TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025100052
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217141
出願日2023-12-22
発明の名称パッドカバー
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/49 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収パッドが着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーであって、吸収パッドを着用者の肌にフィット性良く密着させ得るパッドカバーを提供すること。
【解決手段】着用者の股間に装着される吸収パッド2と併用され、該吸収パッド2の非肌対向面に着脱可能に固定されて使用されるパッドカバー3であって、背側部Rにおける着用時に着用者の腰周りに配置される背側ウエスト部10が、該背側ウエスト部10の横方向Yの中央部に位置し、横方向Yに伸縮性を有する第1伸縮部11と、第1伸縮部11の横方向Yの両側に位置し、横方向Yに伸縮性を有する一対の第2伸縮部12,12とを有し、第2伸縮部12,12は、前記第1伸縮部11に比べて、前記横方向Yの伸長率が高い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着用者の股間に装着される吸収パッドと併用され、該吸収パッドの非肌対向面に着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーであって、
着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有するとともに、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部と、着用時に着用者の背側に配置される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有し、
前記背側部における着用時に着用者の腰周りに配置される背側ウエスト部は、該背側ウエスト部の前記横方向の中央部に位置し、該横方向に伸縮性を有する第1伸縮部と、該第1伸縮部の該横方向の両側に位置し、該横方向に伸縮性を有する一対の第2伸縮部とを有し、
前記第2伸縮部は、前記第1伸縮部に比べて、前記横方向の伸長率が高い、パッドカバー。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1伸縮部と前記第2伸縮部とで、当該伸縮部の前記縦方向及び前記横方向の伸長率の合成ベクトル方向が異なる、請求項1に記載のパッドカバー。
【請求項3】
前記第2伸縮部は、前記第1伸縮部に比べて、前記合成ベクトル方向と前記横方向とのなす角度のうち鋭角側の角度が小さい、請求項2に記載のパッドカバー。
【請求項4】
前記第2伸縮部は、前記股下部よりも前記横方向に延出する延出部を有し、
下記の角度Θ3と角度Θ2との差の絶対値が30°以内である、請求項1~3の何れか1項に記載のパッドカバー。
・角度Θ3:前記延出部の縦方向内方端の延在方向と前記横方向とのなす角度のうち鋭角側の角度
・角度Θ2:前記第2伸縮部の前記縦方向及び前記横方向の伸長率の合成ベクトル方向と前記横方向とのなす角度とのうち鋭角側の角度
【請求項5】
前記股下部における前記横方向の側部は、前記背側ウエスト部の第1伸縮部に比べて、前記縦方向の伸長率が低い、請求項1~4の何れか1項に記載のパッドカバー。
【請求項6】
前記パッドカバーは、前記吸収パッドに比べて、前記縦方向の収縮率が低い、請求項1~5の何れか1項に記載のパッドカバー。
【請求項7】
前記背側ウエスト部は、前記第1伸縮部の構成部材と前記第2伸縮部の構成部材とが連結部を介して連結されて構成されており、
前記連結部は、該連結部を介して連結する複数の前記構成部材のうちの少なくとも一方の周縁に沿って延在している、請求項1~6の何れか1項に記載のパッドカバー。
【請求項8】
前記連結部は、前記第2伸縮部の前記縦方向及び前記横方向の伸長率の合成ベクトル方向に対し、直交する方向に延在している、請求項7に記載のパッドカバー。
【請求項9】
前記第1伸縮部の構成部材は、縦方向外方端の横方向の長さが縦方向内方端の横方向の長さに比べて短い、請求項7又は8に記載のパッドカバー。
【請求項10】
前記パッドカバーは、前記股下部を構成する構成部材と、前記第1伸縮部の構成部材とが第2の連結部で連結されるとともに、前記腹側部を構成する構成部材と、前記股下部を構成する構成部材とが第3の連結部で連結されており、
前記吸収パッドは、該吸収パッドを前記横方向に横断する折曲線を有し、
前記パッドカバーの使用状態において、前記吸収パッドの前記折曲線と該パッドカバーの前記第2の連結部及び前記第3の連結部とが重ならない、請求項7~9の何れか1項に記載のパッドカバー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の股間に装着される吸収パッドと併用され、該吸収パッドの非肌対向面に着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、着用者の股間に装着される吸収パッドと併用され、該吸収パッドの非肌対向面に着脱可能に固定されて使用されるパッドカバー(以下、単に「パッドカバー」ともいう。)は、環境負荷の低下や経済性の点から注目されている。パッドカバーを用いる組み立て式の吸収性物品の経済的な利点としては、吸収パッドのみが排泄物で汚れ、パッドカバーは汚れていない場合、吸収性物品全体を廃棄せずとも、吸収パッドのみを新品と交換し、パッドカバーは、必要に応じ洗濯した後、再使用することができる点が挙げられる。また、組み立て式の吸収性物品は、吸収パッドとパッドカバーに相当する部材(例えば外装体)とが着脱不能に一体化された通常の非組み立て式の吸収性物品に比べて、使用後の廃棄物の排出量を低減でき、環境負荷の低下につながる。
【0003】
特許文献1には、腰当て部、股当て部、前当て部、前記腰当て部の左右に延びる腰周り部を有し、伸縮可能な布地を用いて構成されたおむつカバーが記載されている。
特許文献2には、製品全体の後側伸張試験で、後側領域は前側領域より大きい伸長率を有する、再使用可能な外側カバーが記載されている。
また、特許文献3のように、非組み立て式の吸収性物品では、従来、吸収性本体にヨレを生じさせない等の目的で、吸収性本体と重畳する領域においては腹周り伸縮部材を部分的に不連続とすることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-111120号公報
特表2012-514527号公報
特開2002-291797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
組み立て式の吸収性物品においては、吸収パッドがパッドカバーに脱離可能に固定されているため、吸収パッドがパッドカバーと一体となっている非組み立て式の吸収性物品に比べて、着用者の動きに起因する吸収パッドの位置ずれが起こりやすく、着用当初は吸収パッドが着用者の適正位置にフィット性良く密着した状態であっても、その後の着用者の動きによって吸収パッドが適正位置からずれてしまうことがあった。このような吸収パッドの適正位置からのずれは、着用者の肌と吸収パッドとの間に隙間を生じさせ、排泄物の漏れを誘発するおそれがある。
従って、組み立て式の吸収性物品においては、吸収パッドを着用者の肌にフィット性良く密着させることができ、着用者の身体形状や動きに起因して吸収パッドと肌との間に隙間が生じることを抑制できる、パッドカバーがますます求められている。
このような組み立て式の吸収性物品に用いられるパッドカバーに特有の課題を解決し得る技術は、未だ提供されていない。
【0006】
本発明の課題は、吸収パッドが着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーであって、吸収パッドを着用者の肌にフィット性良く密着させ得るパッドカバーを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、着用者の股間に装着される吸収パッドと併用され、該吸収パッドの非肌対向面に着脱可能に固定されて使用されるパッドカバーである。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、パッドカバーは、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有するとともに、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部と、着用時に着用者の背側に配置される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有することが好ましい。
本発明の吸収性物品の一実施形態では、前記背側部における着用時に着用者の腰周りに配置される背側ウエスト部は、該背側ウエスト部の前記横方向の中央部に位置し、該横方向に伸縮性を有する第1伸縮部と、該第1伸縮部の該横方向の両側に位置し、該横方向に伸縮性を有する一対の第2伸縮部とを有し、
前記第2伸縮部は、前記第1伸縮部に比べて、前記横方向の伸長率が高いことが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吸収パッドを着用者の肌にフィット性良く密着させ得るパッドカバー、及びパッドカバーと吸収パッドとを用いた吸収性物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明のパッドカバーの一実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
図2は、図1に示すパッドカバーの肌対向面に吸収パッドを固定してなるおむつ(吸収性物品)の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
図3は、図2に示すおむつの着用状態を腹側から観察した場合の模式的な斜視図である。
図4は、図1の一点鎖線の四角で囲まれた部分(パッドカバーにおける背側部の横方向の一方側)を拡大し、該部分の各部の縦方向及び横方向の伸長率並びに合成ベクトル方向を示す模式図である。
図5は、図1に示すパッドカバーの模式的な分解平面図であり、該パッドカバーにおける複数の構成部材どうしの連結を解除した状態を示す。
図6は、図2に示すパッドカバー及び吸収パッドについて、非肌対向面側を外側にして縦半分に折った自然状態を模式的に示す平面図であり、図6(a)はパッドカバー、図6(b)は吸収パッドを示す。
図7は、図3に示すおむつの模式的な分解斜視図である。
図8は、本発明のパッドカバーの他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
図9は、本発明のパッドカバーの他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
図10は、本発明のパッドカバーの他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
図11は、本発明のパッドカバーの他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、複数の図面どうしで互いに同一の部分には、共通の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、寸法、ある部分と他の部分との寸法比等は、現実のものとは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
容器
15日前
花王株式会社
容器
1か月前
花王株式会社
飲料
1か月前
花王株式会社
飲料
1日前
花王株式会社
飲料
1か月前
花王株式会社
容器
8日前
花王株式会社
研磨液
24日前
花王株式会社
温熱具
1か月前
花王株式会社
研磨液
24日前
花王株式会社
酸性飲料
1か月前
花王株式会社
製造装置
22日前
花王株式会社
吹付工法
1か月前
花王株式会社
皮膚化粧料
23日前
花王株式会社
物品保持具
1か月前
花王株式会社
皮膚化粧料
1か月前
花王株式会社
香料組成物
1か月前
花王株式会社
空洞充填材
22日前
花王株式会社
食品組成物
1か月前
花王株式会社
カプセル剤
1日前
花王株式会社
吸収性物品
1日前
花王株式会社
繊維処理剤
1か月前
花王株式会社
アイマスク
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
洗浄剤組成物
8日前
花王株式会社
洗浄剤組成物
8日前
花王株式会社
発泡剤組成物
8日前
花王株式会社
マッサージ具
1か月前
花王株式会社
パッドカバー
1日前
花王株式会社
供給支援装置
1か月前
花王株式会社
洗浄剤組成物
1か月前
花王株式会社
洗浄剤組成物
8日前
花王株式会社
皮膚洗浄方法
22日前
花王株式会社
多層型化粧料
1か月前
花王株式会社
口腔用組成物
29日前
花王株式会社
電界紡糸用溶液
11日前
花王株式会社
基板の洗浄方法
1か月前
続きを見る