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公開番号2025099246
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215757
出願日2023-12-21
発明の名称走行位置検出装置及び走行位置検出方法
出願人株式会社京三製作所
代理人個人,個人,個人
主分類B61L 25/02 20060101AFI20250626BHJP(鉄道)
要約【課題】GNSSの測位結果を利用して鉄道車両の走行位置を検出する際の測位誤差を軽減することができる新たな技術を提供すること。
【解決手段】鉄道車両3には所定の車上設置箇所に発信機10が設置されており、ユーザ端末30は、測位機能と、発信機10からの信号受信に係る信号伝播状況を計測可能な受信機能と、測位機能による測位位置情報、及び、信号伝播状況を示す信号伝播状況情報を走行位置検出装置50に送信する送信機能と、を備える。走行位置検出装置50は、ユーザ端末30それぞれの測位位置情報及び信号伝播状況情報と、車上設置箇所とに基づく所定の統計演算処理を行って車上設置箇所に対応する発信機基準走行位置を求め、鉄道車両3における走行位置の算出基準箇所と車上設置箇所との相対位置関係に基づいて、発信機基準走行位置から走行位置を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乗客のN台(N≧1)のユーザ端末と通信を行って鉄道車両の走行位置を検出する走行位置検出装置であって、
前記鉄道車両には、所定の車上設置箇所に発信機が設置されており、
前記ユーザ端末は、測位機能と、前記発信機からの信号受信に係る信号伝播状況を計測可能な受信機能と、前記測位機能による測位位置情報、及び、前記信号伝播状況を示す信号伝播状況情報を前記走行位置検出装置に送信する送信機能と、を備え、
前記ユーザ端末それぞれの前記測位位置情報及び前記信号伝播状況情報と、前記車上設置箇所とに基づく所定の統計演算処理を行って前記車上設置箇所に対応する発信機基準走行位置を求め、前記鉄道車両における前記走行位置の算出基準箇所と前記車上設置箇所との相対位置関係に基づいて、前記発信機基準走行位置から前記走行位置を算出する算出部、
を備える走行位置検出装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記統計演算処理は、
前記ユーザ端末毎の前記測位位置情報から代表測位位置を算出することと、
前記ユーザ端末毎の、前記信号伝播状況情報に基づく当該ユーザ端末と前記車上設置箇所との間の相対距離から、代表距離を算出することと、
前記代表測位位置と前記代表距離とを用いて、前記発信機基準走行位置を算出することと、
を含む請求項1に記載の走行位置検出装置。
【請求項3】
前記算出基準箇所を前記鉄道車両の進行方向に基づいて可変に設定する算出基準箇所設定部、
を更に備える請求項1又は2に記載の走行位置検出装置。
【請求項4】
乗客のN台(N≧1)のユーザ端末と通信を行って鉄道車両の走行位置を検出する走行位置検出装置による走行位置検出方法であって、
前記鉄道車両には、所定の車上設置箇所に発信機が設置されており、
前記ユーザ端末は、測位機能と、前記発信機からの信号受信に係る信号伝播状況を計測可能な受信機能と、前記測位機能による測位位置情報、及び、前記信号伝播状況を示す信号伝播状況情報を前記走行位置検出装置に送信する送信機能と、を備え、
前記ユーザ端末それぞれの前記測位位置情報及び前記信号伝播状況情報と、前記車上設置箇所とに基づく所定の統計演算処理を行って前記車上設置箇所に対応する発信機基準走行位置を求めることと、
前記鉄道車両における前記走行位置の算出基準箇所と前記車上設置箇所との相対位置関係に基づいて、前記発信機基準走行位置から前記走行位置を算出することと、
を含む走行位置検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両の走行位置を検出する走行位置検出装置等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、GNSS(Global Navigation Satellite System)による衛星測位を利用して、鉄道車両の走行位置を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-271255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、GNSSの測位結果を利用して鉄道車両の走行位置を検出する手法では、測位位置がばらつくため、測位誤差の問題があった。そのため、測位誤差を軽減する方策が検討されている。その手法の1つとして、鉄道車両内に規定した複数の設置箇所それぞれに測位装置を設置して測位を行い、得られた複数の測位位置から走行位置を推定する手法が考えられる。しかし、鉄道車両に複数の測位装置を設置する必要が生じるため、設置コストやメンテナンスコストが増大するといった問題や設置箇所のスペースの問題等がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、GNSSの測位結果を利用して鉄道車両の走行位置を検出する際の測位誤差を軽減することができる新たな技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための第1の発明は、乗客のN台(N≧1)のユーザ端末と通信を行って鉄道車両の走行位置を検出する走行位置検出装置であって、前記鉄道車両には、所定の車上設置箇所に発信機が設置されており、前記ユーザ端末は、測位機能と、前記発信機からの信号受信に係る信号伝播状況を計測可能な受信機能と、前記測位機能による測位位置情報、及び、前記信号伝播状況を示す信号伝播状況情報を前記走行位置検出装置に送信する送信機能と、を備え、前記ユーザ端末それぞれの前記測位位置情報及び前記信号伝播状況情報と、前記車上設置箇所とに基づく所定の統計演算処理を行って前記車上設置箇所に対応する発信機基準走行位置を求め、前記鉄道車両における前記走行位置の算出基準箇所と前記車上設置箇所との相対位置関係に基づいて、前記発信機基準走行位置から前記走行位置を算出する算出部(例えば、図6の走行位置算出部550)、を備える走行位置検出装置である。
【0007】
第1の発明によれば、乗客のユーザ端末のそれぞれから測位位置情報及び信号伝播状況情報を取得して用いて統計演算処理を行うことで鉄道車両の発信機基準走行位置を算出し、走行位置の算出基準箇所と車上設置箇所との相対位置関係に基づいて、発信機基準走行位置から走行位置を算出することができる。これによれば、乗客が所有するユーザ端末を利用してGNSS測位の測位誤差を軽減し、鉄道車両の走行位置を検出することができる新たな技術を実現することができる。
【0008】
第2の発明は、上記の発明において、前記統計演算処理が、前記ユーザ端末毎の前記測位位置情報から代表測位位置を算出することと、前記ユーザ端末毎の、前記信号伝播状況情報に基づく当該ユーザ端末と前記車上設置箇所との間の相対距離から、代表距離を算出することと、前記代表測位位置と前記代表距離とを用いて、前記発信機基準走行位置を算出することと、を含む走行位置検出装置である。
【0009】
第2の発明によれば、各ユーザ端末の代表測位位置を算出し、ユーザ端末毎に当該ユーザ端末と車上設置箇所との間の相対距離から代表距離を算出し、代表測位位置と代表距離とを用いて発信機基準走行位置を算出することができる。これにより、GNSS測位の測位誤差を軽減することができる。
【0010】
第3の発明は、上記の発明において、前記算出基準箇所を前記鉄道車両の進行方向に基づいて可変に設定する算出基準箇所設定部、を更に備える走行位置検出装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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