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公開番号
2025094428
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023209956
出願日
2023-12-13
発明の名称
油流出防止構造
出願人
中国電力株式会社
代理人
弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類
H01F
27/02 20060101AFI20250618BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】油入機器やその付属設備の一部が防油堤の上方から外側へ張り出す場合でも、防油堤の外側へ油が流出することを効果的に防止できる油流出防止構造を提供する。
【解決手段】油入機器2又はその付属設備8の防油堤5から外側へ張り出している部分の全体を下方で受けるように設置され、張り出している部分から漏出した油を防油堤5の内側に戻す油受け10を設ける。この油受け10は、防油堤5の上方に配置されて外側から内側に向けて下方へ傾斜する底壁と、この底壁の防油堤5の内側に位置する縁部を除く周縁に立設された側壁と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
油が収容された油入機器の基礎の周囲に前記油入機器又はその付属設備から漏出した油の流出を阻止する防油堤を備え、この防油堤の上方から前記油入機器又はその付属設備の一部が前記防油堤の外側へ張り出すように設置されている電力設備に用いられる油流出防止構造において、
前記油入機器又はその付属設備の防油堤から外側へ張り出している部分の全体を下方で受けるように設置され、前記張り出している部分から漏出した油を防油堤の内側に戻す油受けを設けたことを特徴とする油流出防止構造。
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【請求項2】
前記油受けは、前記防油堤の上方で外側から内側にかけて配置されると共に、前記防油堤の内側に向けて下方へ傾斜する底壁と、この底壁の前記防油堤の内側に位置する縁部を除く周縁に立設された側壁と、を有することを特徴とする請求項1記載の油流出防止構造。
【請求項3】
前記油受けの前記防油堤の内側に位置する縁部には、前記防油堤に内側から係止する係止壁が設けられていることを特徴とする請求項2記載の油流出防止構造。
【請求項4】
前記油入機器に接続されたケーブルを前記防油堤の外側へ導くために前記防油堤の内側に設置されたケーブルトラフを備え、前記ケーブルトラフは、底壁に前記ケーブルを敷設する窪み部を設けると共に、この窪み部をグレーチング構造にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油流出防止構造。
【請求項5】
前記油入機器に接続されたケーブルを前記防油堤の外側へ導くために前記防油堤の内側に設置されたケーブルトラフを備え、前記ケーブルトラフは、上段トラフと、この上段トラフの下方に重ねて設置されて上端が開放された下段トラフとから構成され、
前記上段トラフは、その底壁に前記ケーブルを敷設する窪み部を設けると共に、この窪み部をグレーチング構造にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油流出防止構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油を収納する油入機器やその付属設備から漏出した油を防油堤の外側へ流出させないようにするための油流出防止構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
変圧器や自動電圧調整器、分路リアクトル等の絶縁油が収容された油入機器であって、収納油量の大きい油入機器にあっては、漏油が周辺へ流出しないように油入機器、及び、それに付属するラジエータ等の付属設備を囲むように防油堤(コンクリート製の升)を設けるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-344881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図7に示されるように、従来の防油堤5は、油入機器2やその付属設備8を平面視で全体を取り囲むように基礎3の周囲に設置していたため、油入機器2やその付属設備8が大きくなれば、防油堤で囲む面積も大きくしなければならず、費用が嵩むものであった。また、設置場所によっては、防油堤を広げたくても物理的な制約で広げることができない場合もあり、既存の防油堤で対応せざるを得ない場合もある。
【0005】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、油入機器やその付属設備が防油堤の上方から外側へ張り出す場合でも、防油堤の外側へ油が流出することを効果的に防止することが可能な油流出防止構造を提供することを主たる課題としている。
【0006】
また、変圧器には、警報用や制御用のケーブルが接続されており、これらのケーブルを、防油堤内に設置されているコンクリート製のケーブルトラフ内に敷設して防油堤の外側へ引き出すようにしている。
このため、油入機器で漏油が発生した場合には、漏れた油がケーブルトラフ内に浸入し、防油堤の外側へ流出して回収不能になる不都合が懸念される。
そこで、防油堤の内側に設置されたケーブルトラフ内に油が浸入した場合でも、防油堤の外側へ油が流出することを効果的に防止することが可能な油流出防止構造を提供することをも課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するために、本発明にかかる油流出防止構造は、油が収容された油入機器の基礎の周囲に前記油入機器又はその付属設備から漏出した油の流出を阻止する防油堤を備え、この防油堤の上方から前記油入機器又はその付属設備の一部が前記防油堤の外側へ張り出すように設置されている電力設備に用いられる油流出防止構造において、
前記油入機器又はその付属設備の防油堤から外側へ張り出している部分の全体を下方で受けるように設置され、前記張り出している部分から漏出した油を防油堤の内側に戻す油受けを設けたことを特徴としている。
【0008】
したがって、防油堤の領域を超えて外側へ張り出している油入機器やその付属設備の一部から防油堤の外側で漏出した場合でも、漏出した油は、油受けで捕捉され、防油堤の内側に戻すことが可能となる。
【0009】
ここで、油受けは、防油堤の上方で外側から内側にかけて配置されると共に、防油堤の内側に向けて下方へ傾斜する底壁と、この底壁の防油堤の内側に位置する縁部を除く周縁に立設された側壁と、を有して構成するとよい。
このような油受けによれば、防油堤で囲まれた領域を超えて外側へ張り出している油入機器やその付属設備の一部から漏出した油は底壁上に落下するが、低壁は防油堤の内側に向けて傾斜しており、さらに、底壁の防油堤の内側に位置する縁部を除く周縁には側壁が立設されているので、落下した油を、防油堤の外側へ飛び散る又は移動することを防いで、確実に防油堤の内側へ導くことが可能となる。
【0010】
また、油受けの防油堤の内側に位置する側縁には、防油堤に内側から係止する係止壁が設けられるとよい。
(【0011】以降は省略されています)
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