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公開番号2025098528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214722
出願日2023-12-20
発明の名称情報処理システム、情報処理方法、プログラム
出願人国立大学法人横浜国立大学
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類G01M 7/02 20060101AFI20250625BHJP(測定;試験)
要約【課題】異なる複数のタンクの損傷に関する指標をより簡易な準備で容易に算出することができる情報処理システムを提供する。
【解決手段】側板と底板とを溶接して形成されたタンクの振動による前記溶接部近傍の隅角部の浮き上がり変位波形のピークが示す値と、前記タンクに応じた係数とを隅角部ひずみ算出式に入力し、前記溶接部近傍における隅角部ひずみを算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
振動による、タンクを構成する側板と底板との接合部近傍を示す隅角部の浮き上がり変位波形のピークが示す値と、前記タンクに応じた係数とを隅角部ひずみ算出式に入力し、前記隅角部における隅角部ひずみを算出する隅角部ひずみ算出部を備える情報処理システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記隅角部ひずみ算出部は、隅角部ひずみをε、前記底板を構成する鋼板の種別に応じた係数をC、前記タンクにおける底部の液体圧力をp、前記浮き上がり変位のピーク値をδ、前記底板の板厚をt

、前記底板の降伏応力をσ

として、式(1)により表される前記隅角部ひずみ算出式を用いて、前記隅角部ひずみを算出する
TIFF
2025098528000021.tif
18
170
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記隅角部ひずみ算出部は、前記振動を示す波形に基づいて前記タンクに生じた1回目の前記浮き上がり変位のピーク値に対応する第一の前記隅角部ひずみと、前記波形に基づいて前記タンクに生じた2回目以降の前記浮き上がり変位のピーク値それぞれに対応する第二の前記隅角部ひずみと、を算出し、
前記第一の前記隅角部ひずみの最大と最小との差を示すひずみ振幅を式(2)で示す第一ひずみ振幅算出式を用いて算出し、
TIFF
2025098528000022.tif
9
170
前記第二の前記隅角部ひずみの最大と最小との差を示すひずみ振幅を式(3)で示す第二ひずみ振幅算出式を用いて算出する、
TIFF
2025098528000023.tif
9
170
ひずみ振幅算出部とを備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記波形に基づいて前記タンクに生じた前記浮き上がり変位のピークの繰り返し発生に応じた当該繰り返しの回数における前記隅角部の累積損傷度を、累積損傷度算出式を用いて算出する累積損傷度算出部と、
を備える請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記隅角部ひずみ算出部は、対象のタンクに応じた前記係数であって、前記底板を構成する鋼板の種別に応じた係数をC、前記タンクにおける底部の液体圧力をp、前記浮き上がり変位のピーク値をδ、前記底板の板厚をt

、前記底板の降伏応力をσ

と、前記隅角部ひずみ算出式を用いて、前記隅角部ひずみを算出する
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
発生した前記振動の波形と、前記タンクに生じた前記浮き上がり変位を1質点系非線形水平ばねモデルと、当該モデルから得られた水平方向の振動ピーク値と浮き上がり変位算出式とを用いて、前記浮き上がり変位のピーク値を算出する浮き上がり変位算出部と、
を備える請求項1から請求項5の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記振動の波形として地震動の加速度波形を前記地震動が発生している際に取得する取得部と、
を備える請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
振動による、タンクを構成する側板と底板との接合部近傍を示す隅角部の浮き上がり変位波形のピークが示す値と、前記タンクに応じた係数とを隅角部ひずみ算出式に入力し、前記隅角部における隅角部ひずみを算出する
情報処理方法。
【請求項9】
情報処理システムのコンピュータを、
振動による、タンクを構成する側板と底板との接合部近傍を示す隅角部の浮き上がり変位波形のピークが示す値と、前記タンクに応じた係数とを隅角部ひずみ算出式に入力し、前記隅角部における隅角部ひずみを算出する隅角部ひずみ算出手段、
として機能させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この開示は、情報処理システム、情報処理方法、プログラムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
石油などの対象を保管するタンクは地震動などの振動の影響により変形する場合がある。例えば短周期地震動(高周波振動)によるタンク側板主体の振動であるバルジングや、長周期地震動(低周波数振動)による液面の揺動であるスロッシングが発生する。また短周期地震動(高周波振動)により水平方向の慣性力でタンクが横方向に振動するロッキング振動が起き、タンクを構成する側板と底板との接合部近傍を示す隅角部が地面から浮き上がり、これが地震発生などの振動発生時におけるタンクの主要な損傷原因の一つであることが知られている。
【0003】
このようなタンクの損傷を推定するものとして、石油タンクの健全性評価システム(SUSTAINER)が開発されている。また関連する技術が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-29925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで上述のようなタンクは、その大きさや内部に保管する対象がそれぞれ異なる場合がある。これら異なる複数のタンクの損傷に関する指標をより簡易な準備で容易に算出することのできる技術が求められている。
【0006】
この開示は、上記の課題を解決する情報処理システム、情報処理方法、プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この開示の第1の態様によれば、情報処理システムは、振動による、タンクを構成する側板と底板との接合部近傍を示す隅角部の浮き上がり変位波形のピークが示す値と、前記タンクに応じた係数とを隅角部ひずみ算出式に入力し、前記隅角部における隅角部ひずみを算出する隅角部ひずみ算出部を備える。
【0008】
この開示の第2の態様によれば、情報処理方法は、振動による、タンクを構成する側板と底板との接合部近傍を示す隅角部の浮き上がり変位波形のピークが示す値と、前記タンクに応じた係数とを隅角部ひずみ算出式に入力し、前記隅角部における隅角部ひずみを算出する隅角部ひずみ算出部を備える。
【0009】
この開示の第3の態様によれば、プログラムは、情報処理システムのコンピュータを、振動による、タンクを構成する側板と底板との接合部近傍を示す隅角部の浮き上がり変位波形のピークが示す値と、前記タンクに応じた係数とを隅角部ひずみ算出式に入力し、前記隅角部における隅角部ひずみを算出する隅角部ひずみ算出手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
異なる複数のタンクの損傷に関する指標をより簡易な準備で容易に算出することができる情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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