TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025094490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210056
出願日2023-12-13
発明の名称樹脂部品及び樹脂部品の製造方法
出願人トヨタ車体株式会社
代理人個人,個人
主分類B05D 5/12 20060101AFI20250618BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】製造に伴う環境への負荷を低減できる樹脂部品及び樹脂部品の製造方法を提供する。
【解決手段】樹脂部品の製造方法は、樹脂製の基材の表面を導電材が添加されたベース塗料で塗装するベース塗装工程と、ベース塗装工程で塗装されたベース塗料を乾燥させる乾燥工程と、乾燥工程で乾燥されたベース塗料の表面に熱硬化型のクリア塗料を静電塗装するクリア塗装工程と、クリア塗装工程で静電塗装されたクリア塗料を加熱して硬化させる熱硬化工程と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂製の基材の表面を導電材が添加されたベース塗料で塗装するベース塗装工程と、
前記ベース塗装工程で塗装された前記ベース塗料を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された前記ベース塗料の表面に熱硬化型のクリア塗料を静電塗装するクリア塗装工程と、
前記クリア塗装工程で静電塗装された前記クリア塗料を加熱して硬化させる熱硬化工程と、
を備える樹脂部品の製造方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記導電材は、導電性ポリマーまたは導電性カーボンであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂部品の製造方法。
【請求項3】
前記ベース塗料は、水性塗料であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂部品の製造方法。
【請求項4】
樹脂製の基材と、
前記基材の表面に形成され、導電材が添加されたベース塗膜と、
前記ベース塗膜の表面に形成された熱硬化型のクリア塗膜と、
を備える樹脂部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車の外装部品などの樹脂部品及び樹脂部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の樹脂部品として、例えば特許文献1に示すものが知られている。こうした樹脂部品は、樹脂製の基材の表面に導電性プライマー塗料、ベース塗料、クリア塗料が順次に塗装された構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-59187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の樹脂部品を製造する場合、導電性プライマー塗料の塗装の後及びベース塗料の後に乾燥のための加熱が必要であるとともに、クリア塗料の塗装の後にクリア塗料を硬化させるための加熱が必要である。すなわち、上述の樹脂部品を製造する場合、3回の加熱工程が必要となる。加熱工程は、エネルギー消費や二酸化炭素の排出を伴うので、環境に負荷がかかる。近年では、樹脂部品を製造する上での環境への負荷を低減することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための樹脂部品及び樹脂部品の製造方法の各態様を記載する。
[態様1]樹脂製の基材の表面を導電材が添加されたベース塗料で塗装するベース塗装工程と、前記ベース塗装工程で塗装された前記ベース塗料を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥された前記ベース塗料の表面に熱硬化型のクリア塗料を静電塗装するクリア塗装工程と、前記クリア塗装工程で静電塗装された前記クリア塗料を加熱して硬化させる熱硬化工程と、を備える樹脂部品の製造方法。
【0006】
上記構成によれば、導電材によってベース塗料に導電性を付与できるので、基材とベース塗料との間に導電性プライマーを塗装しなくても、ベース塗料の表面にクリア塗料を静電塗装することができる。このため、導電性プライマーの塗装工程が不要となるので、導電性プライマーの塗装工程が必要な場合に比べて、導電性プライマーの塗装工程にかかる分のエネルギー消費や二酸化炭素の排出を削減できる。したがって、製造に伴う環境への負荷を低減できる。
【0007】
[態様2]前記導電材は、導電性ポリマーまたは導電性カーボンであることを特徴とする[態様1]に記載の樹脂部品の製造方法。
上記構成によれば、ベース塗料に導電性をより確実に付与することができる。
【0008】
[態様3]前記ベース塗料は、水性塗料であることを特徴とする[態様1]または[態様2]に記載の樹脂部品の製造方法。
上記構成によれば、ベース塗料が導電性を有するので、基材の表面にベース塗料を静電塗装することができる。
【0009】
[態様4]樹脂製の基材と、前記基材の表面に形成され、導電材が添加されたベース塗膜と、前記ベース塗膜の表面に形成された熱硬化型のクリア塗膜と、を備える樹脂部品。
上記構成によれば、基材とベース塗膜との間に導電性プライマーが存在しないので、樹脂部品を製造する際に導電性プライマーの塗装工程が不要となる。このため、基材とベース塗膜との間に導電性プライマーが存在する樹脂部品を製造する場合に比べて導電性プライマーの塗装工程にかかる分のエネルギー消費や二酸化炭素の排出を削減できる。したがって、製造に伴う環境への負荷を低減できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、製造に伴う環境への負荷を低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ車体株式会社
出入検知装置
1日前
トヨタ車体株式会社
樹脂部品及び樹脂部品の製造方法
今日
トヨタ車体株式会社
プレス成形方法およびプレス成形装置
15日前
トヨタ車体株式会社
運転技量評価システム及び運転技量評価装置
今日
ベック株式会社
被膜形成方法
9日前
ベック株式会社
被膜形成方法
9日前
株式会社大関
塗装用ローラとその製造方法
6日前
ヤマホ工業株式会社
液体散布杆
1か月前
リンテック株式会社
機能性層の製造方法
22日前
ライオン株式会社
吐出用器具
8日前
菊水化学工業株式会社
塗装方法
1か月前
ライオン株式会社
吐出用器具
8日前
株式会社カーメイト
超音波型ミスト発生装置
1か月前
株式会社IEC
補助装置
19日前
株式会社JVCケンウッド
噴霧装置、及び噴霧方法
1か月前
個人
噴射ノズル
1か月前
株式会社IEC
塗料供給装置
19日前
ナブテスコ株式会社
塗布装置及び塗布方法
7日前
株式会社リコー
液体吐出部、印刷装置、印刷方法
14日前
株式会社リコー
液体吐出ヘッド及び液体を吐出する装置
23日前
デンカ株式会社
吹付ノズル及び吹付システム
1か月前
積水化学工業株式会社
耐火材料のコーティング方法
9日前
株式会社リコー
洗浄装置、塗装装置、及び洗浄方法
14日前
株式会社日立製作所
塗装装置、及び塗装方法
23日前
トヨタ車体株式会社
樹脂部品及び樹脂部品の製造方法
今日
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器
1か月前
タクボエンジニアリング株式会社
塗装用スプレーガンユニット
16日前
タクボエンジニアリング株式会社
塗装用スプレーガンユニット
16日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器
14日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器
1か月前
ハンファ精密機械株式会社
ディスペンサ
1か月前
東京応化工業株式会社
相分離構造を含む構造体の製造方法
1か月前
アトミクス株式会社
スプレー缶
14日前
トヨタ自動車東日本株式会社
積層塗膜形成方法及び積層塗膜構造
6日前
いすゞ自動車株式会社
オイル塗布装置
27日前
マツダ株式会社
塗膜形成方法及び塗膜形成装置
1か月前
続きを見る