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公開番号2025099696
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216571
出願日2023-12-22
発明の名称フラッフパルプ用パルプシート、フラッフマット及び吸収性物品
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類D21B 1/06 20060101AFI20250626BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】本発明は、肌のかぶれを抑制し得るフラッフパルプ(フラッフマット)を製造するためのフラッフパルプ用パルプシートを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、JIS P 8133-2:2013に準じて測定した熱水抽出液のpHが7.0~9.5である、フラッフパルプ用パルプシートに関する。また、本発明は、フラッフパルプ用パルプシートから形成されるフラッフマット及び吸収性物品に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
JIS P 8133-2:2013に準じて測定した熱水抽出液のpHが7.0~9.5である、フラッフパルプ用パルプシート。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
JIS P 8148:2018に準じて測定したISO白色度が80%以上である、請求項1に記載のフラッフパルプ用パルプシート。
【請求項3】
前記フラッフパルプ用パルプシートは針葉樹パルプを含み、
前記フラッフパルプ用パルプシート中の全パルプ成分に対する広葉樹パルプの含有量が30質量%以下である、請求項1に記載のフラッフパルプ用パルプシート。
【請求項4】
前記フラッフパルプ用パルプシートは針葉樹パルプを含み、
前記フラッフパルプ用パルプシート中の全パルプ成分に対する広葉樹パルプの含有量が15質量%以下である、請求項1に記載のフラッフパルプ用パルプシート。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のフラッフパルプ用パルプシートから形成されるフラッフマット。
【請求項6】
前記フラッフマット5質量部に、尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.8040質量%、硫酸マグネシウム7水和物0.2045質量%及び塩化カルシウム2水和物0.0835質量%を含む人工尿を20質量部含ませ、密封した状態で40℃で1時間静置した後のフラッフマットの絞出液のpHが6.6以上である、請求項5に記載のフラッフマット。
【請求項7】
請求項5に記載のフラッフマットを備える、吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フラッフパルプ用パルプシート、フラッフマット及び吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
フラッフパルプ(fluff pulp:綿状パルプ)は、木材パルプを綿状になるまで解繊してなるものである。フラッフパルプは、吸水材料として紙おむつや生理用ナプキンなどの吸収性物品に用いられている。
【0003】
従来、吸収性物品に用いられるフラッフパルプは、解繊性が良好な針葉樹パルプから作製されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、含水率が35%以下の原料パルプ(針葉樹晒クラフトパルプ)を機械的処理により解繊することでフラッフパルプを得ている。
【0004】
また、特許文献2には、広葉樹晒クラフトパルプと針葉樹晒クラフトパルプを含有するフラッフパルプ用パルプシートが開示されている。ここでは、広葉樹晒クラフトパルプと針葉樹晒クラフトパルプの含有比率を所定の範囲とすることで吸水液の逆戻り量の低減と肌のかぶれの抑制が可能となるフラッフパルプ用パルプシートを得ることが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-211411号公報
国際公開第2022/138870号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、広葉樹晒クラフトパルプや針葉樹晒クラフトパルプを含有するフラッフパルプ用パルプシートが知られているが、従来のフラッフパルプ用パルプシートからフラッフパルプ(フラッフマット)を製造し、例えばおむつの構成部材として用いた場合、肌のかぶれが発生する場合があり、改善が求められていた。
【0007】
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、肌のかぶれを抑制し得るフラッフパルプ(フラッフマット)を製造するためのフラッフパルプ用パルプシートを提供することを目的として検討を進めた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の具体的な態様の例を以下に示す。
【0009】
[1] JIS P 8133-2:2013に準じて測定した熱水抽出液のpHが7.0~9.5である、フラッフパルプ用パルプシート。
[2] JIS P 8148:2018に準じて測定したISO白色度が80%以上である、[1]に記載のフラッフパルプ用パルプシート。
[3] フラッフパルプ用パルプシートは針葉樹パルプを含み、
フラッフパルプ用パルプシート中の全パルプ成分に対する広葉樹パルプの含有量が30質量%以下である、[1]又は[2]に記載のフラッフパルプ用パルプシート。
[4] フラッフパルプ用パルプシートは針葉樹パルプを含み、
フラッフパルプ用パルプシート中の全ルプ成分に対する広葉樹パルプの含有量が15質量%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のフラッフパルプ用パルプシート。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載のフラッフパルプ用パルプシートから形成されるフラッフマット。
[6] フラッフマット5質量部に、尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.8040質量%、硫酸マグネシウム7水和物0.2045質量%及び塩化カルシウム2水和物0.0835質量%を含む人工尿を20質量部含ませ、密封した状態で40℃で1時間静置した後のフラッフマットの絞出液のpHが6.6以上である、[5]に記載のフラッフマット。
[7] [5]又は[6]に記載のフラッフマットを備える、吸収性物品。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、肌のかぶれを抑制し得るフラッフパルプ(フラッフマット)を製造するためのフラッフパルプ用パルプシートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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