TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025095222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211083
出願日2023-12-14
発明の名称状態量表示システム及び作業車
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類G01D 7/00 20060101AFI20250619BHJP(測定;試験)
要約【課題】狭い表示スペースしか確保できない作業車に搭載されても、運転者が緊急性の高い状態量を把握することができる状態量表示システムの提供。
【解決手段】作業車における状態量を表示する状態量表示システムは、複数種のコンポーネントにおける前記状態量の検出値を入力する検出値入力部51と、状態量のそれぞれに対応づけられている制限値を管理する制限値管理部72と、状態量毎に、対応する検出値と対応する制限値とから正規化された報知緊急度を算出する緊急度算出部と、報知緊急度が最大となる状態量に対応する検出値を選択して、状態量表示部80に表示する表示制御部74とを備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
作業車における状態量を表示する状態量表示システムであって、
複数種のコンポーネントにおける前記状態量の検出値を入力する検出値入力部と、
前記状態量のそれぞれに対応づけられている制限値を管理する制限値管理部と、
前記状態量毎に、対応する前記検出値と対応する前記制限値とから正規化された報知緊急度を算出する緊急度算出部と、
前記報知緊急度が最大となる前記状態量に対応する前記検出値を選択して、状態量表示部に表示する表示制御部と、
を備える状態量表示システム。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記制限値管理部は、前記状態量毎に、対応する前記コンポーネントの機能制限をもたらす第1制限値と前記コンポーネントの停止をもたらす第2制限値とを前記制限値として管理し、
前記緊急度算出部は、前記検出値を変数とし、前記第1制限値と前記第2制限値とを定数とする関数によって、前記状態量毎の前記報知緊急度を算出する請求項1に記載の状態量表示システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記検出値と前記第1制限値との関係及び前記検出値と前記第2制限値との関係が読み取れるグラフ形態で、前記報知緊急度が最大である前記状態量を前記状態量表示部に表示する請求項2に記載の状態量表示システム。
【請求項4】
前記グラフ形態は、ゲージチャートであり、前記第1制限値までの第1領域と前記第1制限値から前記第2制限値までの第2領域とでチャートが色分けされている請求項3に記載の状態量表示システム。
【請求項5】
前記コンポーネントには、バッテリ、モータ、インバータ、冷却器、油圧機器のうちの少なくとも2つが含まれており、前記状態量は前記コンポーネントの温度である請求項1に記載の状態量表示システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の状態量表示システムを搭載した作業車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車における状態量を表示する状態量表示システム、及びこの状態量表示システムを搭載した作業車に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
作業車における状態量、例えば、冷却水温、電気機器温度、油圧機器温度、エンジン回
転数、残り燃料などを表示する表示装置として、液晶や7セグメントディスプレイなどからなるメータパネルが知られている。
【0003】
特許文献1に開示された表示装置を構成する液晶表示器は、車速を表示する車速表示部、変速レバーの操作位置を表示する変速表示部、積算走行距離又は積算エンジン稼働時間を表示する積算表示部、エンジン回転数を表示する回転数表示部、エンジン冷却水の温度を表示する温度表示部、及び、燃料の残量を表示する残量表示部からなる。車速表示部は、7セグメント表示で2桁の表示部位を有する。変速表示部は、14セグメント表示で1桁の表示部位を有する。積算表示部は、7セグメント表示で6桁の表示部位を有する。回転数表示部は、7セグメント表示で4桁の表示部位を有する。温度表示部は、バーグラフ表示する7セグメントの表示部位を有する。残量表示部は、バーグラフ表示する7セグメントの表示部位を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-149314号公報(図5参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたような表示装置は、作業車における多くの種類の状態量を表示することができるが、それらの表示のために必要な面積が大きくなり、狭い表示スペースしか確保できない、小型の作業車などには不適当である。
【0006】
このことから、狭い表示スペースしか確保できない作業車に搭載されても、運転者が緊急性の高い状態量を把握することができる状態量表示システムが要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による、作業車における状態量を表示する状態量表示システムは、複数種のコンポーネントにおける前記状態量の検出値を入力する検出値入力部と、前記状態量のそれぞれに対応づけられている制限値を管理する制限値管理部と、前記状態量毎に、対応する前記検出値と対応する前記制限値とから正規化された報知緊急度を算出する緊急度算出部と、前記報知緊急度が最大となる前記状態量に対応する前記検出値を選択して、状態量表示部に表示する表示制御部とを備える。
【0008】
この構成によれば、複数種類の状態量の検出値と各状態量に対応づけられている制限値とから運転者に報知すべき重要性を表す報知緊急度が算出され、最も報知緊急度の高い状態量の検出値が状態量表示部に表示される。つまり、最も報知緊急度の高い状態量の検出値が状態量表示部に表示され、報知緊急度の低い状態量の検出値は表示されないので、状態量表示部の表示スペースが小さくてもよいという利点だけでなく、報知緊急度の低い状態量の検出値は表示されないので、運転者の表示チェックの負担が少ないという利点も得られる。また、状態量の検出値と制限値との関係が、状態量の種類により異なっている場合でも、正規化することによって、算出される緊急度は、実質的に共通化されるので、容易に把握することができる。
【0009】
機器温度や機器動作(速度など)に関する状態量では、一般に、作業車の停止には至らない注意レベルと作業車の停止に至る警戒レベルとに分けて、チェックされる。これらの注意レベルと警戒レベルは、状態量の種類によっても異なる。このことから、報知緊急度を算出するにあたっても、それぞれの状態量に設定されている注意レベルと警戒レベルとを考慮することが好ましい。このことから、本発明では、前記制限値管理部は、前記状態量毎に、対応する前記コンポーネントの機能制限をもたらす第1制限値と前記コンポーネントの停止をもたらす第2制限値とを前記制限値として管理し、前記緊急度算出部は、前記検出値を変数とし、前記第1制限値と前記第2制限値とを定数とする関数によって、前記状態量毎の前記報知緊急度を算出する。
【0010】
状態量の検出値を状態量表示部に表示する場合、当該状態量の第1制限値(例えば、注意レベル)と第2制限値(例えば、警戒レベル)との関係がわかると、次に起こりえる事象の予測が容易となり、好都合である。このことから、本発明では、前記表示制御部は、前記検出値と前記第1制限値との関係及び前記検出値と前記第2制限値との関係が読み取れるグラフ形態で、前記報知緊急度が最大である前記状態量を前記状態量表示部に表示する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社クボタ
作業車
2日前
株式会社クボタ
作業車
今日
株式会社クボタ
作業車
2日前
株式会社クボタ
移植機
今日
株式会社クボタ
田植機
今日
株式会社クボタ
作業車
今日
株式会社クボタ
作業車
2日前
株式会社クボタ
作業車
2日前
株式会社クボタ
作業車
2日前
株式会社クボタケミックス
電気融着継手
2日前
株式会社クボタ
浮遊物観測装置
1日前
株式会社クボタ
経路生成システムおよび作業機
1日前
株式会社クボタ
状態量表示システム及び作業車
今日
株式会社クボタ
画面遷移制御システム及び作業車
今日
株式会社クボタ
パラメータ管理システム及び作業車
今日
株式会社クボタ
回転式表面溶融炉および回転式表面溶融炉の運転方法
今日
株式会社クボタ
作業車両
今日
株式会社クボタ
コンバイン
今日
株式会社クボタ
水銀含有廃棄物の処理方法および水銀含有廃棄物の処理システム
3日前
株式会社クボタ
漏水事故履歴付き管路網データ作成装置、漏水事故履歴付き管路網データ作成方法及びプログラム
1日前
日本精機株式会社
表示装置
17日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
1日前
有限会社原製作所
検出回路
15日前
日本無線株式会社
レーダ装置
16日前
個人
フロートレス液面センサー
8日前
株式会社リコー
光学機器
15日前
キヤノン株式会社
放射線撮像装置
10日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
17日前
ダイハツ工業株式会社
試験用治具
1日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
7日前
大同特殊鋼株式会社
座標系較正方法
10日前
株式会社クボタ
作業車
今日
大同特殊鋼株式会社
ラベル色特定方法
10日前
株式会社フジキン
流量測定装置
2日前
旭光電機株式会社
漏出検出装置
7日前
キヤノン株式会社
光学装置
21日前
続きを見る