から前記貫通孔を穿つ、
請求項1の建物改修方法。
【請求項3】
格子状に配筋された鉄筋と、
前記鉄筋が埋め込まれた略平板状のコンクリートと
を備え、
前記コンクリートは、前記コンクリートの一方の面から他方の面にかけて前記コンクリートを貫通した貫通孔を有し、
前記鉄筋は、前記貫通孔のなかを横断して露出した露出部分を有し、
前記鉄筋の前記露出部分は、防錆処理が施されている、
雑壁構造。
【請求項4】
前記コンクリートを挟んで前記コンクリートに取り付けられ、前記貫通孔を介して連通するように一対の配管を取り付け可能な一対の継手
を更に備える、請求項3の雑壁構造。
【請求項5】
前記貫通孔を介して連通した一対の配管
を更に備える、請求項3又は4の雑壁構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、既存建物を改修する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、コンクリート建造物の削孔に使用されるウォータージェット用ノズル装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-096001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、既存建物の改修工事において、雑壁にスリーブを穿つ場合、必要なスリーブよりも大きく躯体を斫り取って大開口を設け、スリーブに干渉する部分の配筋を切断して撤去し、配筋を撤去した分の補強配筋をスリーブ廻りに施し、コンクリート打設をしていた。
しかし、いくら補強配筋を施したとしても、配筋の一部を切断して撤去することによる耐震強度の低下を免れることはできない。
また、工事の規模が大きくなるので、建物の供用を継続しながら改修工事をすることは難しい。
この発明は、例えばこのような課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鉄筋コンクリート製の雑壁に対して、鉄筋を残したままコンクリートを除去することにより、前記雑壁に貫通孔を形成する。前記貫通孔を形成することにより露出した鉄筋に、防錆処理を施す。形成した前記貫通孔を介して連通するよう、前記雑壁を挟んだ両側に配管を取り付ける。
【発明の効果】
【0006】
鉄筋を残したままコンクリートを除去することにより貫通孔を形成するので、耐震強度の低下をわずかにすることができる。
また、工事の規模を小さく抑えることができるので、建物の供用を継続しながら改修工事をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
雑壁の一例を示す平面視断面図。
前記雑壁を示す正面図。
貫通孔形成工程の一例を示す平面視断面図。
前記貫通孔形成工程を示す正面図。
配管取り付け工程の一例を示す平面視断面図。
前記配管取り付け工程を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1及び2を参照して、雑壁10について説明する。
「雑壁」とは、例えば、鉄筋コンクリート造建物の構造躯体のうち、袖壁、垂れ壁、腰壁など、耐震壁ではない壁のことである。
雑壁10は、例えば、コンクリート11と、鉄筋12とを有する。コンクリート11は、例えば、±Y方向に対して略垂直な略平板状である。鉄筋12は、コンクリート11のなかに配置され、例えば、±X方向に延びる複数の鉄筋と、±Z方向に延びる複数の鉄筋とが格子状に配列されている。
【0009】
次に、このような雑壁10を有する供用中の建物の改修工事において、建物の供用を継続しながら、雑壁10に配管を通す手順について説明する。
【0010】
(1)貫通孔形成工程
図3及び4に示すように、雑壁10に、雑壁10を貫通する貫通孔13を形成する。貫通孔13は、例えば、雑壁10の-Y側の面から+Y側の面にかけて、雑壁10の厚さ方向(±Y方向)に対して略平行な方向に沿って、雑壁10を貫通する。このとき、鉄筋12を残したまま、コンクリート11だけを除去する。例えば、ウォータージェットを使用して、貫通孔13の範囲にあるコンクリート11を除去する。鉄筋12を切断しないので、耐震強度がほとんど低下しない。コンクリート11を除去したことにより、耐震強度がわずかに低下する可能性があるが、雑壁10は、耐震壁ではないので、貫通孔13の直径が300mm程度であれば、耐震強度の低下が問題になることはない。
耐震強度がほとんど低下しないので、補強筋を入れる必要もない。補強筋を入れる必要がないので、貫通孔13の範囲を超えた広範囲のコンクリート11を除去する必要もなく、貫通孔13の範囲を超えてコンクリート11を除去した部分にコンクリートを再び打設する必要もない。これにより、工事の規模を小さく抑えることができ、建物の供用を継続したまま、改修工事をすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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