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公開番号2025102583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023220121
出願日2023-12-26
発明の名称内装用表面材
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類D06M 11/83 20060101AFI20250701BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
本発明では、遮熱性に優れる自動車用内装材の提供を課題とする。
【解決手段】
従来技術のように不織布などのシートに無機粒子を塗布し含有させてなる内装用表面材であるとしても、当該不織布内に存在する無機粒子の存在範囲を調整することによって、遮熱性に優れる自動車用内装材を実現できることを見出した。
本発明にかかる内装用表面材は、不織布内に近赤外線散乱性または近赤外線吸収性の無機粒子を備える内装用表面材であって、無機粒子を備える不織布における一方の主面からもう一方の主面に向かい、無機粒子を備える不織布内ではその厚みの21%未満の範囲にのみ無機粒子が存在していることを特徴としている。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
不織布内に近赤外線散乱性または近赤外線吸収性の無機粒子を備える、内装用表面材であって、
前記無機粒子を備える前記不織布における一方の主面からもう一方の主面に向かい、前記無機粒子を備える前記不織布内ではその厚みの21%未満の範囲にのみ前記無機粒子が存在している、
内装用表面材。
続きを表示(約 85 文字)【請求項2】
前記無機粒子が、金属または金属酸化物、窒化ホウ素、タルク、セラミックから選ばれる一種以上の粒子を含んでいる、請求項1に記載の内装用表面材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遮熱性に優れる内装用表面材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、天井材などの内装用表面材には、その意匠性や触感以外にも多様な性能を発揮することが求められている。例えば、特開2009-119711号公報(特許文献1)には、近赤外線散乱性または近赤外線吸収性の無機粒子からなる遮熱層を備えた自動車用内装材が開示されており、当該遮熱層を備えていることによって遮熱性を有する自動車用内装材が提供されている。
【0003】
なお、特許文献1には、
・当該遮熱層として、セラミックバルーンやセラミック微粒子あるいは酸化チタンのような金属酸化物を遮熱塗料として、含浸またはプリントやコーティングあるいはスプレー散布などによって塗布した不織布を採用できること、
そして、
・遮熱性の観点から、不織布などのシートの片表面に遮熱層を設ける、あるいは、不織布などのシートに遮熱性の材料を塗布し含有させた遮熱層を設けるのが好ましいこと、
が知見として開示されている。
【0004】
また、特許6368913号公報(特許文献2)には、近赤外線散乱性および/または近赤外線吸収性の無機粒子(例えば、酸化チタンなどの金属酸化物)を用いることで、太陽光に含まれる近赤外線を遮蔽できるという知見が開示されている。特許文献2では、当該無機粒子を備えることで、遮熱性を有する高透光性膜材を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-119711号公報
特許6368913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願出願人は従来技術を参照し、近赤外線散乱性および/または近赤外線吸収性の無機粒子が付与されてなる不織布を備えた内装用表面材、について検討を行った。しかし、従来技術に基づき調製された内装用表面材は、必ずしも遮熱性が十分なものでは無かった。
以上から、遮熱性に優れる自動車用内装材の提供が求められた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、
「(請求項1)不織布内に近赤外線散乱性または近赤外線吸収性の無機粒子を備える、内装用表面材であって、
前記無機粒子を備える前記不織布における一方の主面からもう一方の主面に向かい、前記無機粒子を備える前記不織布内ではその厚みの21%未満の範囲にのみ前記無機粒子が存在している、
内装用表面材。
(請求項2)前記無機粒子が、金属または金属酸化物、窒化ホウ素、タルク、セラミックから選ばれる一種以上の粒子を含んでいる、請求項1に記載の内装用表面材。」
である。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る内装用表面材は、不織布内に近赤外線散乱性または近赤外線吸収性の無機粒子(以降、無機粒子と略すことがある)を備える、内装用表面材であって、無機粒子を備える不織布における一方の主面からもう一方の主面に向かい、無機粒子を備える不織布内ではその厚みの21%未満の範囲にのみ無機粒子が存在していることを特徴としている。
【0009】
遮熱性に優れる自動車用内装材を提供しようとする場合、太陽光の通過を効率よく防止するためには、自動車用内装材は、例えば無孔フィルムの主面上に形成された無機粒子の層のような、無機粒子の層を備えるのが望ましいと考えられる。
【0010】
それと比較し、従来技術が開示するように不織布などのシートに無機粒子を塗布し含有させてなる内装用表面材は、不織布内に無機粒子を備えるものとなるため無機粒子の層中に不織布の構成繊維が存在している。その結果、太陽光が構成繊維の存在する部分を通過して無機粒子の層を太陽光が通過し易いものであり、遮熱性に優れる自動車用内装材を提供することは困難であると考えられた。
(【0011】以降は省略されています)

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