TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025100967
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-04
出願番号
2025064512,2024068665
出願日
2025-04-09,2024-04-19
発明の名称
パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法、熱伝達流体、熱伝達用装置、及び熱伝達方法
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
209/86 20060101AFI20250627BHJP(有機化学)
要約
【課題】C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンとを含む混合物から、パーフルオロトリプロピルアミンを効率的に分離することができる分離方法の提供。
【解決手段】本開示は、C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種を含む混合物Aと、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含む混合物Bからのパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法であって、前記混合物Aの凝固点は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度であり、前記混合物Aからパーフルオロトリプロピルアミンを分離する工程は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度において実施される、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種を含む混合物Aと、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含む混合物Bからのパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法であって、
前記混合物Aの凝固点は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度であり、
前記混合物Bからパーフルオロトリプロピルアミンを分離する工程は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度において実施される、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
続きを表示(約 3,000 文字)
【請求項2】
混合物Aとパーフルオロトリプロピルアミンとの凝固点差は、20℃以上である、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項3】
パーフルオロトリプロピルアミンの分離後の混合物Cに含まれるパーフルオロトリプロピルアミンの含有量は、1000質量ppm以下である、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項4】
前記C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III):
JPEG
2025100967000005.jpg
129
85
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項5】
前記パーフルオロアルケンエーテルは、下記式:
CF
3
(CF
2
)
x
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
(CF
2
)
x
C(OR
1
)=CFCF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
x
(CF
2
)
y
CF
3
、及び
CF
3
(CF
2
)
x
CF=C(OR
1
)CF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
[式中;
R
1
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
x及びyは、それぞれ独立して、0、1、2又は3であり、
x+yは、1、2又は3である。]
で表される化合物の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項6】
前記パーフルオロポリエーテルは、下記式:
R
2
O-Rf-R
2’
[式中:
R及びR’は、それぞれ独立して、-C
m
F
2m+1
であり、
mは、1~8の整数であり、
Rfは、2~20個の反復単位を含む二価のフルオロポリオキシアルキレン基であり、
前記反復単位は
(i) -CFXO-(式中、Xは、F又はCF
3
である)
(ii) -CF
2
CFXO-(式中、Xは、F又はCF
3
である)
(iii) -CFXCF
2
O-(式中、Xは、F又はCF
3
である)
(iv) -CF
2
CF
2
CF
2
O-、及び
(v) -CF
2
CF
2
CF
2
CF
2
O-
で表され、または
Rfは、
(vi) -(CF
2
)
k
-CFZ-O-(式中、kは、0~3の整数であり、Zは、-ORFT
3
であり、ここで、RFは、-CFXO-、-CF
2
CFXO-、-CF
2
CF
2
CF
2
O-、及び-CF
2
CF
2
CF
2
CF
2
O-から成る群より選択された、0~20個の一定数の反復単位を含むフルオロポリオキシアルキレン基であり、ここで、Xは、それぞれ独立して、F又はCF
3
であり、T
3
は、C
1-5
ペルフルオロアルキル基である。)で表される二価の基である。]
で表される化合物の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項7】
C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含み、パーフルオロトリプロピルアミンの含有量は、1000質量ppm以下である、熱伝達流体。
【請求項8】
前記C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III):
JPEG
2025100967000006.jpg
129
85
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の少なくとも1種を含む、請求項7に記載の熱伝達流体。
【請求項9】
式(I)で表される化合物は、ヘキサフルオロプロペン三量体全量に対して、85質量%以上である、請求項8に記載の熱伝達流体。
【請求項10】
前記パーフルオロアルケンエーテルは、下記式:
CF
3
(CF
2
)
x
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
(CF
2
)
x
C(OR
1
)=CFCF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
x
(CF
2
)
y
CF
3
、及び
CF
3
(CF
2
)
x
CF=C(OR
1
)CF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
[式中;
R
1
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
x及びyは、それぞれ独立して、0、1、2又は3であり、
x+yは、1、2又は3である。]
で表される化合物の少なくとも1種を含む、請求項7に記載の熱伝達流体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法、熱伝達流体、熱伝達用装置、及び熱伝達方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
熱伝達流体として、パーフルオロトリプロピルアミンを用いることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2016-505882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱伝達流体として、パーフルオロトリプロピルアミンの代わりに、ヘキサフルオロプロペン(HFP)三量体、パーフルオロアルケンエーテル、又はパーフルオロポリエーテルを用いることが考えられる。
【0005】
パーフルオロトリプロピルアミンを熱伝達流体として用いている装置において、パーフルオロトリプロピルアミンを、他の熱伝達流体(例えばヘキサフルオロプロペン三量体)に置き換える際には、装置に他の熱伝達流体を流通させて置換することが考えられる。この際、パーフルオロトリプロピルアミンと他の熱伝達流体との混合物が得られる。この得られた混合物からパーフルオロトリプロピルアミンを分離することができれば、置換に用いた熱伝達流体を再利用することが可能になる。
【0006】
本発明の目的は、C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンとを含む混合物から、パーフルオロトリプロピルアミンを効率的に分離することができる分離方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、下記の態様を含む。
[1] C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種を含む混合物Aと、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含む混合物Bからのパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法であって、
前記混合物Aの凝固点は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度であり、
前記混合物Bからパーフルオロトリプロピルアミンを分離する工程は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度において実施される、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[2] 混合物Aとパーフルオロトリプロピルアミンとの凝固点差は、20℃以上である、上記[1]に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[3] パーフルオロトリプロピルアミンの分離後の混合物Cに含まれるパーフルオロトリプロピルアミンの含有量は、1000質量ppm以下である、上記[1]又は[2]に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[4] 前記C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III):
JPEG
2025100967000001.jpg
129
85
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の少なくとも1種を含む、上記[1]~[3]のいずれか1項に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[5] 前記パーフルオロアルケンエーテルは、下記式:
CF
3
(CF
2
)
x
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
(CF
2
)
x
C(OR
1
)=CFCF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
x
(CF
2
)
y
CF
3
、及び
CF
3
(CF
2
)
x
CF=C(OR
1
)CF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
[式中;
R
1
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンとを含む混合物から、パーフルオロトリプロピルアミンを効率的に分離することができる分離方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、「それぞれ独立して」又はこれと同様の表現が明示的に記載されているか否かに関わらず、例外である旨の記載がある場合を除き、化学構造中に複数出現し得る用語(記号)が定義される場合、出現毎に独立して当該定義が適用される。
【0010】
本明細書において、数値範囲「A~B」は、下限及び上限の数値そのものも含むことを意図している。即ち、数値範囲「A~B」は、A以上B以下を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
3か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
3か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン製造装置
27日前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体の製造方法
2か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
3か月前
金剛化学株式会社
ボルチオキセチンの製造方法
1か月前
artience株式会社
四塩基酸無水物の製造方法
5日前
四国化成工業株式会社
エポキシ化合物およびその利用
1か月前
信越化学工業株式会社
新規化合物
今日
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
1か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
8日前
国立大学法人京都大学
細胞質送達ペプチド
2か月前
四国化成工業株式会社
イソフタル酸化合物およびその利用
1か月前
株式会社トクヤマ
サフィナミド若しくはその塩の製造方法
5日前
四国化成工業株式会社
テレフタル酸化合物およびその利用
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
21日前
株式会社カネカ
プロピレンオキサイド(PO)製造システム
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
旭化成株式会社
トリオキサンの製造方法
8日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の保存溶液
5日前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
ダイキン工業株式会社
SF5含有シラン化合物
2か月前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
2か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
JFEスチール株式会社
メタノール合成方法
1か月前
旭化成株式会社
ホルムアルデヒドの製造方法
1か月前
公立大学法人大阪
カルボン酸化合物の製造方法
1日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
12日前
株式会社トクヤマ
精製第4級アンモニウム化合物水溶液の製造方法
2か月前
住友ベークライト株式会社
フェノールの製造方法
1か月前
旭化成株式会社
軽質オレフィンの製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る