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公開番号2025095739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212004
出願日2023-12-15
発明の名称香りの評価方法、評価装置、評価プログラムおよび記録媒体
出願人サンスター株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250619BHJP(計算;計数)
要約【課題】直感的な香りの評価を可能にする。
【解決手段】香りの評価方法は、被験者に複数の画像を提示する画像提示ステップS2と、前記複数の画像の中から前記香りに対応する画像として選択された画像を特定する画像特定ステップS3と、画像特定ステップS3の結果に基づいて、前記香りと前記複数の画像との関係性である第1の関係性を特定する関係性特定ステップS4と、前記第1の関係性、および、前記複数の画像と香りを表現する複数のイメージワードとの関係性である第2の関係性に基づいて、前記香りをイメージワードによって評価する評価ステップS6と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
香りの評価方法であって、
被験者に複数の画像を提示する画像提示ステップと、
前記複数の画像の中から前記香りに対応する画像として選択された画像を特定する画像特定ステップと、
前記画像特定ステップの結果に基づいて、前記香りと前記複数の画像との関係性である第１の関係性を特定する関係性特定ステップと、
前記第１の関係性、および、前記複数の画像と香りを表現する複数のイメージワードとの関係性である第２の関係性に基づいて、前記香りをイメージワードによって評価する評価ステップと、
を有する評価方法。
続きを表示（約 770 文字）【請求項２】
前記評価ステップでは、前記香りと前記複数のイメージワードの少なくとも１つとの関係性を評価する、請求項１に記載の評価方法。
【請求項３】
前記評価ステップでは、前記香りと前記複数のイメージワードの各々との関係性を評価する、請求項２に記載の評価方法。
【請求項４】
香りの評価装置であって、
被験者に複数の画像を提示する画像提示部と、
前記複数の画像の中から前記香りに対応する画像として選択された画像を特定する画像特定部と、
前記画像特定部による結果に基づいて、前記香りと前記複数の画像との関係性である第１の関係性を特定する関係性特定部と、
前記第１の関係性、および、前記複数の画像と香りを表現する複数のイメージワードとの関係性である第２の関係性に基づいて、前記香りをイメージワードによって評価する評価部と、
を有する評価装置。
【請求項５】
香りを評価するための評価プログラムであって、
被験者に複数の画像を提示する画像提示ステップと、
前記複数の画像の中から前記香りに対応する画像として選択された画像を特定する画像特定ステップと、
前記画像特定ステップの結果に基づいて、前記香りと前記複数の画像との関係性である第１の関係性を特定する関係性特定ステップと、
前記第１の関係性、および、前記複数の画像と香りを表現する複数のイメージワードとの関係性である第２の関係性に基づいて、前記香りをイメージワードによって評価する評価ステップと、
をコンピュータに実行させる評価プログラム。
【請求項６】
請求項５に記載の評価プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、香りを評価する技術に関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、新製品等の香りを評価するために、多数の被験者に香りを表すイメージワード群を記載したアンケートを提示し、香りに対応するワードまたは段階尺度などによる合致度を選択してもらう手法が用いられている。例えば、特許文献１には、香りを感覚的な刺激に基づいて評定する感覚評定用語と、香りを嗅いだときに喚起される気分に基づいて評定する感情評定用語とに対応する香りの等級を被験者に回答させることにより、香りの特性を評価する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００１－１７４４５０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、嗅覚は直感的なものであるため、香りを評価する訓練を受けていない一般の被験者にとって、香りを正確に言語化して評価することは難しい。例えば、高単価パーソナルケア商品などではプレミアム感のある香りが求められるが、先行技術のようなワードを被験者に回答させる評価方法では、被験者が香りの「プレミアム感」のような抽象的なイメージを構成する印象要素について正確に評価することは困難であった。
【０００５】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、直感的な香りの評価を可能にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を含む。
項１．
香りの評価方法であって、
被験者に複数の画像を提示する画像提示ステップと、
前記複数の画像の中から前記香りに対応する画像として選択された画像を特定する画像特定ステップと、
前記画像特定ステップの結果に基づいて、前記香りと前記複数の画像との関係性である第１の関係性を特定する関係性特定ステップと、
前記第１の関係性、および、前記複数の画像と香りを表現する複数のイメージワードとの関係性である第２の関係性に基づいて、前記香りをイメージワードによって評価する評価ステップと、
を有する評価方法。
項２．
前記評価ステップでは、前記香りと前記複数のイメージワードの少なくとも１つとの関係性を評価する、項１に記載の評価方法。
項３．
前記評価ステップでは、前記香りと前記複数のイメージワードの各々との関係性を評価する、項２に記載の評価方法。
項４．
香りの評価装置であって、
被験者に複数の画像を提示する画像提示部と、
前記複数の画像の中から前記香りに対応する画像として選択された画像を特定する画像特定部と、
前記画像特定部による結果に基づいて、前記香りと前記複数の画像との関係性である第１の関係性を特定する関係性特定部と、
前記第１の関係性、および、前記複数の画像と香りを表現する複数のイメージワードとの関係性である第２の関係性に基づいて、前記香りをイメージワードによって評価する評価部と、
を有する評価装置。
項５．
香りを評価するための評価プログラムであって、
被験者に複数の画像を提示する画像提示ステップと、
前記複数の画像の中から前記香りに対応する画像として選択された画像を特定する画像特定ステップと、
前記画像特定ステップの結果に基づいて、前記香りと前記複数の画像との関係性である第１の関係性を特定する関係性特定ステップと、
前記第１の関係性、および、前記複数の画像と香りを表現する複数のイメージワードとの関係性である第２の関係性に基づいて、前記香りをイメージワードによって評価する評価ステップと、
をコンピュータに実行させる評価プログラム。
項６．
項５に記載の評価プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、直感的な香りの評価を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の実施形態に係る評価装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る評価方法の処理手順を示すフローチャートである。
（ａ）～（ｅ）は、被験者に提示するための画像の例である。
端末装置に表示される画面の一例である。
（ａ）および（ｂ）は、第１の関係性の一例であり、（ｃ）は、第２の関係性の一例である。
香りとイメージワードとの関係性の一例である。
第２の関係性の変形例である。
画像とイメージワードを関連付けるためのＷｅｂアンケートの画面である。
画像とイメージワードを関連付けるためのＷｅｂアンケートの画面である。
（ａ）は、本発明の実施例に係る第２の関係性の一部であり、（ｂ）は、図１０（ａ）に示す第２の関係性ついて標準化を行ったものである。
（ａ）は、本発明の実施例に係る第１の関係性の一部であり、（ｂ）は、図１１（ａ）に示す第１の関係性ついて標準化を行ったものである。
（ａ）は、行列積によって算出された香りとイメージワードとの関係性の一部であり、（ｂ）は、ピアソンの相関係数によって算出された香りとイメージワードとの関係性の一部である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【００１０】
［評価装置の構成］
図１は、本実施形態に係る評価装置１の構成を示すブロック図である。評価装置１は、対象製品の香りを評価する装置であり、被験者が操作する端末装置２と通信可能に接続されている。後述するように、端末装置２には、複数の画像が表示され、被験者は、それらの画像の中から対象製品の香りに対応する画像を選択する。評価装置１は、選択された画像に基づいて、対象製品の香りを評価する。
（【００１１】以降は省略されています）

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