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公開番号2025096034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212489
出願日2023-12-15
発明の名称魚礁及び該魚礁の製造方法
出願人日鉄神鋼建材株式会社
代理人個人,個人
主分類A01K 61/73 20170101AFI20250619BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】安価に製造可能な魚礁及び魚礁の製造方法を提供する。
【解決手段】魚礁1は、骨格構造体150と、骨格構造体150に固定された油井管Pとを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
骨格構造体と、
前記骨格構造体に固定された油井管とを備えた魚礁。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1記載の魚礁において、
前記油井管の外周面におけるその長さ方向に離間した2箇所と前記骨格構造体との間に介設され、前記油井管を該骨格構造体に連結して支持させる一対の連結支持体をさらに備え、
前記一対の連結支持体はそれぞれ、前記油井管の外周面に第1溶接ビード部を介して固定される支持板を有しており、
前記各支持板は、その厚さ方向の両側面を接続する端面であって前記油井管の外周面に当接してその長さ方向に沿って延びる第1端面を有している、魚礁。
【請求項3】
請求項2記載の魚礁において、
前記第1溶接ビード部は、前記各支持板の前記第1端面と前記油井管の外周面との当接部の全周縁に沿って形成されている、魚礁。
【請求項4】
請求項3記載の魚礁において、
前記各連結支持体は、前記支持板に第2溶接ビード部を介して固定され且つ前記骨格構造体に第3溶接ビード部を介して固定される座板をさらに有し、
前記支持板は、前記第1端面と対向する第2端面を有しており、
前記座板は、その厚さ方向の一方側の側面を構成して前記骨格構造体の外表面に当接する裏側面と、当該座板の厚さ方向の他方側の側面を構成して、前記支持板の第2端面と当接する表側面とを有している、魚礁。
【請求項5】
請求項4記載の魚礁において、
前記第2溶接ビード部は、前記支持板の第2端面と前記座板の表側面との当接部の全周縁に沿って形成され、
前記第3溶接ビード部は、前記座板の裏側面と前記骨格構造体との当接部の全周縁に沿って形成されている、魚礁。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の魚礁において、
前記一対の連結支持体の前記支持板は、前記油井管の長さ方向の前記両端部よりも該長さ方向の外側に延出する延出部を有していて、前記延出部を介して前記座板に支持されている、魚礁。
【請求項7】
請求項6記載の魚礁において、
前記油井管は複数設けられ、
前記骨格構造体は、所定方向に延び且つ該所定方向に直交する直交方向に互いに間隔を空けて配置される一対のフレーム部材を有し、
前記複数の油井管は、それぞれ前記一対の連結支持体を介して前記一対のフレーム部材に連結されるとともに、前記所定方向に互いに隣接して配置されることで該一対のフレーム部材間を覆う油井管群壁を形成する、魚礁。
【請求項8】
請求項7記載の魚礁において、
前記複数の油井管はそれぞれ、前記直交方向において、前記一対のフレーム部材のうちの一方のフレーム部材の中央位置と他方のフレーム部材の中央位置との間に収まるように配置されている、魚礁。
【請求項9】
魚礁の製造方法であって、
予め油井管を用意するとともに、それぞれが座板と座板の表側面に立設された支持板とで構成された一対の連結支持体を予め構築する準備工程と、
前記油井管の外周面におけるその長さ方向に離間した2箇所にそれぞれ、前記一対の連結支持体の各支持板の端面であって厚さ方向の両側面を接続する第1端面を前記油井管の長さ方向に沿うように当接させて該各支持板を前記外周面に溶接により固定することで、前記油井管と前記一対の連結支持体とからなる油井管サブアセンブリを構築するサブアセンブリ構築工程と、
前記サブアセンブリ構築工程にて構築した前記油井管サブアセンブリの各連結支持体の座板を前記魚礁の骨格構造体に溶接により固定するサブアセンブリ溶接工程と、を備えている、魚礁の製造方法。
【請求項10】
請求項9記載の魚礁の製造方法において、
前記準備工程にて用意される前記油井管の両端部の外周面には、該油井管を流体の流路配管として使用する際に相隣接する油井管同士を連結するための螺子部が形成されており、
前記サブアセンブリ構築工程前に、前記準備工程にて用意した前記油井管の両端部の螺子部を除去するように該油井管の両端部を切断する切断工程をさらに備え、
前記サブアセンブリ構築工程では、前記切断工程後の前記油井管の外周面に前記一対の連結支持体の各支持板を溶接する、魚礁の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚礁及び該魚礁の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、海底などの水底に設置されて、水中生物が生息するのに適した環境を形成する魚礁が知られている。例えば、特許文献1には、水底に接地する4本の柱状体と、当該4本の柱状体間に張り渡された梁状体と、天面部とを備え、これらの各部材によって取り囲まれる内部空間を有する魚礁が開示されている。この内部空間には複数の木材が収容されており、当該木材同士の隙間が水中生物の生息に好適な環境を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-155940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、魚礁を構築する部材には、水中(例えば海中や湖中)における耐久性(例えば耐腐食性や防錆性)に優れた材料を使用することが好ましい。このため、魚礁に使用される部材は一般構造物に使用される部材に比べて高価であり、このことが、魚礁を構築する際のコスト増加を招く一因となっていた。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、安価に製造可能な魚礁及び該魚礁の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る魚礁は、骨格構造体と、前記骨格構造体に固定された油井管とを備えている。
【0007】
この構成によれば、水中における耐腐食性及び防錆性に優れた油井管を魚礁の構成部材として利用するようにしたことで魚礁を安価に構築することができる。この油井管として、例えば海底油田から石油等を採掘するために建造される油井(海底油井)を解体した際に廃材として発生するものを利用することができる。このような廃材として発生する油井管を再利用することで魚礁を安価に構築することができる。なお、油井管は、未使用の油井管であってもよい。未使用の油井管を使用する場合であっても、魚礁専用に設計した専用部品(他の用途を有さない専用部品)を使用する場合に比べてコストを低減することができる。
【0008】
第2の発明では、第1の発明において、前記油井管の外周面におけるその長さ方向に離間した2箇所と前記骨格構造体との間に介設され、前記油井管を該骨格構造体に連結して支持させる一対の連結支持体をさらに備え、前記一対の連結支持体はそれぞれ、前記油井管の外周面に第1溶接ビード部を介して固定される支持板を有しており、前記各支持板は、その厚さ方向の両側面を接続する端面であって前記油井管の外周面に当接してその長さ方向に沿って延びる第1端面を有していることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、油井管を骨格構造体に固定する際の溶接箇所(つまり第1溶接ビード部が形成される箇所)の長さを極力短くすることで溶接時に油井管に伝わる熱量を極力低減して、該溶接後に油井管に低温割れが生じるのを防止することができる。ここで、低温割れとは、例えば溶接後の油井管の冷却により48時間以内に生じる割れであり、一般的に、油井管はこの低温割れが発生し易いために溶接に適さない材料として知られている。本構成によれば、板状体である支持板の第1端面を油井管の外周面にその長さ方向に沿って当接させるようにしたことで、例えば油井管の外周面に嵌合するブロック状部材を連結支持体として使用する場合に比べて、連結支持体と油井管との溶接箇所の長さ(総長さ)を短くして溶接時に油井管に伝わる熱量を低減することができる。よって、油井管の溶接後の冷却に伴う温度勾配を緩やかにして前記低温割れの発生を防止することができる。なお、ここでいう冷却とは、自然冷却に限らず強制冷却であってもよい。
【0010】
第3の発明では、第2の発明において、前記第1溶接ビード部は、前記各支持板の前記第1端面と前記油井管の外周面との当接部の全周縁に沿って形成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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