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公開番号2025103057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2022056526
出願日2022-03-30
発明の名称鞍乗型車両の排気装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F01N 13/08 20100101AFI20250702BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】鞍乗型車両に搭載される複数の気筒を有する内燃機関において排気浄化用触媒の早期の活性化をより好適に行うことを可能にする構成を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両10の排気装置46は、各気筒の排気ポート39cに接続される複数の排気管68が集合する集合排気管70の下流側に配置される排気浄化用触媒54aと、少なくとも1つの連通管76であって前記連通管は前記集合排気管の上流側において少なくとも2つの前記排気管を連通させる連通管とを備える。複数の前記排気管の各々は、前記内燃機関のクランク軸35よりも上側に位置する対応する前記排気ポートから延び、前記触媒54aは、前記クランク軸の下側に配置されるとともに、前記車両の前後方向において前記内燃機関の前記クランク軸と重なる位置に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の気筒を有する内燃機関(34)を搭載する鞍乗型車両(10)の排気装置(46)であって、
各気筒の排気ポート(39c)に接続される複数の排気管(68)が集合する集合排気管(70)の下流側に配置される排気浄化用触媒(54a)と、
少なくとも1つの連通管(76)であって前記連通管(76)は前記集合排気管(70)の上流側において少なくとも2つの前記排気管(68)を連通させる連通管(76)と
を備え
複数の前記排気管(68)の各々は、前記内燃機関(34)のクランク軸(35)よりも上側に位置する対応する前記排気ポート(39c)から延び、
前記触媒(54a)は、前記クランク軸(35)の下側に配置されるとともに、前記車両(10)の前後方向において前記内燃機関(34)の前記クランク軸(35)と重なる位置に配置されている
ことを特徴とする鞍乗型車両(10)の排気装置(46)。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
複数の前記排気管(68)の各々は対応する前記排気ポート(39c)と前記集合排気管(70)との間で、複数の前記排気管(68)が車幅方向において広がるように湾曲している
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両(10)の排気装置(46)。
【請求項3】
前記連通管(76)は、複数の前記排気管(68)と前記内燃機関(34)のエンジン本体(34B)との間の領域(R)に延びるように設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の排気装置。
【請求項4】
前記触媒(54a)の上流側に設けられた排気ガスセンサ(60)の少なくとも一部は、複数の前記排気管(68)と前記内燃機関(34)のエンジン本体(34B)との間の領域(R)に配置されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(10)の排気装置(46)。
【請求項5】
前記連通管(76)は、つなぎ管部材(78)を介して、対応する前記排気管(68)に接続されている
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(10)の排気装置(46)。
【請求項6】
前記連通管(76)は、少なくとも2つの管部材(P)を接続して構成されている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(10)の排気装置(46)。
【請求項7】
鞍乗型車両(10)用の内燃機関(34)の排気装置(46)であって、
各気筒の排気ポート(39c)に接続される複数の排気管(68)が集合する集合排気管(70)の下流側に配置される排気浄化用触媒(54a)であって、前記シリンダー軸線(C)の方向において前記内燃機関(34)のクランク軸(35)を基準にして前記排気ポート(39c)と反対側に位置する排気浄化用触媒(54a)と、
少なくとも1つの連通管(76)であって前記連通管(76)は前記集合排気管(70)の上流側において少なくとも2つの前記排気管(68)を連通させる連通管(76)と
を備えたことを特徴とする内燃機関(34)の排気装置(46)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関を搭載した自動二輪車などである鞍乗型車両の排気装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動二輪車において、多気筒エンジンつまり、複数の気筒を有する内燃機関を備えることが行われている。例えば、特許文献1の自動二輪車は、多気筒エンジンの各気筒の排気口に接続される複数の排気管と、連通孔を介して対となる排気管同士を連結する連結管と、排気管の前方に配置されるラジエータとを備える。特許文献1が開示するエンジンは、4つの気筒を有し、その気筒配列は、左から右に向けて1番気筒、2番気筒、3番気筒及び4番気筒が直列に並ぶ。1番気筒の排気管と2番気筒の排気管が合流部で合流し、3番気筒の排気管と4番気筒の排気管が合流部で合流する。更に、それら合流部が相互に合流することで、1番気筒から4番気筒の4本の排気管が最終的に単一の集合管に集合する。この集合管にはマフラーが接続され、このマフラーから排気ガスが排出される。連結管は、1番気筒及び4番気筒の排気管を連結する第1の連結管と、2番気筒及び3番気筒の排気管を連結する第2の連結管とを含み、第1の連結管は、第2の連結管よりも上方に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-2840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の自動二輪車でも、内燃機関の排気通路に触媒浄化用触媒が配置されることが望まれるが、それに関する記載は特許文献1にない。また、その触媒は内燃機関の始動時などに早期に活性化されることが望まれる。本発明の目的は、例えば自動二輪車である鞍乗型車両に搭載される複数の気筒を有する内燃機関において排気浄化用触媒の早期の活性化をより好適に行うことを可能にする構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の第1態様は、
複数の気筒を有する内燃機関を搭載する鞍乗型車両の排気装置であって、
各気筒の排気ポートに接続される複数の排気管が集合する集合排気管の下流側に配置される排気浄化用触媒と、
少なくとも1つの連通管であって前記連通管は前記集合排気管の上流側において少なくとも2つの前記排気管を連通させる連通管と
を備え
複数の前記排気管の各々は、前記内燃機関のクランク軸よりも上側に位置する対応する前記排気ポートから延び、
前記触媒は、前記クランク軸の下側に配置されるとともに、前記車両の前後方向において前記内燃機関の前記クランク軸と重なる位置に配置されている
ことを特徴とする鞍乗型車両の排気装置
を提供する。
【0006】
上記構成によれば、排気浄化用触媒を内燃機関の下側に配置することができ、よって排気浄化用触媒をマフラー内に設ける場合と比較して排気ポートから触媒までの距離を短くでき、早期に触媒を活性化することができる。一方、触媒をクランク軸に近づけて配置した場合、触媒上流側の排気通路の排圧があがり内燃機関の出力への影響が懸念されるが、排気管に上記連通管を取り付けることにより、内燃機関の出力特性を改善させることができる。このように、上記構成によれば、鞍乗型車両に搭載される複数の気筒を有する内燃機関において排気浄化用触媒の早期活性化をより好適に行うことが可能になる。
【0007】
好ましくは、複数の前記排気管の各々は対応する前記排気ポートと前記集合排気管との間で、複数の前記排気管が車幅方向において広がるように湾曲している。この構成によれば、触媒の上流側の排気通路の長さをより長くすることができる。よって、例えば高回転領域での内燃機関の出力特性を高めることができる。
【0008】
好ましくは、前記連通管は、複数の前記排気管と前記内燃機関のエンジン本体との間の領域に延びるように設けられている。この構成によれば、連通管をコンパクトに配置することができる。
【0009】
好ましくは、前記触媒の上流側に設けられた排気ガスセンサの少なくとも一部は、複数の前記排気管と前記内燃機関のエンジン本体との間の領域に配置されている。この構成によれば、排気管とエンジン本体との間の領域を有効に活用して排気ガスセンサを配置することができ、排気ガスセンサを排気管の後方つまりその裏側に排気管に少なくとも部分的に重なるように配置することができ、よって排気ガスセンサの保護性能を高めることができる。
【0010】
好ましくは、前記連通管は、つなぎ管部材を介して、対応する前記排気管に接続されている。この構成によれば、排気管の形状に柔軟に対応した連通管の取り付けが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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