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公開番号
2025102513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023220007
出願日
2023-12-26
発明の名称
高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法
出願人
ユニ・チャーム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21C
5/02 20060101AFI20250701BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法において、オゾン処理における処理速度とエネルギー効率とを両立させることが可能な方法を提供する。
【解決手段】高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法は、第1処理工程S6と、第2処理工程S9と、を備える。第1処理工程は、第1処理槽31-1内の第1処理液52-1にオゾンを供給しつつ、第1処理液中で、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物を、オゾンにより処理して、高吸水性ポリマーの少なくとも一部を除去する。第2処理工程は、第2処理槽31-2内の第2処理液52-2に、第1処理槽内で第1処理液から放出されたオゾンを供給しつつ、第2処理液中で、パルプ繊維を、オゾンにより処理する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法であって、
第1処理槽内の第1処理液にオゾンを供給しつつ、前記第1処理液中で、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物を、前記オゾンにより処理して、前記高吸水性ポリマーの少なくとも一部を除去する第1処理工程と、
第2処理槽内の第2処理液に、前記第1処理槽内で前記第1処理液から放出された前記オゾンを供給しつつ、前記第2処理液中で、パルプ繊維を、前記オゾンにより処理する第2処理工程と、
を備える、
方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1処理工程は、前記パルプ繊維及び前記第1処理液を、前記第1処理槽内に連続的に供給しつつ、前記パルプ繊維を前記オゾンにより処理しながら、前記オゾンにより処理された前記パルプ繊維を含有する前記第1処理液を、前記第1処理槽の外へ連続的に送出する連続処理工程を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1処理工程は、
前記第1処理槽に前記パルプ繊維を含有する前記第1処理液を準備する準備工程と、
前記準備工程後、前記パルプ繊維を前記オゾンにより処理するバッチ処理工程と、
前記バッチ処理工程後、前記オゾンにより処理された前記パルプ繊維を含有する前記第1処理液を、前記第1処理槽の外へ送出する送出工程と、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1処理工程で処理された前記パルプ繊維を、前記第1処理液から分離する分離工程を更に備え、
前記分離された前記パルプ繊維が、前記第2処理槽へ供給される、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1処理工程で処理された前記パルプ繊維を、前記第1処理液から分離する分離工程と、
前記分離された前記パルプ繊維で、前記第2処理液の固形分率を調整する調整工程と、
を更に備え、
前記固形分率を調整された、前記パルプ繊維を含む前記第2処理液が、前記第2処理槽へ供給される、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2処理工程は、前記第2処理槽内の前記第2処理液中で、前記第1処理工程で処理された前記パルプ繊維を前記オゾンにより処理して、脱臭、漂白及び殺菌の少なくとも一つを実施する工程を含む、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2処理工程は、前記第2処理槽内の前記第2処理液中で、前記第1処理工程で処理された前記パルプ繊維を前記オゾンにより処理して、前記高吸水性ポリマーの少なくとも一部を除去する工程を含む、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1処理工程で用いる前記高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物として、使用済み吸収性物品から取り出された前記高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物を準備する工程を更に備える、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物を製造する方法が知られている。例えば特許文献1に、繊維及び高吸水性ポリマーの混合物からリサイクル繊維を製造する方法が開示されている。この方法は、高吸水性ポリマーを含む繊維と水とを含有する混合液を、高吸水性ポリマーを溶解可能な処理液を有する処理槽の中に、第1の流量で連続的に供給しつつ、上記高吸水性ポリマーが溶解され、除去された上記繊維を含有する上記処理液を、上記処理槽の外に、第2の流量で連続的に排出する連続処理工程、を備える。上記高吸水性ポリマーを溶解可能な処理液は、上記高吸水性ポリマーを溶解可能に分解するガス状物質を含有する水溶液であってもよく、上記ガス状物質は、オゾンを含んでもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6523376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、高吸水性ポリマーは、高濃度にオゾンが溶存した水溶液を処理液として用いる方が分解され易い。しかし、水溶液に高濃度にオゾンを溶存させようとして、水溶液に高濃度かつ高流量でオゾンを注入すると、実際に水溶液に溶け込むオゾンだけでなく、溶け込まずに通り抜けてしまうオゾンも多く生じ易い。このように、オゾンが水溶液を通り抜けて、水溶液から放出されると、高吸水性ポリマーの分解に寄与しないオゾンが多くなり、オゾンの生成に費やされたエネルギーが無駄になるおそれがある。そうなると、オゾン処理のエネルギー効率が低下するおそれがある。
【0005】
その一方で、オゾン処理のエネルギー効率を優先して、水溶液に注入するオゾンの濃度及び流量の少なくとも一方を下げると、水溶液を通り抜けるオゾンの比率は下げられ、オゾン処理のエネルギー効率は良くなる。しかし、オゾン処理の処理時間を短縮したい、すなわち処理速度を上げたい場合、結局、前述したように、水溶液に高濃度かつ高流量でオゾンを注入する方法を取らざるを得ない。
【0006】
本発明の目的は、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法において、オゾン処理における処理速度とエネルギー効率とを両立させることが可能な方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法であって、第1処理槽内の第1処理液にオゾンを供給しつつ、前記第1処理液中で、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物を、前記オゾンにより処理して、前記高吸水性ポリマーの少なくとも一部を除去する第1処理工程と、第2処理槽内の第2処理液に、前記第1処理槽内で前記第1処理液から放出された前記オゾンを供給しつつ、前記第2処理液中で、パルプ繊維を、前記オゾンにより処理する第2処理工程と、を備える、方法、である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法において、オゾン処理における処理速度とエネルギー効率とを両立させることが可能な方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法の一例を示すフロー図である。
実施形態に係る図1の第1処理工程~第2処理工程を実施する装置の構成例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態は、以下の態様に関する。
[態様1]
高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物からリサイクル繊維を製造する方法であって、第1処理槽内の第1処理液にオゾンを供給しつつ、前記第1処理液中で、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の混合物を、前記オゾンにより処理して、前記高吸水性ポリマーの少なくとも一部を除去する第1処理工程と、第2処理槽内の第2処理液に、前記第1処理槽内で前記第1処理液から放出された前記オゾンを供給しつつ、前記第2処理液中で、パルプ繊維を、前記オゾンにより処理する第2処理工程と、を備える、方法。
(【0011】以降は省略されています)
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