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公開番号2025097565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213808
出願日2023-12-19
発明の名称開閉体装置の構造
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/17 20060101AFI20250624BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】窓シャッターに飛来物が衝突した際にシャッター内側にあるサッシ枠のガラスを割れにくくする開閉体装置の構造を提供する。
【解決手段】建物の開口部11が有するガラス窓41の屋外側に設けられて開口部11を開閉するシャッターカーテン15と、開口部11を挟んで配置されてシャッターカーテン15の開閉方向に直交する両側をガイドする一対の平行なガイドレール16と、シャッターカーテン15を開閉する駆動部17と、シャッターカーテン15の座板43と繰り出し先端43と当接する下枠33とが当接した状態で座板43をガイドレール16に施錠するロック部19と、を有するシャッター装置13の構造であって、駆動部17は、シャッターカーテン15が開口部11を閉鎖してロック部19が施錠された状態でシャッターカーテン15に開方向の駆動力aを加えるよう作動する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
建物の開口部が有するガラス窓の屋外側に設けられて前記開口部を開閉する開閉体と、前記開口部を挟んで配置されて前記開閉体の開閉方向に直交する両側をガイドする一対の平行なガイドレールと、前記開閉体を開閉する駆動部と、前記開閉体の繰り出し先端と前記繰り出し先端と当接する当接部とが当接した状態で前記繰り出し先端を前記ガイドレールに施錠するロック部と、を有する開閉体装置の構造であって、
前記駆動部は、前記開閉体が前記開口部を閉鎖して前記ロック部が施錠された状態で前記開閉体に開方向の駆動力を加えるよう作動することを特徴とする開閉体装置の構造。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記開閉体が、短冊形状のスラットを長辺同士で連結してなるシャッターカーテンであることを特徴とする請求項1に記載の開閉体装置の構造。
【請求項3】
前記駆動部が、電動モータを駆動源に用いて前記開閉体を開閉することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉体装置の構造。
【請求項4】
前記駆動部が、外部から入力されるトリガー信号によって発停制御され、
前記発停制御は、前記ロック部の施錠を検知しかつ前記トリガー信号を受信したときに前記開方向の駆動を発動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉体装置の構造。
【請求項5】
前記駆動部が、外部から入力されるトリガー信号によって発停制御され、
前記発停制御は、前記ロック部の施錠を検知した後に、前記トリガー信号を受信したときに前記開方向の駆動を発動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉体装置の構造。
【請求項6】
前記駆動部が、外部から入力されるトリガー信号によって発停制御され、
前記発停制御は、前記ロック部の施錠を検知しかつ前記トリガー信号を受信したときに前記電動モータを駆動して前記開方向の駆動を発動させることを特徴とする請求項3に記載の開閉体装置の構造。
【請求項7】
前記駆動部が、外部から入力されるトリガー信号によって発停制御され、
前記発停制御は、前記ロック部の施錠を検知した後に、前記トリガー信号を受信したときに前記電動モータを駆動して前記開方向の駆動を発動させることを特徴とする請求項3に記載の開閉体装置の構造。
【請求項8】
前記トリガー信号は、手動操作されるON/OFFスイッチからの信号であることを特徴とする請求項4に記載の開閉体装置の構造。
【請求項9】
前記トリガー信号は、手動操作されるON/OFFスイッチからの信号であることを特徴とする請求項5に記載の開閉体装置の構造。
【請求項10】
前記トリガー信号は、手動操作されるON/OFFスイッチからの信号であることを特徴とする請求項6に記載の開閉体装置の構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体装置の構造に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
家屋等の建物開口部においてサッシ等の外側にはシャッター装置が配設される。シャッター装置は防犯などの目的とともに台風などの強風・強雨を防ぐものでもある。
台風などの強風で飛来物が衝突したときに、シャッターカーテンを構成するスラットがガイドレールから外れにくいシャッター装置が知られている(特許文献1参照)。このシャッター装置は、縦方向に連結される複数のスラットを含むシャッターカーテンと、前記シャッターカーテンの横方向の端部を受け入れる凹部を有するガイドレールと、前記シャッターカーテンを巻き取りおよび繰り出すためのシャフトと、を備え、前記シャッターカーテンは、当該シャッターカーテンが全閉状態よりも繰り出された耐風状態をとることが可能であり、前記シャッターカーテンは、前記耐風状態では、前記ガイドレールの前記凹部の屋内側の内壁および屋外側の内壁の両方に接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-48606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のシャッター装置は、耐風状態において、全閉状態よりもシャッターカーテンが繰り出された状態となる。この耐風状態で複数のスラットは、縦方向に延びる波状或いはジグザグ状をなす。これにより、シャッターカーテンの曲げ剛性が強くなり、飛来物が衝突したときにシャッターカーテンが変形しにくくなり、スラット外れが抑制されることを図るが、それぞれのスラットには、圧縮方向の内部応力が蓄積する。この場合、ある程度の飛来物の重さ、スピードであると、圧縮方向の内部応力は、どこかからガラスに到達するようなスラットの変形(撓み)を助長する方向に作用し、その結果、衝撃が撓んだスラットからガラス窓に伝わってガラスが割れることが危惧される。
また、上記のような対策の無い通常のシャッターカーテンでは、前述したようにシャッターカーテンは閉鎖状態ではあるがスラット同士のクリアランスや遊びが残ったままで屋内外方向のガタつきを有したままであり、この状態のままで飛来物が衝突すれば容易にスラットは変形を起こし、ガラス窓を損壊する。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、窓シャッターに飛来物が衝突した際にシャッター内側にあるサッシ枠のガラスを割れにくくする開閉体装置の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体装置の構造は、建物の開口部11が有するガラス窓41の屋外側に設けられて前記開口部11を開閉する開閉体15と、前記開口部11を挟んで配置されて前記開閉体15の開閉方向に直交する両側をガイドする一対の平行なガイドレール16と、前記開閉体15を開閉する駆動部17と、前記開閉体15の繰り出し先端(座板43)と前記繰り出し先端(43)と当接する当接部(下枠33)とが当接した状態で前記繰り出し先端(43)を前記ガイドレール16に施錠するロック部19と、を有する開閉体装置の構造であって、
前記駆動部17は、前記開閉体15が前記開口部11を閉鎖して前記ロック部19が施錠された状態で前記開閉体15に開方向の駆動力を加えるよう作動することを特徴とする。
【0007】
この開閉体装置の構造では、開閉体装置13の開閉体15が、建物の開口部11におけるガラス窓41の屋外側に設けられる。開閉体15は、駆動部17の作動により、開口部11を閉鎖できる。駆動部17は、電動、手動のいずれであってもよい。開口部11を閉鎖した開閉体15は、開口部11のサッシ枠37に取り付けられているガラス窓41を覆う。
開閉体15は、開口部11を閉鎖し、繰り出し先端(座板)43がロック部19によりガイドレール16にロックされることによって施錠される。この施錠状態で、開閉体15は、開方向の移動がロック部19によって規制され、閉方向の移動が当接部(下枠)33によって規制される。
開閉体装置の構造では、この施錠状態で、駆動部17が、開閉体15に開方向の駆動力を加えるよう作動する。
開閉体15は、繰り出し先端43がロック部19によって施錠された状態で、駆動部17が開方向へ駆動すると、巻き取り基端(巻取部35)と繰り出し先端43との間に引っ張り力による張力(テンション)Tが生じる。
開閉体15は、ガラス窓41を面状となって覆うので、巻取部35と繰り出し先端43の間にテンションTがかけられて張られると、テンションTがかけられていない状態に比べ、ガラス窓41に接近する方向への弛みが抑制される。つまり、ガラス窓41に向かって撓もうとする柔軟性が低下し、撓みが減少する。
本発明適用以前の開閉体装置では、飛来物が飛んでくると、ある程度の軽い飛来物、スピード(速度)の遅い飛来物に対しては、開閉体15が多少変形するくらいであり、変形した開閉体15がガラス窓41まで到達することはない。このため、衝撃がガラス窓41へは伝わらず、ガラス窓41が割れることはない。一方、飛来物の質量、スピードが一定以上であると、開閉体15のどこかからガラス窓41に到達するような開閉体15の変形(撓み)が起きる。この場合、衝撃がガラス窓41に伝わって、ガラス窓41が割れることがある。
これに対し、本発明の開閉体装置の構造では、開閉体15に、テンションTがかかっている状態で飛来物が当たる。これにより、従来よりも、テンションTがあることによって、ガラス窓41に接近する方向の開閉体15の変形が小さく、開閉体15が撓みにくくなる。つまり、撓みが減少し、衝撃が伝わりにくくなって、ガラス窓41が割れにくくなる。これにより、飛来物が開閉体15に衝突した際にガラス窓41を守れる衝撃力の限界値を向上させることができる。
【0008】
本発明の請求項2記載の開閉体装置の構造は、請求項1に記載の開閉体装置の構造であって、
前記開閉体15が、短冊形状のスラット45を長辺同士で連結してなるシャッターカーテン15であることを特徴とする。
【0009】
この開閉体装置の構造では、開閉体15が、短冊形状のスラット45を長辺同士で連結してなるシャッターカーテン15である。シャッターカーテン15は、平行なスラット45が開閉方向に連なっていて、そのスラット45同士の各連結部分に僅かなクリアランスがある。このため、多数のスラット45が連結されるシャッターカーテン15では、開閉方向のクリアランスが積み上がり、閉鎖状態においても、どこかが撓みやすくなる。また、シャッターカーテン15は、連結部分にクリアランスがあることから、個々のスラット45自体も自由な変形が可能となる。さらに、シャッターカーテン15は、上述したように、閉状態となっていても、さらに若干量繰り出される場合がある。シャッターカーテン15は、これらが複合的に作用して風などで撓むことがある。
開閉体装置の構造では、シャッターカーテン15に、テンションTがかかっている。これにより、スラット45同士の連結部分に生じているクリアランスは、弛みを生じにくくする。すなわち、閉状態となったシャッターカーテン15では、スラット45同士の連結部分が開方向に引っ張られて接触した状態となる。このため、多数のスラット45が連結されるシャッターカーテン15でも、開閉方向のクリアランスが積み上がらず、閉鎖状態において撓みにくくなる。また、連結部分のクリアランスが弛み方向には作用しなくなることで、個々のスラット45自体も自由な変形が規制される。さらに、シャッターカーテン15は、駆動部17からテンションTが加えられるので、閉状態でさらに繰り出されることがなくなる。シャッターカーテン15は、これらの複合的な作用が撓みを抑制する方向となるので、飛来物がシャッターカーテン15に衝突した際にガラス窓41を守れる衝撃力の限界値を向上させることができる。
【0010】
本発明の請求項3記載の開閉体装置の構造は、請求項1または2に記載の開閉体装置の構造であって、
前記駆動部17が、電動モータ23を駆動源に用いて前記開閉体15を開閉することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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