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公開番号2025099948
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216970
出願日2023-12-22
発明の名称衝撃吸収構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250626BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】破壊荷重における荷重差を低減させることが可能な衝撃吸収構造を得る。
【解決手段】フロントサイドメンバ16の上段部18のリブ26の配置位置と下段部20のリブ30の配置位置がフロントサイドメンバ16の長手方向(荷重入力方向)に沿って1/2波長ずれている。このため、上段部18の部屋部28と下段部20の部屋部32の配置位置は、荷重入力方向に沿って1/2波長ずれることになり、上段部18及び下段部20で荷重入力方向の略同じタイミングで破壊荷重が発生する場合と比較して、衝撃エネルギが吸収される回数が増え、その分破壊荷重は小さくなり、減速Gを低減することが可能となる。そして、破壊荷重の発生及び空走が交互に略同じ間隔で生じる分、破壊荷重における荷重差をより抑制することが可能となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
金型により成形され、衝撃荷重の入力方向に沿って配置された車両用の衝撃吸収部を備え、
前記衝撃吸収部は、
前記衝撃荷重の入力方向である荷重入力方向に対して交差する方向に沿って配置され、かつ当該配置された方向及び前記荷重入力方向に対して交差する方向に開放された開放部がそれぞれ設けられた複数の列部と、
前記開放部内を前記荷重入力方向に沿って複数の部屋部に区画し、少なくとも一部において隣接する前記列部同士で当該荷重入力方向に沿って配置位置がずれている複数のリブと、
を含んで構成されている衝撃吸収構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記リブは、少なくとも前記衝撃吸収部における前記荷重入力方向の上流側において前記列部同士で前記荷重入力方向に沿って配置位置がずれている請求項1に記載の衝撃吸収構造。
【請求項3】
前記部屋部は、前記衝撃吸収部における前記荷重入力方向の上流側の方が下流側よりも前記荷重入力方向に広くなるように形成されている請求項1に記載の衝撃吸収構造。
【請求項4】
前記衝撃吸収部は、
前記衝撃吸収部における前記荷重入力方向の上流側において、前記列部同士で前記荷重入力方向に沿って生じる前記リブの配置位置のずれにより設けられ、予め設定された部屋部の大きさよりも小さい大きさで形成された小部屋部と、
前記小部屋部において前記荷重入力方向に対して交差する方向に沿って設けられ、前記衝撃荷重が入力されると変形の起点とされる第1脆弱部と、
をさらに含んで構成されている請求項2に記載の衝撃吸収構造。
【請求項5】
前記部屋部の内面側には、前記荷重入力方向に対して交差する方向に沿って形成され、前記衝撃荷重が入力されると変形の起点とされる第2脆弱部が設けられている請求項1に記載の衝撃吸収構造。
【請求項6】
請求項4に記載の第1脆弱部は、前記第2脆弱部よりも変形しやすくなるように形成されている請求項5に記載の衝撃吸収構造。
【請求項7】
前記衝撃吸収部の外面側には、前記リブと対応する位置において、前記衝撃荷重が入力されると変形の起点とされる第3脆弱部が前記荷重入力方向に対して交差する方向に沿って設けられている請求項1に記載の衝撃吸収構造。
【請求項8】
前記列部は2列設けられ、一方の列部に形成された第1リブに対して他方の列部に形成された第2リブは1/2波長ずれている請求項1に記載の衝撃吸収構造。
【請求項9】
前記衝撃吸収部は、
前記荷重入力方向に沿って延在された上壁部と、
前記荷重入力方向に沿って延在され、前記上壁部の反対側に配置された下壁部と、
前記荷重入力方向に沿って延在され、前記上壁部の一端部と前記下壁部の一端部を繋ぐ側壁部と、
を含んで構成され、
請求項7に記載の第3脆弱部は、前記上壁部及び前記下壁部に設けられ、
前記側壁部には、前記荷重入力方向に沿った請求項5に記載の第2脆弱部と対応する位置と前記第3脆弱部の間において、前記荷重入力方向に対して交差する方向に沿って形成され、前記衝撃荷重が入力されると変形の起点とされる第4脆弱部が設けられている請求項1に記載の衝撃吸収構造。
【請求項10】
前記衝撃吸収部は、鋳造によって成形されている請求項1に記載の衝撃吸収構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃吸収構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、左右のホイールハウスとホイールハウスに隣接するクラッシュブルゾーンがダイキャストにより一体成形されたエネルギ吸収構造に関する技術が開示されている。この先行技術では、クラッシャブルゾーンにおいてリブで仕切られた複数の部屋が設けられており、これらの部屋が圧壊されることによって衝撃エネルギが吸収されるようになっている。この特許文献1以外にも特許文献2に記載されたクラッシュレールにおいても特許文献1と同様の構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2022/031991号公報
特表2017-513761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの先行技術において、いわゆるクラッシャブルゾーンが衝撃荷重の入力により、当該衝撃荷重の入力方向に沿って一番目の部屋から逐次圧壊される際、一番目の部屋の圧壊時に大きな破壊荷重が発生し、その過程で衝撃エネルギが吸収される。その後、二番目の部屋に衝撃荷重が伝達されるが二番目の部屋に衝撃荷重が伝達されるまでは低い破壊荷重で空走することになる。二番目の部屋に衝撃荷重が伝達されると二番目の部屋が圧壊され、二番目の部屋の圧壊時に大きな破壊荷重が発生する。次に、三番目の部屋に衝撃荷重が伝達されるが三番目の部屋に衝撃荷重が伝達されるまでは低い破壊荷重で空走し、三番目の部屋の圧壊時に大きな破壊荷重が発生するという具合に圧壊及び空走を繰り返す。すなわち、破壊荷重における荷重差(山谷の差)が大きくなる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、破壊荷重における荷重差を低減させることが可能な衝撃吸収構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の本発明に係る衝撃吸収構造は、金型により成形され、衝撃荷重の入力方向に沿って配置された車両用の衝撃吸収部を備え、前記衝撃吸収部は、前記衝撃荷重の入力方向である荷重入力方向に対して交差する方向に沿って配置され、かつ当該配置された方向及び前記荷重入力方向に対して交差する方向に開放された開放部がそれぞれ設けられた複数の列部と、前記開放部内を前記荷重入力方向に沿って複数の部屋部に区画し、少なくとも一部において隣接する前記列部同士で当該荷重入力方向に沿って配置位置がずれている複数のリブと、を含んで構成されている。
【0007】
請求項1に記載の本発明に係る衝撃吸収構造では、金型により成形された車両用の衝撃吸収部を備えている。衝撃吸収部は、衝撃荷重の入力方向に沿って配置されており、複数の列部及び複数のリブを含んで構成されている。
【0008】
複数の列部は、衝撃荷重の入力方向である荷重入力方向に対して交差する方向に沿って複数配置されている。例えば、当該荷重入力方向が車両前後方向に沿った方向の場合、複数の列部は車両幅方向、車両上下方向に沿って配置されている。また、複数の列部には、当該複数の列部が配置された方向及び荷重入力方向に対して交差する方向に開放された開放部がそれぞれ設けられている。
【0009】
一方、複数のリブは、列部に設けられた開放部内を荷重入力方向に沿って配置されており、複数のリブによって、開放部内が複数の部屋部に区画されている。さらに、当該複数のリブは、少なくとも一部において隣接する列部同士で荷重入力方向に沿ってその配置位置がずれて形成されている。
【0010】
このように、本発明では、衝撃吸収部内において、荷重入力方向に沿って複数の部屋部を設けることによって、衝撃吸収部に対して衝撃荷重が入力されると、部屋部の数分、破壊荷重が発生しその過程で衝撃エネルギが吸収される。
(【0011】以降は省略されています)

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