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公開番号
2025101884
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218962
出願日
2023-12-26
発明の名称
油路制御弁及びバルブタイミング変更装置
出願人
株式会社ミクニ
代理人
個人
主分類
F01L
1/356 20060101AFI20250701BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】構造の簡素化、低コスト化、軽量化、小型化等を図れ、フィルタ部材を容易に位置決めして固定できる油路制御弁を提供する。
【解決手段】軸線S方向に伸長し作動油を通す内部通路31,外周に形成された環状溝33,及び環状溝の領域において径方向に貫通し作動油を通す開口部34を有するスリーブ30と、内部通路に摺動自在に収容されて開口部を開閉する弁体40と、環状溝に対して環状に巻き付けて固定された帯板状のフィルタ部材70と、弁体を駆動する駆動要素50,60を備え、スリーブ30は、環状溝の領域内の開口部から外れた位置において環状溝の底面33a及び側面33bから突出する突出部35を含み、フィルタ部材70は、環状溝に固定された状態において、幅方向の側部において突出部に係止される切欠き部75と、開口部に臨む濾過部76と、両端側領域が重ね合わされた接合部JPを含む。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の軸線方向に伸長し作動油を通す内部通路,外周に形成された環状溝,及び前記環状溝の領域において径方向に貫通し作動油を通す開口部を有するスリーブと、
前記内部通路に摺動自在に収容されて前記開口部を開閉する弁体と、
前記環状溝に対して環状に巻き付けて固定された帯板状のフィルタ部材と、
前記弁体を駆動する駆動要素と、を備え、
前記スリーブは、前記環状溝の領域内の前記開口部から外れた位置において、前記環状溝の底面及び側面から突出する突出部を含み、
前記フィルタ部材は、前記環状溝に固定された状態において、幅方向の側部において前記突出部に係止される切欠き部と、前記開口部に臨む濾過部と、両端側領域が重ね合わされた接合部を含む、
ことを特徴とする油路制御弁。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記突出部は、凸矩形状をなし、
前記切欠き部は、凹矩形状をなす、
ことを特徴とする請求項1に記載の油路制御弁。
【請求項3】
前記切欠き部は、前記フィルタ部材の幅方向の両側部において、前記フィルタ部材の長手方向の中心線に対して線対称に形成された第1切欠き部及び第2切欠き部を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の油路制御弁。
【請求項4】
前記環状溝は、前記フィルタ部材が密接する底面と前記底面の両側から径方向に直立する側面との境界領域において、前記底面よりも凹む環状肉抜き部を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の油路制御弁。
【請求項5】
前記スリーブは、前記開口部を画定するべく、前記環状溝において周方向に配列されると共に前記環状溝の幅よりも狭い開口幅をなす複数のポートと、前記複数のポート同士を隔てる複数の隔壁部を含み、
前記複数の隔壁部は、前記環状溝の周方向において前記突出部が位置する第1隔壁部と、前記環状溝の周方向において前記フィルタ部材の接合部と重なる第2隔壁部を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の油路制御弁。
【請求項6】
前記複数の隔壁部は、前記第2隔壁部を除いて、前記環状溝の底面と前記フィルタ部材の内周面との間において、前記複数のポートのうち隣り合う二つのポート同士を連通させる連通溝を含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の油路制御弁。
【請求項7】
前記フィルタ部材は、前記切欠き部を中心として長手方向の両端まで同一の長さに形成され、
前記第2隔壁部は、前記環状溝の径方向において前記第1隔壁部と対向する位置に形成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の油路制御弁。
【請求項8】
前記フィルタ部材の接合部は、溶接されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の油路制御弁。
【請求項9】
前記フィルタ部材の濾過部は、複数の濾過孔を含み、
前記フィルタ部材の板厚は、前記濾過孔の口径よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の油路制御弁。
【請求項10】
前記駆動要素は、前記弁体を休止位置に位置付けるべく付勢する付勢バネと、前記付勢バネの付勢力に抗して前記弁体を作動位置に位置付けるべく駆動力を及ぼす電磁アクチュエータと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の油路制御弁。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、作動油の油路を開閉して油路を制御する油路制御弁に関し、特に、車両に搭載される内燃エンジンにおける吸気バルブ又は排気バルブの開閉時期(バルブタイミング)を変更する際に適用される油路制御弁及びバルブタイミング変更装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の油路制御弁としては、複数の環状溝,環状溝に設けられた開口部,及び環状溝の開口部から外れた領域に設けられた規制部を有する筒状のバルブボディと、バルブボディ内に摺動自在に配置されて開口部を開閉するスプールバルブと、メッシュ部及び規制部を覆うマスク部を有すると共にバルブボディの環状溝に嵌め込まれて固定されるフィルタを備えた油圧制御弁が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この油圧制御弁において、バルブボディの規制部は、略矩状の凸部として形成され、フィルタのマスク部は、バルブボディの凸部を外側から覆うように成形された凹部又は凹状溝として形成されている。そして、バルブボディの凸部を覆うようにフィルタの凹部又は凹状溝を被せることで、フィルタがバルブボディに対して環状溝の周方向に位置決めされて環状溝に嵌め込まれるようになっている。
このように、フィルタのマスク部は凹部又は凹状溝として形成されるため、フィルタのマスク部の成形又は加工が複雑であり、フィルタの高コスト化を招く。また、マスク部が凹状溝をなす場合、帯状をなすフィルタを両側から引っ張って環状溝に巻き付ける際にマスク部が広がって規制部としての凸部と確実に係合することができず、フィルタを所定位置に位置決めできない虞がある。
【0004】
また、他の油路制御弁としては、複数の環状溝,環状溝に設けられた開口部,及び環状溝の開口部から外れた領域に設けられた被係止部を有する円筒状のスリーブと、スリーブ内に摺動自在に配置されて開口部を開閉する弁体と、弾性を有する金属板を用いてC形状に形成されると共にスリーブの被係止部に係止される係止部を有し,スリーブの環状溝に弾性力に抗して押し広げるようにして嵌め込まれて固定されるフィルタ部材を備えた弁装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
この弁装置においては、スリーブの被係止部は、環状溝からスリーブの軸線方向に肉抜きされた凹溝として形成され、フィルタ部材の係止部は、環状溝の幅から横方向に延出する延出片として形成されている。
このように、フィルタ部材の係止部は、全体として長尺な形態をなす部分の側面から延出する形態をなすため、フィルタ部材をバネ鋼等の金属板から打ち抜きにより形成する場合、打ち抜きにより廃棄される無駄な領域が発生し、又、所望する弾性力を得るべく比較的に厚板の金属板が必要になり、材料費及び加工費の高コスト化を招く虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6504396号公報
特許第6623539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、低コスト化、軽量化、小型化等を図れ、フィルタ部材を容易に位置決めして固定できる油路制御弁及びバルブタイミング変更装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の油路制御弁は、所定の軸線方向に伸長し作動油を通す内部通路,外周に形成された環状溝,及び環状溝の領域において径方向に貫通し作動油を通す開口部を有するスリーブと、内部通路に摺動自在に収容されて開口部を開閉する弁体と、環状溝に対して環状に巻き付けて固定された帯板状のフィルタ部材と、弁体を駆動する駆動要素とを備え、スリーブは、環状溝の領域内の開口部から外れた位置において環状溝の底面及び側面から突出する突出部を含み、フィルタ部材は、環状溝に固定された状態において、幅方向の側部において突出部に係止される切欠き部と、開口部に臨む濾過部と、両端側領域が重ね合わされた接合部を含む、構成となっている。
【0009】
上記油路制御弁において、突出部は凸矩形状をなし、切欠き部は凹矩形状をなす、構成を採用してもよい。
【0010】
上記油路制御弁において、切欠き部は、フィルタ部材の幅方向の両側部において、フィルタ部材の長手方向の中心線に対して線対称に形成された第1切欠き部及び第2切欠き部を含む、構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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