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公開番号2025101548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218466
出願日2023-12-25
発明の名称ズレ止め溶殖の後施工方法
出願人オリエンタル白石株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20250630BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】床版に上下に貫通する箱抜き孔を設ける必要が無く、ズレ止めを収容するコッター部をできるだけ小さくでき、且つ、床版設置後に後施工でズレ止めを溶殖可能なズレ止め溶殖の後施工方法を提供する。
【解決手段】橋梁の鋼桁G1にズレ止め(スタッドジベル2)を溶殖するズレ止め溶殖の後施工方法において、プレキャスト床版(2方向PC床版1)を鋼桁G1上に設置した後にプレキャスト床版(2方向PC床版1)の下方の横方向からズレ止め(スタッドジベル2)を鋼桁G1に溶殖するズレ止め溶殖工程(スタッド溶殖工程)を後施工で実施する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の鋼桁にズレ止めを溶殖するズレ止め溶殖の後施工方法であって、
プレキャスト床版を前記鋼桁上に設置した後に前記プレキャスト床版の下方の横方向から前記ズレ止めを前記鋼桁に溶殖するズレ止め溶殖工程を後施工で実施すること
を特徴とするズレ止め溶殖の後施工方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記ズレ止めは、スタッドジベルであり、
前記ズレ止め溶殖工程では、前記スタッドジベルを横方向から把持して前記鋼桁に下方へ圧力を掛けることができる溶接用ガンを用いて、前記スタッドジベルを前記鋼桁に溶殖すること
を特徴とする請求項1に記載のズレ止め溶殖の後施工方法。
【請求項3】
前記プレキャスト床版は、橋軸方向及び橋軸直角方向の2方向にプレストレスが付与された2方向PC床版であり、
前記鋼桁上に前記2方向PC床版を設置した後に、前記2方向PC床版の下方の横方向から前記ズレ止めを前記鋼桁に溶殖するズレ止め溶殖工程を後施工で実施すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のズレ止め溶殖の後施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の床版取替工事におけるズレ止め溶殖の後施工方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鋼桁とコンクリートのプレキャスト床版からなる合成桁の橋梁では、プレキャスト床版を設置した後に、床版上面に開口した貫通孔である箱抜き孔箇所より鋼桁の上フランジ上面へズレ止めとなる頭付きスタッド(頭付きスタッドジベルともいう。以下同じ)をスタッド溶殖する。そのため、箱抜き孔の周りが水みちとなり、プレキャスト床版の構造上の欠陥となり将来的な弱点となるおそれがあった。
【0003】
また、床版下面に空洞を設け、その位置に事前に溶殖されたスタッドが設置される構造とした場合、事前に設置したスタッドが障害となり、プレキャスト床版の設置が困難となり工程にも影響を与えるため、スタッド溶殖を床版設置後にまとめて後施工できる工程上柔軟な対応が可能な工法が求められていた。
【0004】
例えば、特許文献1には、プレキャスト床版にインサート11を埋め込み、鋼桁20の上フランジ21に設けられた貫通孔23にボルト30を挿通して鋼桁20にプレキャスト床版を接合した接合構造が記載されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、図面の図1,図3等参照)。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の接合構造は、プレキャスト床版に箱抜き孔を設ける必要はなくなるものの、プレキャスト床版設置後に後施工でズレ止めを溶接して鋼桁と一体化するものではなく、ボルト接合が長期に亘り振動等で緩まないように別途何等かの手段を講じる必要があるという問題もある。
【0006】
また、特許文献2には、本願出願人が提案した、貫通ずれ止め32に配置される長尺スタッドS1と、ずれ止めコッター33に配置される短尺スタッドS2の2種類を設け、貫通ずれ止め32とずれ止めコッター33の数の比率をほぼ一対一となるようにし、プレキャスト床版3の鋼桁2との当接部分には、プレキャスト床版3に生じる引張力を減少させてひび割れを防止するためのハンチ(ハンチ部31)を形成し、プレキャスト床版3の床版厚を確保するためハンチの高さ内にずれ止めコッター33を形成した鋼桁2とプレキャスト床版3との合成構造1が記載されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、図面の図3等参照)。
【0007】
しかし、特許文献2に記載の合成構造1は、鋼桁との合成効果を維持しつつ箱抜き孔の数を低減することを目的とするものであり、箱抜き孔を無くすことはできていないし、天候に左右されるスタッド溶接を行う工程も残っており、前記問題が解消されている訳ではなかった。
【0008】
さらに、特許文献3には、プレキャスト床版100に上下に貫通しない箱抜き部111を設け、鋼桁200に溶殖された短尺のスタッド300で鋼桁200とプレキャスト床版100とを接合した鋼桁200とプレキャスト床版100の合成構造が記載されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、図面の図1,図5等参照)。
【0009】
しかし、特許文献3に記載の合成構造は、プレキャスト床版に上下に貫通する箱抜き孔を設けていない点で構造上の欠陥となるおそれを払拭できるが、プレキャスト床版を設置する前に、頭付きスタッドジベルをスタッド溶殖する必要がある点で前記問題を解決することができていない。
【0010】
また、特許文献2の短尺スタッドS2や特許文献3のスタッド300は、プレキャスト床版を設置する前にスタッド溶殖を行う必要があることから、プレキャスト床版設置時の位置調整をずれ止めコッター33(箱抜き部111)と短尺スタッドS2(スタッド300)の位置関係が目視できない状態で行う必要があり、スタッド溶殖位置の正確性が求められる上、従来の貫通ずれ止め32と比べて余裕を持たせて大きくならざるを得ないという問題もあった。また、ずれ止めコッター33(箱抜き部111)が大きくなると、プレテンションを付与するプレテン鋼材の配置が困難になり、床版の設計・製造で大きな制約を受けるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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