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公開番号
2025101714
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2024123067
出願日
2024-07-30
発明の名称
二軸配向ポリプロピレンフィルム
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B29C
55/12 20060101AFI20250630BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】 本発明は、保護フィルムとして使用した際に、保護対象となる部材の品位や高温での加工時におけるハンドリング性を高めることができる、二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】 熱機械分析(TMA)における温度と幅方向の収縮応力を表す収縮応力曲線において、163℃以上175℃以下の温度域で幅方向の収縮応力が最大値を示し、前記最大値が0.20N以上0.50N以下であり、両面の表面粗さSaがともに20nm以上100nm以下である、二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱機械分析(TMA)における温度と幅方向の収縮応力を表す収縮応力曲線において、163℃以上175℃以下の温度域で幅方向の収縮応力が最大値を示し、前記最大値が0.20N以上0.50N以下であり、両面の表面粗さSaがともに20nm以上100nm以下である、二軸配向ポリプロピレンフィルム。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
厚みが5μm以上70μm以下であり、少なくとも一方の面において前記Saが65nm以下である、請求項1に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項3】
幅方向の破断強度が300MPa以上1000MPa以下である、請求項1または2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項4】
保護フィルムとして使用される、請求項1または2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項5】
メソペンタッド分率が0.95以上0.99以下である、請求項1または2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【請求項6】
主成分であるポリプロピレン樹脂のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)における分散度(Mw/Mn)が5.3以上10.0以下である、請求項1または2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐写性と高温環境下でのハンドリング性を両立した二軸配向ポリプロピレンフィルムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
二軸配向ポリプロピレンフィルムは、透明性、機械特性、表面の剥離特性、及び低吸水性等の種々の特性に優れるため、保護フィルムや包装フィルム等の様々な用途に用いられている。特に保護フィルム用途においては、表面の剥離特性や機械特性を生かして、プラスチック部材、建材、及び光学部材等の様々な部材の保護フィルムや、これらの部材の製造過程における工程フィルムとして、二軸配向ポリプロピレンフィルムが好適に用いられる。
【0003】
通常、保護フィルムへの要求特性は、その用途や保護対象となる部材によって適宜設定される。但し近年、高温環境下での加工がなされる用途での保護フィルムの使用や、保護対象となる部材を用いる機器の小型化や高精度化が進んでいる。そのため保護フィルムには、品位と加工時の生産安定性の向上が求められている。例えば、金属蒸着加工を行う際に使用される保護フィルムには、高品位を維持するために対象物への転写がなされにくい表面特性はもちろん、蒸着時の熱で変形が起こらないような耐熱性能も求められる。このような背景から、これらの特性を両立する保護フィルムの開発が進められている。
【0004】
例えば、特許文献1には、表面粗さを小さくし、主配向方向の130℃熱収縮率が低く、主配向直交方向の100℃加熱時の収縮応力が低いポリオレフィンフィルムが開示されている。また、特許文献2には、熱収縮応力が1.0MPa以下である樹脂シートを含む積層シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2022/140475号
国際公開第2016/60082号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1,2に記載のフィルムを保護フィルムとして使用した場合、保護対象となる部材を用いる機器の小型化や高精度化が進む環境下では、保護対象となる部材の品位や高温での加工時におけるハンドリング性が十分とはいえなかった。そこで本発明の課題は、保護フィルムとして使用した際に、保護対象となる部材の品位や高温での加工時におけるハンドリング性を高めることができる二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムは以下の特徴を要する。
(1) 熱機械分析(TMA)における温度と幅方向の収縮応力を表す収縮応力曲線において、163℃以上175℃以下の温度域で幅方向の収縮応力が最大値を示し、前記最大値が0.20N以上0.50N以下であり、両面の表面粗さSaがともに20nm以上100nm以下である、二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(2) 厚みが5μm以上70μm以下であり、少なくとも一方の面において前記Saが65nm以下である、(1)に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(3) 幅方向の破断強度が300MPa以上1000MPa以下である、(1)または(2)に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(4) 保護フィルムとして使用される、(1)~(3)のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(5) メソペンタッド分率が0.95以上0.99以下である、(1)~(4)のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
(6) 主成分であるポリプロピレン樹脂のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)における分散度(Mw/Mn)が5.3以上10.0以下である、(1)~(5)のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、保護フィルムとして使用した際に、保護対象となる部材の品位や高温での加工時におけるハンドリング性を高めることができる、二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
高温加工性の評価における、150℃に保温されたオーブン内から取り出した試験サンプルの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムは、熱機械分析(TMA)における温度と幅方向の収縮応力を表す収縮応力曲線において、163℃以上175℃以下の温度域で幅方向の収縮応力が最大値を示し、前記最大値が0.20N以上0.50N以下であり、両面の表面粗さSaがともに20nm以上100nm以下である、二軸配向ポリプロピレンフィルムである。以下、本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムについて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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