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公開番号2025099563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216317
出願日2023-12-21
発明の名称通貨識別装置および通貨識別装置の制御方法
出願人富士電機株式会社
代理人個人,個人
主分類G07D 11/32 20190101AFI20250626BHJP(チェック装置)
要約【課題】記憶部において通貨が適切でないと識別された不適切識別情報に対する上書きまでの期間を延ばすことが可能な通貨識別装置および通貨識別装置の制御方法を提供する。
【解決手段】この通貨識別装置100、110、120は、少なくとも入金された通貨の通貨情報を取得する通貨情報取得部13、25と、第1記憶領域31と、第1記憶領域31とは別個に設けられた第2記憶領域32とを含む記憶部3と、通貨情報に基づいて入金された通貨の適否を識別するとともに、通貨の適否の識別結果および通貨情報を含む識別情報40のうち、識別結果が適切である適切識別情報41を第1記憶領域31に記憶させ、識別結果が適切でない不適切識別情報42を第2記憶領域32に記憶させる制御部4と、を備え、記憶部3における第2記憶領域32の容量は、識別情報40における不適切識別情報42の量に基づく容量よりも大きくなるように設定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも入金された通貨の通貨情報を取得する通貨情報取得部と、
第1記憶領域と、前記第1記憶領域とは別個に設けられた第2記憶領域とを含む記憶部と、
前記通貨情報に基づいて前記入金された通貨の適否を識別するとともに、前記通貨の適否の識別結果および前記通貨情報を含む識別情報のうち、前記識別結果が適切である適切識別情報を前記第1記憶領域に記憶させ、前記識別結果が適切でない不適切識別情報を前記第2記憶領域に記憶させる制御部と、を備え、
前記記憶部における前記第2記憶領域の容量は、前記識別情報における前記不適切識別情報の量に基づく容量よりも大きくなるように設定されている、通貨識別装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1記憶領域における前記適切識別情報の情報量が所定の第1情報量を超えている場合、取得した前記適切識別情報を上書きして前記第1記憶領域に記憶させるとともに、前記第2記憶領域における前記不適切識別情報の情報量が所定の第2情報量を超えている場合、取得した前記不適切識別情報を上書きして前記第2記憶領域に記憶させるように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記通貨の適否の所定の識別回数毎または所定時間毎に、前記識別情報の量に対する前記不適切識別情報の量である前記不適切識別情報の割合を取得するとともに、前記記憶部における前記第2記憶領域の容量を、取得した前記不適切識別情報の割合に基づく容量よりも大きくなるように調整するように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記適切識別情報の信頼度の高低を判定するとともに、前記信頼度が低いと判定した前記適切識別情報を前記第1記憶領域に記憶させ、前記信頼度が高いと判定した前記適切識別情報を破棄するように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記適切識別情報に含まれる通貨の所定の特徴量と、記憶された前記所定の特徴量の分布とに基づいて、前記適切識別情報の信頼度の高低を判定するように構成されている、請求項4に記載の通貨識別装置。
【請求項6】
前記通貨は紙幣であり、
前記通貨情報は、前記紙幣の複数の部分毎の画素値を含み、
前記制御部は、前記画素値を含む前記通貨情報に基づいて識別した前記識別結果を含む前記識別情報のうち、前記適切識別情報を前記第1記憶領域に記憶させ、前記不適切識別情報を前記第2記憶領域に記憶させる、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項7】
前記通貨情報取得部は、出金する通貨の前記通貨情報をさらに取得し、
前記制御部は、前記出金する通貨の前記通貨情報に基づいて前記出金する通貨の適否を識別するとともに、前記入金された通貨および前記出金する通貨の適否の前記識別結果および前記入金された通貨および前記出金する通貨の前記通貨情報を含む前記識別情報のうち、前記適切識別情報を前記第1記憶領域に記憶させ、前記不適切識別情報を前記第2記憶領域に記憶させるように構成されている、請求項1に記載の通貨識別装置。
【請求項8】
少なくとも入金された通貨の通貨情報を取得するステップと、
前記通貨情報に基づいて前記入金された通貨の適否を識別するとともに、前記通貨の適否の識別結果および前記通貨情報を含む識別情報のうち、前記識別結果が適切である適切識別情報を記憶部の第1記憶領域に記憶させ、前記識別結果が適切でない不適切識別情報を前記記憶部の前記識別情報における前記不適切識別情報の量に基づく容量よりも大きくなるように設定されている第2記憶領域に記憶させるステップと、を備える、通貨識別装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、通貨識別装置および通貨識別装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、通貨識別装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、紙幣処理装置(通貨識別装置)を含む自動釣銭機が開示されている。自動釣銭機は、紙幣の入出金を行う紙幣処理部を含む。紙幣処理装置は、紙幣処理部と自動釣銭機の制御系とを含む。紙幣処理部には、紙幣入金口が設けられている。紙幣入金口から搬送される紙幣は、識別部としての紙幣鑑別センサによって鑑別および計数される。紙幣は、紙幣鑑別センサによる鑑別および計数の後、金種に応じて収納庫に収納される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-162412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には明記されていないが、紙幣処理装置(通貨識別装置)は、入金された紙幣が紙幣鑑別センサによって鑑別(識別)された後、鑑別結果(識別結果)と紙幣鑑別センサ(通貨情報取得部)によって検知された情報とを含む識別情報を記憶部に記憶させる場合がある。しかしながら、記憶部の容量には限りがあるため、記憶部において識別情報の情報量が所定の情報量を超えている場合、最新の識別情報は最も古い識別情報に上書きされて記憶される。そして、最も古い識別情報が紙幣が適切でないと識別された不適切識別情報である場合、この不適切識別情報に最新の識別情報が上書きされて消失する。そのため、不適切識別情報に対する上書きまでの期間が短い場合には、紙幣処理装置における識別精度を向上させるために重要な不適切識別情報の詳細な調査を行うことができない。そこで、記憶部において通貨が適切でないと識別された不適切識別情報に対する上書きまでの期間を延ばすことが求められている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、記憶部において通貨が適切でないと識別された不適切識別情報に対する上書きまでの期間を延ばすことが可能な通貨識別装置および通貨識別装置の制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による通貨識別装置は、少なくとも入金された通貨の通貨情報を取得する通貨情報取得部と、第1記憶領域と、第1記憶領域とは別個に設けられた第2記憶領域とを含む記憶部と、通貨情報に基づいて入金された通貨の適否を識別するとともに、通貨の適否の識別結果および通貨情報を含む識別情報のうち、識別結果が適切である適切識別情報を第1記憶領域に記憶させ、識別結果が適切でない不適切識別情報を第2記憶領域に記憶させる制御部と、を備え、記憶部における第2記憶領域の容量は、識別情報における不適切識別情報の量に基づく容量よりも大きくなるように設定されている。
【0008】
この発明の第1の局面による通貨識別装置では、上記のように、制御部は、通貨情報に基づいて入金された通貨の適否を識別するとともに、通貨の適否の識別結果および通貨情報を含む識別情報のうち、識別結果が適切である適切識別情報を第1記憶領域に記憶させ、識別結果が適切でない不適切識別情報を、識別情報における不適切識別情報の量に基づく容量よりも大きくなるように設定されている第2記憶領域に記憶させるように構成されている。不適切識別情報が第2記憶領域に記憶されることにより、古い不適切識別情報に新しい適切識別情報が上書きされることを防止することができる。また、第2記憶領域が識別情報における不適切識別情報の量に基づく容量よりも大きくなるように設定されていることにより、適切識別情報と不適切識別情報とを含む識別情報が取得順に記憶部に記憶される場合と比べて、記憶部全体として記憶可能な識別情報に対する不適切識別情報の情報量を増加させることができる。これらの理由から、記憶部において通貨が適切でないと識別された不適切識別情報に対する上書きまでの期間を延ばすことができる。また、増加した不適切識別情報について詳細な調査を行うことができるため、通貨識別装置における識別精度をより向上させることができる。
【0009】
上記第1の局面による通貨識別装置において、好ましくは、制御部は、第1記憶領域における適切識別情報の情報量が所定の第1情報量を超えている場合、取得した適切識別情報を上書きして第1記憶領域に記憶させるとともに、第2記憶領域における不適切識別情報の情報量が所定の第2情報量を超えている場合、取得した不適切識別情報を上書きして第2記憶領域に記憶させるように構成されている。このように構成すれば、第1記憶領域における適切識別情報の情報量が所定の第1情報量を超えている場合に、取得した適切識別情報は上書きされて第1記憶領域に記憶されるため、第2記憶領域に記憶された不適切識別情報に適切識別情報が上書きされることを確実に防止することができる。また、第2記憶領域における不適切識別情報の情報量が所定の第2情報量を超えるまで、取得した不適切識別情報を第2記憶領域に記憶させることができる。なお、本明細書において、「所定の第1情報量」とは、第1記憶領域において新たな適切識別情報を上書きせずに記憶可能な適切識別情報の情報量の総量のことを意味する。また、「所定の第2情報量」とは、第2記憶領域において新たな不適切識別情報を上書きせずに記憶可能な不適切識別情報の情報量の総量のことを意味する。
【0010】
上記第1の局面による通貨識別装置において、好ましくは、制御部は、通貨の適否の所定の識別回数毎または所定時間毎に、識別情報の量に対する不適切識別情報の量である不適切識別情報の割合を取得するとともに、記憶部における第2記憶領域の容量を、取得した不適切識別情報の割合に基づく容量よりも大きくなるように調整するように構成されている。このように構成すれば、通貨の適否の所定の識別回数毎または所定時間毎に制御部により取得された不適切識別情報の割合に基づいて、第2記憶領域の容量が、取得した不適切識別情報の割合に基づく容量よりも大きくなるように制御部により調整されるため、記憶部における第2記憶領域の容量を適切かつ容易に調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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