特許ウォッチ

公開番号2025080497
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193674
出願日2023-11-14
発明の名称洗濯機
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人サトー
主分類D06F 37/12 20060101AFI20250519BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】バランスリングの強度を確保できる洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機は、水槽と、開口部を有し、水槽内に回転可能に収容される回転槽と、開口部の内面全周に設けられ、液体が封入される内部空間を有するバランスリングと、を備え、バランスリングは、内部空間を、上側空間と上側空間の下方に位置する下側空間とに仕切る仕切壁を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
水槽と、
開口部を有し、前記水槽内に回転可能に収容される回転槽と、
前記開口部の内面全周に設けられ、液体が封入される内部空間を有するバランスリングと、を備え、
前記バランスリングは、前記内部空間を、上側空間と前記上側空間の下方に位置する下側空間とに仕切る仕切壁を有する、
洗濯機。
続きを表示（約 880 文字）【請求項２】
前記仕切壁は、前記開口部の上端縁よりも下方に配置される、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記バランスリングは、中空状に形成され上下方向に延びる本体部と、前記本体部の上面を塞ぐ上面蓋と、前記本体部の下面を塞ぐ下面蓋と、を有し、
前記内部空間は、前記本体部と、前記上面蓋と、前記下面蓋と、によって形成される、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記下面蓋と前記回転槽との間には、隙間が設けられている、
請求項３に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記本体部は、前記本体部の内側面を構成する内壁面と、前記内壁面と平行に配置され前記本体部の外側面を構成する外壁面と、前記外壁面の外側に突出して設けられる突出部と、を有する、
請求項４に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記仕切壁は、前記バランスリングの側面から一体成型によって突出して形成され、前記上側空間及び前記下側空間に共通の一枚壁を構成している、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項７】
前記仕切壁の厚みは、前記バランスリングの側面の厚みと異なっている、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項８】
前記バランスリングの側面及び前記仕切壁に設けられた嵌合孔に対応した形状に形成され、前記回転槽１２の側壁に形成された通し孔を介して前記嵌合孔に対して着脱可能に取付けられる接続部材を更に備える、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項９】
前記バランスリングは、前記液体が通過可能な中空状に形成され前記上側空間と前記下側空間とを連通する連通部を更に有する、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項１０】
前記バランスリングは、前記上側空間又は前記下側空間の一方又は両方を複数にそれぞれ区画する区画部材を更に有する、
請求項１に記載の洗濯機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、洗濯脱水槽の上部に円環形状の流体バランサー装置を設けた洗濯機が知られている。流体バランサー装置は、下部バランサーケースと上部バランサーケースとを水密に固着して構成されており、上部バランサーケースの内部には金属製のリング状補強板が固着されている。リング状補強板は、圧環強度を向上させることができるため、例えば脱水運転時に衣類の偏りによるアンバランスに起因する遠心力による洗濯脱水槽の変形量を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平２－３０９９９５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、流体バランサー装置のようなバランスリングの補正力は、バランスリング内部に封入される液体量に依存する。洗濯容量を拡大しようとするとバランスをとるための液体量を増す必要があり大型化するが、そのためにバランスリングが洗濯物の出し入れの妨げにならないようにバランスリングの径方向の厚み寸法は最小限に設定し高さ方向の寸法を大きくして前記液体量を確保しつつバランスリングとしての内径寸法は大きくする必要がある。これにより、バランスリングの補正力は確保されるが、バランスリングは脱水回転時に生じる遠心力の方向に対し全体として薄型となることからその強度低下が問題となる。このため、バランスリングの強度を確保する点において改善の余地があった。
【０００５】
そこで、バランスリングの強度を確保できる洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本実施形態に係る洗濯機は、水槽と、開口部を有し、前記水槽内に回転可能に収容される回転槽と、前記開口部の内面全周に設けられ、液体が封入される内部空間を有するバランスリングと、を備え、前記バランスリングは、前記内部空間を、上側空間と前記上側空間の下方に位置する下側空間とに仕切る仕切壁を有する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
第１実施形態による洗濯機の内部構成を概略的に示す断面図
第１実施形態による洗濯機について、図１の矢印Ｘ２に示す部分を拡大して示す断面図
第１実施形態による洗濯機について、（ａ）は、バランスリングの蓋の外周面に窪み部を設けた場合の一例を概略的に示す平面図、（ｂ）は、窪み部周辺の構成を示す断面図
第１実施形態による洗濯機について、（ａ）は、バランスリングの蓋の内周面に窪み部を設けた場合の一例を概略的に示す平面図、（ｂ）は、窪み部周辺の構成を示す断面図
第１実施形態による洗濯機について、バランスリングに突出部を設けた場合の一例を示す断面図
第２実施形態による洗濯機について、バランスリング内部の構成の一例を示す断面図
第３実施形態による洗濯機について、バランスリングの内部空間を区画部材によって複数に区画した場合の一例を示す断面図
第３実施形態による洗濯機について、区画部材によって複数に区画された空間内に封入される液体量の違いの一例を示す断面図
第４実施形態による洗濯機について、本体部を複数の部材によって構成した場合の一例を示す断面図
第４実施形態による洗濯機について、本体部を複数の部材によって構成した場合の他の例を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、複数の実施形態による洗濯機について、図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
【０００９】
（第１実施形態）
まず、第１実施形態について、図１から図４を参照して説明する。
図１に示す洗濯機１は、回転槽１２の回転軸が鉛直方向を向いたいわゆる縦軸洗濯機である。洗濯機１は、乾燥機能を備えた構成であっても良いし、乾燥機能を備えていない構成であっても良い。なお、図１の左側を洗濯機１の前側とし、図１の右側を洗濯機１の後側とする。また、洗濯機１の設置面側つまり鉛直下側を洗濯機１の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を洗濯機１の上側とする。そして、洗濯機１の前後方向及び上下方向に対して直交する方向を左右方向とする。図１における上方向は、洗濯機本体１０の開放側つまり洗濯物の取り出し側に相当し、図１における下方向は、洗濯機本体１０の閉塞側つまり洗濯物の取り出し側と反対側に相当する。洗濯機１は、縦軸洗濯機に限らず、回転槽の回転軸が水平に向かう横軸型又は後方へ向かって下降傾斜した斜め軸型のいわゆるドラム式洗濯機であっても良い。
【００１０】
洗濯機１は、図１に示すように、洗濯機本体１０、水槽１１、回転槽１２、モータ１３、撹拌翼１４、排水装置１５、及び給水機構２０を備えている。洗濯機本体１０は、洗濯機１の外郭を構成している。洗濯機本体１０は、箱体１０１、トップカバー１０２、バックカバー１０３、及び蓋１０４を有している。箱体１０１は、例えば鋼板等によって略矩形の箱状に形成されており、上側が開口している。トップカバー１０２は、箱体１０１の上部に設けられている。図１に示すように、トップカバー１０２は、その内側に上部開口１０２ａを有している。上部開口１０２ａは、洗濯機１の内部と外部とを連通している。
（【００１１】以降は省略されています）

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