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公開番号2025102945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2025061778,2022505089
出願日2025-04-03,2021-02-12
発明の名称含フッ素オレフィンの製造方法
出願人国立大学法人 東京大学,AGC株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C07C 41/18 20060101AFI20250701BHJP(有機化学)
要約【課題】高い収率で含フッ素オレフィンを得ることが可能な含フッ素オレフィンの製造方法の提供。
【解決手段】下記式(X)で表されるルテニウム化合物の存在下、含フッ素第1オレフィンと、第2オレフィンとを反応させることにより、含フッ素オレフィンを製造する製造方法。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025102945000029.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">46</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">59</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(X)で表されるルテニウム化合物の存在下、下記式(1)で表される第1オレフィンと、前記第1オレフィンと異なる第2オレフィンとを反応させることにより、含フッ素オレフィンを製造する製造方法。
JPEG
2025102945000026.jpg
46
59
式(X)中、
Aは、2つの窒素原子を含む6員又は7員の含窒素複素環を形成するために必要な原子群を表し、前記含窒素複素環には芳香族環又は脂肪族環が縮合していてもよく、A、及び、前記含窒素複素環に縮合している芳香族環又は脂肪族環は置換基を有していてもよく、


及びR

はそれぞれ独立に、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、


及びY

はそれぞれ独立に、アニオン性配位子を表し、


は、中性の電子供与性配位子を表し、
pは0又は1を表し、


及びZ

はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群から選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表し、Z

及びZ

は互いに結合して環を形成してもよい。Z

及びZ

のいずれか又は両方とL

とは化学結合していてもよい。
JPEG
2025102945000027.jpg
22
46
式(1)中、A

、A

及びA

はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、又は炭素数1~10の含フッ素アルキル基を表す。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第2オレフィンは、下記式(2)で表される請求項1に記載の製造方法。
JPEG
2025102945000028.jpg
22
46
式(2)中、


~A

のうち少なくとも1つは、ビニル炭素との連結位置に酸素原子、窒素原子、硫黄原子又はリン原子を有する官能基AAを表し、A

~A

のうち官能基AA以外は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群より選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表し、A

及びA

、A

及びA

、A

及びA

、並びにA

及びA

は互いに結合して環を形成してもよい。
ただし、A

及びA

の一方がハロゲン原子である場合、他方は水素原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群より選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表し、A

及びA

の一方がハロゲン原子である場合、他方は水素原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群より選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表す。
【請求項3】
前記式(2)中、前記官能基AAは、炭素数1~20のアルコキシ基又は炭素数6~20のアリールオキシ基である請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記式(1)中、A

、A

及びA

のうち少なくとも2つがフッ素原子である請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記第2オレフィンは、一置換オレフィン又は1,2-二置換オレフィンである請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記ルテニウム化合物の使用量は、前記第2オレフィンの物質量に対して0.001mol%~1.0mol%である請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
前記式(X)中、R

及びR

はそれぞれ独立に、2,4,6-トリメチルフェニル基、2,6-ジイソプロピルフェニル基、o-トリル基、3,5-ジ-tert-ブチルフェニル基、2,6-ジメチル-4-メトキシフェニル基又は2,6-ジフルオロフェニル基である請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、含フッ素オレフィンの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
オレフィン中の水素原子の一部又は全てがフッ素原子で置換された化合物、すなわち含フッ素オレフィンは、産業上有用な化合物として知られている。
【0003】
含フッ素オレフィンの製造方法として、例えば、国際公開第2015/033927号には、ルテニウム化合物の存在下、少なくとも2つのフッ素原子を有するオレフィンと、他のオレフィンとのメタセシス反応による製造方法が記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
国際公開第2015/033927号では、5員環のN-ヘテロ環状カルベン配位子を有するルテニウム化合物を触媒として用いており、メタセシス反応の進行が確認されているが、収率の向上が求められていた。
【0005】
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、高い収率で含フッ素オレフィンを得ることが可能な含フッ素オレフィンの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための具体的手段は以下の態様を含む。
<1>下記式(X)で表されるルテニウム化合物の存在下、下記式(1)で表される第1オレフィンと、第1オレフィンと異なる第2オレフィンとを反応させることにより、含フッ素オレフィンを製造する製造方法。
JPEG
2025102945000001.jpg
46
59
式(X)中、
Aは、2つの窒素原子を含む6員又は7員の含窒素複素環を形成するために必要な原子群を表し、含窒素複素環には芳香族環又は脂肪族環が縮合していてもよく、A、及び、含窒素複素環に縮合している芳香族環又は脂肪族環は置換基を有していてもよく、


及びR

はそれぞれ独立に、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、


及びY

はそれぞれ独立に、アニオン性配位子を表し、


は、中性の電子供与性配位子を表し、
pは0又は1を表し、


及びZ

はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群から選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表し、Z

及びZ

は互いに結合して環を形成してもよい。Z

及びZ

のいずれか又は両方とL

とは化学結合していてもよい。
JPEG
2025102945000002.jpg
22
46
式(1)中、A

、A

及びA

はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、又は炭素数1~10の含フッ素アルキル基を表す。
<2>第2オレフィンは、下記式(2)で表される<1>に記載の製造方法。
JPEG
2025102945000003.jpg
22
46
式(2)中、A

~A

のうち少なくとも1つは、ビニル炭素との連結位置に酸素原子、窒素原子、硫黄原子又はリン原子を有する官能基AAを表し、A

~A

のうち官能基AA以外は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群より選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表し、A

及びA

、A

及びA

、A

及びA

、並びにA

及びA

は互いに結合して環を形成してもよい。
ただし、A

及びA

の一方がハロゲン原子である場合、他方は水素原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群より選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表し、A

及びA

の一方がハロゲン原子である場合、他方は水素原子、炭素数1~20の一価炭化水素基、又は、ハロゲン原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、及びケイ素原子からなる群より選ばれる原子を1以上含む炭素数1~20の一価炭化水素基を表す。
<3>式(2)中、官能基AAは、炭素数1~20のアルコキシ基又は炭素数6~20のアリールオキシ基である<2>に記載の製造方法。
<4>式(1)中、A
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、高い収率で含フッ素オレフィンを得ることが可能な含フッ素オレフィンの製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の含フッ素オレフィンの製造方法について詳細に説明する。
【0009】
本明細書において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
【0010】
本明細書において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
本明細書において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本明細書において、「工程」という語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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