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公開番号2025101396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218216
出願日2023-12-25
発明の名称防護柵
出願人株式会社プロテックエンジニアリング
代理人個人,個人,個人
主分類E01F 7/04 20060101AFI20250630BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】受撃時に崩落物の透過を許容しつつ、曲げ変形量が小さな阻止面を形成した防護柵を提供すること。
【解決手段】複数の支柱10と複数の支柱の間に形成した剛性阻止面とを備えた防護柵であって、剛性阻止面がスペーサ機能を有する複数の連結装置20と、複数の横梁31とを具備し、上下に隣り合う横梁31の間に横向きスリット32を形成して透過型の剛性阻止面30を形成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
間隔を隔てて立設した複数の支柱と、隣り合う支柱の間に設けた撓み変形量が非常に少ない剛性阻止面とを備え、該阻止面を通じて崩落物を捕捉する防護柵であって、
前記剛性阻止面が支柱に外装したスペーサ機能を有する複数の連結装置と、
隣り合う支柱の間に連結装置を介して架設した複数の横梁とを具備し、
上下に隣り合う前記横梁の間に崩落物の一部の透過を許容する横向きスリットを形成し、
多段的に形成した前記複数の横向きスリットを通じて前記剛性阻止面を透過型の剛性阻止面として形成したことを特徴とする、
防護柵。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記連結装置が支柱に外装して連結可能なソケット部と、該ソケット部の外周面に横向きに突設し、横梁の端部を収容して連結可能な受筒とを具備することを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
【請求項3】
前記連結装置のソケット部と受筒の底面が同一レベルの連続面として形成し、ソケット部と受筒の上面が階段状に段差を有していることを特徴とする、請求項2に記載の防護柵。
【請求項4】
前記横梁の端部と連結装置の受筒との間を横向きの支軸で枢支してピン接合としたことを特徴とする、請求項2に記載の防護柵。
【請求項5】
前記ソケット部の高さが受筒の高さのほぼ1/2の寸法関係にあることを特徴とする、請求項2に記載の防護柵。
【請求項6】
複数の連結装置の上下の向きを交互に変えて支柱に取り付けたことを特徴とする、請求項2に記載の防護柵。
【請求項7】
前記横梁の側面に連続した帯面を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
【請求項8】
隣り合う支柱の間に前記複数の横梁を着脱自在に架設したことを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。
【請求項9】
前記横梁がコンクリート充填鋼管製であることを特徴とする、請求項1に記載の防護柵。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は崩落土砂、雪崩、落石等の崩落物を捕捉する防護柵に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、防護面の下半部における崩落土砂の捕捉性を高める防護柵が開示されている。
この防護柵は、地上部に帯状を呈するコンクリート製の壁体を設け、支柱の下部をこの壁体に貫通させつつ、地中にも貫入させて支柱を立設し、壁体から上方に突出した支柱の地上部に防護ネットを取り付けた構造になっている。
この防護柵は、防護面の下半部に形成した壁体で以て崩落土砂を受け止めて捕捉する際に、支柱を支持杭として機能させる。
さらに防護面の上半部に形成した防護ネットで以て落石等を捕捉し得るようになっている。
【0003】
特許文献2には、壁体を複数の土塊ブロックで構成することが開示されている。
土塊ブロックは、袋体に土砂等の中詰材を充満させて立方形に製作した土塊物である。
施工方法としては、地面に複数の土塊ブロックを積み上げて壁体を形成した後に、支柱の下部を複数の土塊ブロックを貫通させつつ、地中にも貫入させて支柱を立設し、壁体から上方に突出した支柱の地上部に防護ネットを取り付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-101699号公報
特開2008-121264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
壁体を具備した防護柵にはつぎのような改善すべき点がある。
<1>コンクリート製の壁体を構築するためには、重機類を使用しなければならず、施工コストが高くつく。
<2>壁体の設置面に勾配や不均一の傾斜がある現場では、コンクリート製の壁体が設置面の勾配や傾斜に追従できない。
そのため、設置面を平らに整地する必要があるため、壁体の構築に多くの時間と労力を要する。
<3>壁体が遮水機能を有するため、防護柵の裾部に大量の水が溜まる問題と捕捉土砂の排出がし難いといった問題を内包する。
<4>壁体がコンクリート製であるため、受撃によって壁体が亀裂や損傷が生じると、壁体の交換コストが高くつく。
【0006】
本発明の目的は以上の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、受撃時に崩落物の透過を許容しつつ、曲げ変形量が小さな阻止面を形成した防護柵を提供することにある。
さらに本発明の目的は、既述した問題点を解消できる防護柵を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、間隔を隔てて立設した複数の支柱と、隣り合う支柱の間に設けた撓み変形量が非常に少ない剛性阻止面とを備え、該阻止面を通じて崩落物を捕捉する防護柵であって、前記剛性阻止面が支柱に外装したスペーサ機能を有する複数の連結装置と、隣り合う支柱の間に連結装置を介して架設した複数の横梁とを具備し、上下に隣り合う前記横梁の間に崩落物の一部の透過を許容する横向きスリットを形成し、多段的に形成した前記複数の横向きスリットを通じて前記剛性阻止面を透過型の剛性阻止面として形成した。
本発明の他の形態において、前記連結装置が支柱に外装して連結可能なソケット部と、該ソケット部の外周面に横向きに突設し、横梁の端部を収容して連結可能な受筒とを具備する。
本発明の他の形態において、前記連結装置のソケット部と受筒の底面が同一レベルの連続面として形成し、ソケット部と受筒の上面が階段状に段差を有していることを特徴とする。
本発明の他の形態において、前記横梁の端部と連結装置の受筒との間を横向きの支軸で枢支してピン接合とする。
本発明の他の形態において、前記ソケット部の高さが受筒の高さのほぼ1/2の寸法関係にある。
本発明の他の形態において、複数の連結装置の上下の向きを交互に変えて支柱に取り付ける。
本発明の他の形態において、前記横梁の側面に連続した帯面を形成する。
本発明の他の形態において、隣り合う支柱の間に前記複数の横梁を着脱自在に架設する。
本発明の他の形態において、前記横梁がコンクリート充填鋼管製である。
【発明の効果】
【0008】
本発明は少なくとも次の一つの効果を奏する。
<1>剛性阻止面が複数の横スリットを有する透過構造を呈するため、受撃時に崩落物が横スリットを透過する際に崩落物の運動エネルギーを効率よく減衰できる。
そのため、透過型の剛性阻止面の荷重負担が軽減されるだけでなく、透過型の剛性阻止面を支持する支柱の荷重負担も軽減することができる。
<2>剛性阻止面の横スリットの開口寸法を選択することで、透過型の剛性阻止面による緩衝性能を調整することができる。
<3>剛性阻止面が透過構造を呈するため、阻止面の上流側に崩落物が堆積してあっても雨水を下流側に自然排水することができる。
そのため、防護柵に特別な排水処理施設を設ける必要がない。
<4>横梁の端部と支柱との間を、支柱を中心として回動可能で、かつ、ピン接合として、支柱に対して横梁を横方向および上下方向へ向けて回動可能に連結できる。
そのため、防護柵を任意の曲率でカーブさせて設置したり、防護柵の設置面に不均一の勾配や傾斜があっても、設置面の勾配や傾斜の影響を受けずに横梁を設置したりすることができる。
<5>透過型の剛性阻止面を構成する横梁を着脱可能に構成することで、透過型の剛性阻止面の上流側に堆積した崩落土砂等の崩落物を効率よく撤去できるだけでなく、受撃により損傷した横梁のみを新たなものと交換できて補修が容易である。
<6>横梁は作業員が運搬可能であるので、重機類を用いずに横梁を人力だけで組み付けて透過型の剛性阻止面を容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一部を省略した本発明の実施例1に係る防護柵の正面図
図1に示した防護柵の横断面図
横梁と連結装置の説明図で、(A)は横梁と連結装置の斜視図、(B)は横梁の断面図
支柱に連結装置を外装した防護柵の平面図
連結装置を積み重ねた防護柵の側面図
防護柵の施工方法の説明図
透過型の剛性阻止面の組立方法の説明図
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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