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公開番号
2025098769
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023215127
出願日
2023-12-20
発明の名称
下地用塗料組成物、コーティング塗料組成物、塗膜積層体及び塗膜積層体の製造方法
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
175/04 20060101AFI20250625BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】低温で硬化させた場合でも、硬度及び耐水性に優れる塗膜積層体を製造できる下地用塗料組成物及びコーティング塗料組成物の提供。
【解決手段】被塗物上に、塗膜積層体を形成するための下地用塗料組成物であって、前記下地用塗料組成物は、ブロックポリイソシアネート成分及び水酸基含有樹脂成分を含み、前記ブロックポリイソシアネート成分が、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、前記ブロックポリイソシアネート成分は、一般式(I)で表される構成単位を含む、下地用塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
被塗物上に、塗膜積層体を形成するための下地用塗料組成物であって、
前記下地用塗料組成物は、ブロックポリイソシアネート成分及び水酸基含有樹脂成分を含み、
前記ブロックポリイソシアネート成分が、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、下地用塗料組成物。
TIFF
2025098769000020.tif
36
170
(一般式(I)中、R
11
、R
12
及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。)
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記ポリイソシアネートが、脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群から選択される1種以上のジイソシアネートから誘導されたポリイソシアネートである、請求項1に記載の下地用塗料組成物。
【請求項3】
前記ブロックポリイソシアネート成分に含まれる前記ポリイソシアネートの平均イソシアネート基数が3.5以上である、請求項1または2に記載の下地用塗料組成物。
【請求項4】
被塗物上に、塗膜積層体を形成するためのコーティング塗料組成物であって、
ポリイソシアネート成分(B)を含み、
前記ポリイソシアネート成分(B)が、下記一般式(II)で示されるトリイソシアネート化合物を含む、コーティング塗料組成物。
TIFF
2025098769000021.tif
49
170
(一般式(II)中、複数あるY
1
は、それぞれ独立であり、単結合、又は、エステル構造及びエーテル結合のいずれか一方又は両方を含んでもよい炭素数1以上20以下の2価の炭化水素基であり、複数あるY
1
はそれぞれ同一であってもよく異なっていてもよく、R
1
は、水素原子又は炭素数1以上12以下の1価の炭化水素基である。)
【請求項5】
下地層及びコーティング層がこの順に積層された塗膜積層体であって、
前記下地層は、請求項1又は2に記載の下地用塗料組成物から形成され、
前記コーティング層は、請求項4に記載のコーティング塗料組成物から形成される、塗膜積層体。
【請求項6】
前記下地層は第1の塗膜層と第2の塗膜層を備える、請求項5に記載の塗膜積層体。
【請求項7】
被塗物上に、下地層とコーティング層がこの順で積層された塗膜積層体を製造する方法であって、
前記下地層は、第1の塗膜層と第2の塗膜層を備え、
前記被塗物上に、下地用塗料組成物を塗装し、第1の未硬化塗膜を得る工程と、
前記第1の未硬化塗膜の上に、さらに下地用塗料組成物を塗装し、第2の未硬化塗膜を得る工程と、
前記第2の未硬化塗膜の上に、コーティング塗料組成物を塗装して未硬化上塗り塗膜を得る工程と、
前記第1の未硬化塗膜、前記第2の未硬化塗膜及び前記未硬化上塗り塗膜を、40℃以上140℃以下の温度で加熱して同時に硬化させる工程と、を含む塗膜積層体の製造方法であって、
前記下地用塗料組成物は、請求項1又は2に記載の下地用塗料組成物であり、
前記コーティング塗料組成物は、請求項4に記載のコーティング塗料組成物である、塗膜積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、下地用塗料組成物、コーティング塗料組成物、塗膜積層体及び塗膜積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、例えば自動車外板や内板部に用いる下地用塗料として、水性塗料組成物の使用が増加している。この水性塗料組成物は有機溶剤をほとんど含まないため環境汚染防止の観点で好適である。
【0003】
例えば、特許文献1は、水性ベースポリオールと特定のメラミンを組み合わせた水性塗料組成物を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-207220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、地球環境保護の観点に加え、耐熱性が低いプラスチックにも使用可能な塗料組成物が強く求められる。耐熱性が低いプラスチックにも使用可能な塗料組成物とは、低い硬化温度でも塗膜性能を発現する塗料組成物を意味する。
しかしながら、特許文献1で開示された技術では、硬化温度が低い場合、塗膜積層体の耐チッピング性や塗膜硬度等が不十分となる場合がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、低温で硬化させた場合でも、硬度及び耐水性に優れる塗膜積層体を製造できる下地用塗料組成物及びコーティング塗料組成物、下地用塗料組成物及びコーティング塗料組成物を用いた塗膜積層体、並びに塗膜積層体の製造方法を提供することを目的とする。
本明細書において「低温で硬化する」とは、40℃以上140℃以下の温度範囲で硬化することを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1]被塗物上に、塗膜積層体を形成するための下地用塗料組成物であって、前記下地用塗料組成物は、ブロックポリイソシアネート成分及び水酸基含有樹脂成分を含み、前記ブロックポリイソシアネート成分が、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、下地用塗料組成物。
TIFF
2025098769000001.tif
36
170
(一般式(I)中、R
11
、R
12
及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。)
[2]前記ポリイソシアネートが、脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群から選択される1種以上のジイソシアネートから誘導されたポリイソシアネートである、[1]に記載の下地用塗料組成物。
[3]前記ブロックポリイソシアネート成分に含まれる前記ポリイソシアネートの平均イソシアネート基数が3.5以上である、[1]又は[2]に記載の下地用塗料組成物。
[4]被塗物上に、塗膜積層体を形成するためのコーティング塗料組成物であって、ポリイソシアネート成分(B)を含み、前記ポリイソシアネート成分(B)が、下記一般式(II)で示されるトリイソシアネート化合物を含む、コーティング塗料組成物。
TIFF
2025098769000002.tif
49
170
(一般式(II)中、複数あるY
1
は、それぞれ独立であり、単結合、又は、エステル構造及びエーテル結合のいずれか一方又は両方を含んでもよい炭素数1以上20以下の2価の炭化水素基であり、複数あるY
1
はそれぞれ同一であってもよく異なっていてもよく、R
1
は、水素原子又は炭素数1以上12以下の1価の炭化水素基である。)
[5]下地層及びコーティング層がこの順に積層された塗膜積層体であって、前記下地層は、[1]~[3]のいずれか1つに記載の下地用塗料組成物から形成され、前記コーティング層は、[4]に記載のコーティング塗料組成物から形成される、塗膜積層体。
[6]前記下地層は第1の塗膜層と第2の塗膜層を備える、[5]に記載の塗膜積層体。
[7]被塗物上に、下地層とコーティング層がこの順で積層された塗膜積層体を製造する方法であって、前記下地層は、第1の塗膜層と第2の塗膜層を備え、前記被塗物上に、下地用塗料組成物を塗装し、第1の未硬化塗膜を得る工程と、前記第1の未硬化塗膜の上に、さらに下地用塗料組成物を塗装し、第2の未硬化塗膜を得る工程と、前記第2の未硬化塗膜の上に、コーティング塗料組成物を塗装して未硬化上塗り塗膜を得る工程と、前記第1の未硬化塗膜、前記第2の未硬化塗膜及び前記未硬化上塗り塗膜を、40℃以上140℃以下の温度で加熱して同時に硬化させる工程と、を含む塗膜積層体の製造方法であって、前記下地用塗料組成物は、[1]~[3]のいずれか1つに記載の下地用塗料組成物であり、前記コーティング塗料組成物は、[4]に記載のコーティング塗料組成物である、塗膜積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低温で硬化させた場合でも、硬度及び耐水性に優れる塗膜積層体を製造できる下地用塗料組成物及びコーティング塗料組成物、下地用塗料組成物及びコーティング塗料組成物を用いた塗膜積層体、並びに塗膜積層体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
塗膜積層体の一例を示す概略構成図である。
塗膜積層体の一例を示す概略構成図である。
塗膜積層体の変形例を示す概略構成図である。
塗膜積層体の変形例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」と称する場合がある)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
(【0011】以降は省略されています)
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