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公開番号2025097833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214271
出願日2023-12-19
発明の名称脱色装置
出願人株式会社ミマキエンジニアリング
代理人個人,個人,個人
主分類D06L 1/02 20060101AFI20250624BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】ユーザに負担をかけずに脱色対象物を脱色する。
【解決手段】染料により染色又は着色された繊維を含む脱色対象物から染料の色素を脱色する脱色装置100は、脱色対象物に含まれるポリエステル繊維又はナイロン繊維の分子鎖の隙間から前記色素が抜け出す程度に前記分子鎖が緩む開繊温度以上の脱色温度であり染料を脱色する第1の脱色液により脱色対象物を洗う脱色部30と、ヒュームを排気する排気装置50と、排気装置50に取り付けられている、脱色部30から発生した第1の脱色液のヒュームを液体に戻して回収するヒューム回収装置60と、脱色部30へ脱色対象物を搬入し、脱色後の脱色対象物を脱色部30から搬出する搬送部20と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
染料により染色又は着色された繊維を含む脱色対象物から前記染料の色素を脱色する脱色装置であって、
前記脱色対象物に含まれる前記繊維の分子鎖の隙間から前記色素が抜け出す程度に前記分子鎖が緩む開繊温度以上の脱色温度であり前記染料を脱色する第1の脱色液により前記脱色対象物を洗う脱色部と、
前記脱色部から発生した前記第1の脱色液のヒュームを排気する排気装置と、
前記ヒュームを液体に戻して回収するヒューム回収装置と、
前記脱色部へ前記脱色対象物を搬入し、脱色後の前記脱色対象物を前記脱色部から搬出する搬送部と、
を含む、
脱色装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記脱色部及び前記搬送部を収容する密閉筐体をさらに含み、
前記排気装置は前記密閉筐体の内部から外部に前記ヒュームを排気するように前記密閉筐体に取り付けられている、
請求項1に記載の脱色装置。
【請求項3】
前記脱色部の前記ヒュームが出る開口部の上方に配置されており前記開口部を覆うフードをさらに含み、
前記排気装置は前記フードに取り付けられている、
請求項1に記載の脱色装置。
【請求項4】
前記脱色部は、前記第1の脱色液を入れる第1の処理槽と、前記第1の脱色液を貯蔵し前記第1の処理槽へ前記第1の脱色液を供給する第1の貯蔵タンクと、前記第1の処理槽内又は前記第1の貯蔵タンク内の前記第1の脱色液を前記脱色温度まで加熱する加熱装置とを含む、
請求項1に記載の脱色装置。
【請求項5】
前記脱色部は、前記脱色対象物に力学的刺激を与える刺激装置を含む、
請求項4に記載の脱色装置。
【請求項6】
前記刺激装置は、前記第1の処理槽内で前記脱色対象物及び前記第1の脱色液を攪拌する攪拌装置、前記第1の処理槽内の前記第1の脱色液を前記脱色対象物とともに震盪する震盪装置、前記第1の処理槽内で前記第1の脱色液を前記脱色対象物とともに超音波処理する超音波処理装置、及び、前記第1の処理槽内で前記脱色対象物と接触するように配置されている攪拌翼のいずれか少なくとも1つを含む、
請求項5に記載の脱色装置。
【請求項7】
前記脱色部は、前記第1の貯蔵タンクから前記第1の処理槽へと前記第1の脱色液を供給し、且つ、前記第1の処理槽から余分な前記第1の脱色液を排出しながら、前記第1の脱色液により前記脱色対象物を洗う、
請求項4に記載の脱色装置。
【請求項8】
前記脱色部は、前記脱色温度の前記第1の脱色液を前記脱色対象物に液体又は気体として吹きかける噴霧装置を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記脱色部は、さらに、前記第1の脱色液により脱色された前記脱色対象物を、前記開繊温度未満の温度であり前記染料を脱色する第2の脱色液により洗う、
請求項1に記載の脱色装置。
【請求項10】
前記脱色部で脱色された前記脱色対象物を、前記開繊温度未満の温度であり前記染料を脱色する第2の脱色液により洗うすすぎ部をさらに含み、
前記搬送部は、脱色後の前記脱色対象物を前記脱色部から前記すすぎ部へと搬送する、
請求項1に記載の脱色装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、脱色装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在、転写印刷を用いて布帛に印刷する技術が知られている。転写印刷は、転写用シートに転写用のインクで画像を描き、転写用シートに描かれた画像を布帛に転写する印刷方法である。また、布帛のリサイクルのために、画像が描かれた布帛から画像を除去するために布帛を脱色する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、染色された布帛に対して抜染剤をインクジェット方式で印刷して抜染する技術が記載されている。特許文献1には、このような抜染のための抜染インクを吐出するインクジェット印刷装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-224128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的に、脱色対象物の脱色には、脱色対象物への溶媒の付与に加え、脱色対象物と溶媒を吸収する吸収体とへの熱プレス、脱色対象物への吸収体の供給、脱色対象物の搬送等の処理が必要である。ここで、脱色対象物の脱色に必要なこれらの一連の処理は、なるべくユーザに負担(特に、労力的又は健康的負担)をかけずに自動で実行されることが望ましい。特許文献1に記載されたインクジェット印刷装置は、脱色に必要なこれらの一連の処理を自動で実行可能な装置ではない。このため、ユーザに負担をかけずに脱色対象物を脱色する技術が望まれている。
【0006】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ユーザに負担をかけずに脱色対象物を脱色する脱色装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点に係る、染料により染色又は着色された繊維を含む脱色対象物から前記染料の色素を脱色する脱色装置は、
前記脱色対象物に含まれる前記繊維の分子鎖の隙間から前記色素が抜け出す程度に前記分子鎖が緩む開繊温度以上の脱色温度であり前記染料を脱色する第1の脱色液により前記脱色対象物を洗う脱色部と、
前記脱色部から発生した前記第1の脱色液のヒュームを排気する排気装置と、
前記ヒュームを液体に戻して回収するヒューム回収装置と、
前記脱色部へ前記脱色対象物を搬入し、脱色後の前記脱色対象物を前記脱色部から搬出する搬送部と、
を含む。
【0008】
前記脱色装置は、前記脱色部及び前記搬送部を収容する密閉筐体をさらに含み、
前記排気装置は前記密閉筐体の内部から外部に前記ヒュームを排気するように前記密閉筐体に取り付けられていてもよい。
【0009】
前記脱色装置は、前記脱色部の前記ヒュームが出る開口部の上方に配置されており前記開口部を覆うフードをさらに含み、
前記排気装置は前記フードに取り付けられていてもよい。
【0010】
前記脱色部は、前記第1の脱色液を入れる第1の処理槽と、前記第1の脱色液を貯蔵し前記第1の処理槽へ前記第1の脱色液を供給する第1の貯蔵タンクと、前記第1の処理槽内又は前記第1の貯蔵タンク内の前記第1の脱色液を前記脱色温度まで加熱する加熱装置とを含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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