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公開番号
2025097703
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214046
出願日
2023-12-19
発明の名称
アスファルト改質材
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C08G
63/56 20060101AFI20250624BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低い温度でアスファルト混合物を製造した場合でも施工性を維持して、耐久性に優れたアスファルト舗装を製造することができるアスファルト混合物を得るためのアスファルト改質材、並びに、アスファルト混合物及びその製造方法。
【解決手段】ポリエステルを含むアスファルト改質材であって、
前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、アルコール成分及びカルボン酸成分の重縮合物であり、かつ、下記条件(i)及び条件(ii)の少なくとも一方の条件を満たし、
(i)前記カルボン酸成分が1価のカルボン酸を含む
(ii)前記アルコール成分が1価のアルコールを含む
前記ポリエステル中の前記1価のカルボン酸由来の構成単位及び/又は前記1価のアルコール由来の構成単位の含有量が、前記アルコール成分由来の構成単位及び前記ポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール由来の構成単位の合計含有量100モル%に対して、5モル%以上20モル%以下である、アスファルト改質材。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステルを含むアスファルト改質材であって、
前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、アルコール成分及びカルボン酸成分の重縮合物であり、かつ、下記条件(i)及び条件(ii)の少なくとも一方の条件を満たし、
(i)前記カルボン酸成分が1価のカルボン酸を含む
(ii)前記アルコール成分が1価のアルコールを含む
前記ポリエステル中の前記1価のカルボン酸由来の構成単位及び/又は前記1価のアルコール由来の構成単位の含有量が、前記アルコール成分由来の構成単位及び前記ポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール由来の構成単位の合計含有量100モル%に対して、5モル%以上20モル%以下である、アスファルト改質材。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記ポリエステル中の前記ポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール由来の構成単位の含有量が、前記アルコール成分由来の構成単位及び前記ポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール由来の構成単位の合計含有量100モル%に対して、50モル%以上80モル%以下である、請求項1に記載のアスファルト改質材。
【請求項3】
前記カルボン酸成分が、芳香族ジカルボン酸を含む、請求項1又は2に記載のアスファルト改質材。
【請求項4】
前記1価のカルボン酸が、1価の芳香族カルボン酸である、請求項1~3のいずれかに記載のアスファルト改質材。
【請求項5】
前記ポリエステルの軟化点が100℃以下である、請求項1~4のいずれかに記載のアスファルト改質材。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のアスファルト改質材と、アスファルトと、骨材と、を含有するアスファルト混合物。
【請求項7】
前記アスファルトが、ストレートアスファルト又は改質アスファルトである、請求項6に記載のアスファルト混合物。
【請求項8】
前記改質アスファルトが、熱可塑性エラストマーで改質したポリマー改質アスファルトである、請求項7に記載のアスファルト混合物。
【請求項9】
前記熱可塑性エラストマーが、スチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、スチレン/ブタジエンランダム共重合体、スチレン/イソプレンブロック共重合体、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、スチレン/イソプレンランダム共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、及びエチレン/アクリル酸エステル共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項8に記載のアスファルト混合物。
【請求項10】
請求項1~5のいずれかに記載のアスファルト改質材とアスファルトと骨材とを160℃以下で混合する工程を含む、アスファルト混合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト改質材、アスファルト混合物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト混合物を用いるアスファルト舗装が行われている。このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって路面が形成されているので、舗装道路は良好な硬度や耐久性を有している。
【0003】
特許文献1には、施工した舗装体表面のキメの深いことと舗装体内部の緻密性の両立ができるアスファルト改質剤として、アルコール成分由来の構成単位と、カルボン酸成分由来の構成単位とを含み、該アルコール成分がビスフェノール構造を有するアルコールを含み、該カルボン酸成分が1価のカルボン酸を含むポリエステルを含むアスファルト改質剤が開示されている。
特許文献2には、アスファルト合材の充填効率およびアスファルト舗装の強度が両立できるアスファルト混合物を得るためのアスファルト改質剤として、1価の脂肪族カルボン酸由来の構成単位及び/又は1価の脂肪族アルコール由来の構成単位結晶性ポリエステル(A)を含むアスファルト改質剤が開示されている。
特許文献3には、高温で長時間保管された後でも、ポリエステルがアスファルト中に均一に分散する、貯蔵安定性に優れたアスファルト組成物を得るためのアスファルト改質剤として、所定炭素数の脂肪族ジオール及びビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物をそれぞれ所定量含むアルコール成分由来の構成単位と、カルボン酸成分由来の構成単位とを含むポリエステルからなる、アスファルト改質剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-032859号公報
特開2023-079026号公報
特開2022-170725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の環境負荷低減および原油高騰の観点から、加熱アスファルト混合物の製造時の燃料を削減し、従来と比較して低い温度にて混錬する中温化の取組みがなされている。
一方で、熱可塑性樹脂、エラストマー等のポリマーを添加したアスファルトでの製造において、これらのポリマーの増粘又は弾性化により、施工不良及び強度不足を誘発する場合がある。
特許文献1に記載の技術により、耐久性の優れたアスファルト舗装が得られる。しかしながら、加熱アスファルト混合物を低い温度で製造すると改質効果は低下し、十分なアスファルト舗装の耐久性が得られない場合がある。
【0006】
本発明は、低い温度でアスファルト混合物を製造した場合でも施工性を維持して、耐久性に優れたアスファルト舗装を製造することができるアスファルト混合物を得るためのアスファルト改質材、並びに、アスファルト混合物及びその製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の〔1〕~〔3〕に関する。
〔1〕 ポリエステルを含むアスファルト改質材であって、
前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、アルコール成分及びカルボン酸成分の重縮合物であり、かつ、下記条件(i)及び条件(ii)の少なくとも一方の条件を満たし、
(i)前記カルボン酸成分が1価のカルボン酸を含む
(ii)前記アルコール成分が1価のアルコールを含む
前記ポリエステル中の前記1価のカルボン酸由来の構成単位及び/又は前記1価のアルコール由来の構成単位の含有量が、前記アルコール成分由来の構成単位及び前記ポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール由来の構成単位の合計含有量100モル%に対して、5モル%以上20モル%以下である、アスファルト改質材。
〔2〕 〔1〕に記載のアスファルト改質材と、アスファルトと、骨材と、を含有するアスファルト混合物。
〔3〕 〔1〕に記載のアスファルト改質材とアスファルトと骨材とを160℃以下で混合する工程を含む、アスファルト混合物の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低い温度でアスファルト混合物を製造した場合でも施工性を維持して、耐久性に優れたアスファルト舗装を製造することができるアスファルト混合物を得るためのアスファルト改質材、並びに、アスファルト混合物及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[アスファルト改質材]
本発明のアスファルト改質材は、ポリエステルを含むアスファルト改質材であって、
前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、アルコール成分及びカルボン酸成分の重縮合物であり、かつ、下記条件(i)及び条件(ii)の少なくとも一方の条件を満たし、
(i)前記カルボン酸成分が1価のカルボン酸を含む
(ii)前記アルコール成分が1価のアルコールを含む
前記ポリエステル中の前記1価のカルボン酸由来の構成単位及び/又は前記1価のアルコール由来の構成単位の含有量が、前記アルコール成分由来の構成単位及び前記ポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール由来の構成単位の合計含有量100モル%に対して、5モル%以上20モル%以下である。
【0010】
本発明者らは、特定のポリエステルを含むアスファルト改質材であれば、低い温度でアスファルト混合物を製造した場合でも施工性を維持して、耐久性に優れたアスファルト舗装を製造することができるアスファルト混合物を得ることができることを見出した。
耐久性に優れるアスファルト舗装は、例えばホイールトラック試験により測定されるわだち掘れ量が少ない。施工性に優れるアスファルト混合物は、得られるアスファルト舗装の空隙率が小さい。
(【0011】以降は省略されています)
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