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公開番号2025099073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215437
出願日2023-12-21
発明の名称アンテナ装置
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H01Q 1/02 20060101AFI20250626BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】、塗料を用いることなく、カバーへの着雪が抑制されるアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】実施形態のアンテナ装置は、ベース板、アンテナ素子、カバー及びヒータを備え、ベース板では、上板部は、収納空洞を挟んで下板部と対向する。アンテナ素子は、収納空洞に配置される状態で、ベース板に取付けられ、カバーは、ベース板との連結体によって収納空洞を囲む状態で、ベース板に取付けられる。カバーは、高さ方向について上板部から下板部までに渡って前方側から収納空洞を覆う前板部を備え、前板部は、上板部に近づくほど前方側に位置する傾斜状態で、高さ方向に対して傾斜する。ヒータは、収納空洞においてアンテナ素子に対して上側に配置される。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
上板部及び下板部を備え、高さ方向について収納空洞を挟んで前記上板部が前記下板部と対向するベース板と、
前記収納空洞に配置される状態で、前記ベース板に取付けられ、前方側へ電波を放射するアンテナ素子と、
前記ベース板との連結体によって前記収納空洞を囲む状態で、前記前方側から前記ベース板に取付けられ、前記アンテナ素子から放射された前記電波が透過するカバーであって、前記高さ方向について前記上板部から前記下板部までに渡って前記前方側から前記収納空洞を覆う前板部を備え、前記上板部に近づくほど前記前方側に位置する傾斜状態で、前記前板部が前記高さ方向に対して傾斜するカバーと、
前記収納空洞において前記アンテナ素子に対して前記高さ方向の上側に配置されるヒータと、
を具備する、アンテナ装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記カバーの前記前板部の上端部に当接する状態で、前記カバーに取付けられ、前記カバーに比べて熱伝導性が高いブラケットをさらに具備し、
前記カバーは、前記ブラケットを間に介して、前記ベース板に取付けられ、
前記ヒータは、前記ブラケットに設置される、
請求項1のアンテナ装置。
【請求項3】
前記ベース板の前記下板部が取付けられる下側フレーム部をさらに具備し、
前記下側フレーム部は、前記ベース板の前記下板部及び前記カバーの前記前板部の下端に対して、前記前方側へ突出し、
前記下側フレーム部には、前記高さ方向に前記下側フレーム部を貫通する貫通空間が形成され、
前記ベース板の前記下板部は、前記前板部の前記下端に対して後方側の領域において、前記下側フレーム部の前記貫通空間を、前記高さ方向の前記上側から覆い、
前記前板部の前記下端と前記下側フレーム部の前方端との間の領域では、前記下側フレーム部の前記貫通空間は、前記高さ方向の前記上側及び下側へ開口する、
請求項1又は2のアンテナ装置。
【請求項4】
前記ベース板の前記上板部が取付けられ、前記高さ方向について前記下側フレーム部との間に前記カバーが配置される上側フレーム部をさらに具備する、
請求項3のアンテナ装置。
【請求項5】
前記ベース板は、前記収納空洞において、前記アンテナ素子から出射された前記電波を反射可能である、請求項1又は2のアンテナ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、アンテナ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
空港等で用いられるILS(Instrument Landing System)装置の一種であるグライドスロープ空中線装置では、鉄塔に3つのアンテナ装置が取付けられる。グライドスロープ空中線装置のアンテナ装置では、ベース板に前方側からカバーが取付けられ、ベース板及びカバーの連結体によって、収納空洞が囲まれる。また、アンテナ装置では、収納空洞にアンテナ素子が配置され、アンテナ素子から前方側へ電波が放射される。そして、アンテナ素子から放射された電波は、カバーを透過して、収納空洞の外部へ出射される。
【0003】
前述のようなグライドスロープ空中線装置のアンテナ装置では、雪降ろし作業の手間等を低減する観点から、カバーへの着雪を抑制することが、求められている。滑雪性を有する塗料をカバーに塗布する等して、カバーへの着雪は抑制可能であるが、塗料による滑雪効果は、時間の経過とともに低下する。このため、塗料を用いることなく、カバーへの着雪を抑制することが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平1-81012号公報
特開昭63-283204号公報
特開昭62-77704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、塗料を用いることなく、カバーへの着雪が抑制されるアンテナ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、アンテナ装置は、ベース板、アンテナ素子、カバー及びヒータを備える。ベース板は、上板部及び下板部を備え、上板部は、高さ方向について収納空洞を挟んで下板部と対向する。アンテナ素子は、収納空洞に配置される状態で、ベース板に取付けられ、前方側へ電波を放射する。カバーは、ベース板との連結体によって収納空洞を囲む状態で、前方側からベース板に取付けられ、アンテナ素子から放射された電波は、カバーを透過する。カバーは、高さ方向について上板部から下板部までに渡って前方側から収納空洞を覆う前板部を備え、前板部は、上板部に近づくほど前方側に位置する傾斜状態で、高さ方向に対して傾斜する。ヒータは、収納空洞においてアンテナ素子に対して高さ方向の上側に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態に係るアンテナ装置の使用態様として、グライドスロープ空中線装置を示す概略図である。
図2は、実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図である。
図3は、実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を、幅方向の一方側から視た状態で示す側面図である。
図4は、実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を、幅方向に対して直交又は略直交する断面で切断した状態で示す斜視図である。
図5は、実施形態に係るアンテナ装置を、アンテナ素子及びカバー等を省略して示す斜視図である。
図6は、実施形態に係るアンテナ装置のフレーム体を示す斜視図である。
図7は、実施形態に係るアンテナ装置において、カバーの前板部の上端部、ブラケット(上側ブラケット)及びこれらの近傍の構成を、幅方向に対して直交又は略直交する断面で切断した状態で示す斜視図である。
図8は、実施形態にアンテナ装置の使用場所において降雪が発生している状態の一例を、幅方向の一方側から視た状態で示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態等について、図面を参照して説明する。
【0009】
まず、実施形態に係るアンテナ装置の使用態様について説明する。実施形態のアンテナ装置は、空港等で用いられるILS(Instrument Landing System)装置の一種であるグライドスロープ空中線装置に、搭載される。図1は、実施形態に係るアンテナ装置の使用態様として、グライドスロープ空中線装置1を示す。グライドスロープ空中線装置1は、空港等において、滑走路の側方に設置される。
【0010】
図1に示すように、グライドスロープ空中線装置1は、鉄塔2、及び、鉄塔2に取付けられる3つのアンテナ装置3を備える。グライドスロープ空中線装置1では、3つのアンテナ装置3は、鉛直方向(高さ方向)に互いに対して離れて配置される。ある一例では、鉄塔2の高さ、すなわち、鉛直方向に沿った鉄塔2の寸法は、16m程度である。グライドスロープ空中線装置1は、アンテナ装置3を用いて、滑走路へ着陸する航空機と無線通信する。この際、グライドスロープ空中線装置1は、滑走路へ着陸する航空機に対して無線信号を送信する等して、滑走路へ進入角度等の滑走路への進入ルートに関する指示を航空機に対して行う。
(【0011】以降は省略されています)

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