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公開番号2025100463
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2024222372
出願日2024-12-18
発明の名称カプセル剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 31/231 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ω3系不飽和脂肪酸を含むジアシルグリセロール含有油脂を含有するカプセル剤であって、当該油脂の着色が抑制されたカプセル剤の提供。
【解決手段】非動物由来成分を基剤とするカプセル皮膜に構成脂肪酸の20質量%以上がω3系不飽和脂肪酸であるジアシルグリセロールを15質量%以上含有する油脂が充填されたカプセル剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
非動物由来成分を基剤とするカプセル皮膜に構成脂肪酸の20質量%以上がω3系不飽和脂肪酸であるジアシルグリセロールを15質量%以上含有する油脂が充填されたカプセル剤。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
非動物由来成分が植物由来成分、海藻由来成分及び微生物由来成分から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1記載のカプセル剤。
【請求項3】
非動物由来成分がデンプン、加工デンプン、デキストリン、アラビアガム、ペクチン、セルロース誘導体、グルコマンナン、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸エステル及びプルランから選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1記載のカプセル剤。
【請求項4】
ω3系不飽和脂肪酸がα-リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸から選ばれる少なくとも1種である請求項1~3のいずれか1項記載のカプセル剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ω3系不飽和脂肪酸は、中性脂肪の低下作用、抗アレルギー作用等の様々な生理作用を有することが報告され、近年ではω3系不飽和脂肪酸を多く含む油脂の利用が望まれている。また、サプリメントによってω3系不飽和脂肪酸を補うことも提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
他方、ジアシルグリセロールを高濃度に含む油脂は、食後の血中トリグリセリド(中性脂肪)の増加を抑制し、体内への蓄積性が少ない等の生理作用を有することが報告されている。特許文献2には、トリグリセリド10.1~94.9重量%、モノグリセリド0.1~30重量%及び構成脂肪酸の15~90重量%が炭素数20未満のω3系不飽和脂肪酸であるジグリセリド5~59.9重量%を含有する油脂組成物を充填したソフトカプセル剤、特許文献3には、構成アシル基中のω3系不飽和アシル基含量が15重量%以上であるジグリセリドを15重量%以上含有する油脂をゼラチン皮膜に充填したソフトカプセルが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2015/046563号
特開2002-138297号公報
特開2007-112806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゼラチンは、機械的強度、皮膜形成能等に優れることから、最も汎用されているカプセル皮膜基剤である(例えば、特許文献1、3)。しかしながら、カプセル内容物としてω3系不飽和脂肪酸を含むジアシルグリセロール含有油脂を含有するゼラチンカプセルにおいては、経時的に油脂が着色してしまうという問題が生ずることが判明した。
従って、本発明は、ω3系不飽和脂肪酸を含むジアシルグリセロール含有油脂を含有するカプセル剤であって、当該油脂の着色が抑制されたカプセル剤を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、非動物由来成分を基剤とするカプセル皮膜にω3系不飽和脂肪酸を含むジアシルグリセロール含有油脂を充填することにより、当該油脂の着色を抑制できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、非動物由来成分を基剤とするカプセル皮膜に構成脂肪酸の20質量%以上がω3系不飽和脂肪酸であるジアシルグリセロールを15質量%以上含有する油脂が充填されたカプセル剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カプセル内容物にω3系不飽和脂肪酸を含むジアシルグリセロール含有油脂を含有しつつも、当該油脂の着色が少なく、酸化安定性にも優れたカプセル剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔カプセル剤〕
本発明のカプセル剤は、非動物由来成分を基剤とするカプセル皮膜に構成脂肪酸の20質量%以上がω3系不飽和脂肪酸であるジアシルグリセロールを15質量%以上含有する油脂が充填されてなる。本発明において、油脂は、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール及びトリアシルグリセロールのいずれか1種以上を含むものである。
以下、本明細書において「構成脂肪酸の20質量%以上がω3系不飽和脂肪酸であるジアシルグリセロールを15質量%以上含有する油脂」を単に「本発明の油脂」と記載することがある。
【0010】
本発明の油脂において、ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸の含有量は20質量%(以下、単に「%」とする)以上である。ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸の含有量は、生理効果の点から、好ましくは25%以上、更に好ましくは30%以上、更に好ましくは40%以上、更に好ましくは45%以上、更に好ましくは50%以上、更に好ましくは52%以上であり、また、酸化安定性の点から、好ましくは99%以下、より好ましくは98%以下、更に好ましくは95%以下、更に好ましくは85%以下、更に好ましくは80%以下、更に好ましくは75%以下、更に好ましくは70%以下、更に好ましくは65%以下、更に好ましくは60%以下、更に好ましくは58%以下である。
ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中のω3系不飽和脂肪酸の含有量は、20%以上であって、好ましくは20~99%、より好ましくは25~98%、更に好ましくは30~95%、更に好ましくは40~85%、更に好ましくは45~80%、更に好ましくは50~75%、更に好ましくは50~70%、更に好ましくは50~65%、更に好ましくは50~60%、更に好ましくは50~58%、更に好ましくは52~58%である。
なお、本明細書における脂肪酸量は遊離脂肪酸換算量である。
(【0011】以降は省略されています)

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