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公開番号2025104336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024230853
出願日2024-12-26
発明の名称耐油剤組成物
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250702BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】使用時に耐油剤水分散体を提供することができる固形である耐油剤組成物の提供。
【解決手段】撥液性化合物、分散剤、および賦形剤を含み、固形である、耐油剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
撥液性化合物、分散剤、および賦形剤を含み、固形である、耐油剤組成物。
続きを表示(約 3,600 文字)【請求項2】
前記撥液性化合物が、炭素数6以上40以下の炭化水素基またはポリシロキサン基を有する、請求項1に記載の耐油剤組成物。
【請求項3】
前記撥液性化合物が、アミン修飾体、ポリオール修飾体、ポリカルボン酸修飾体、及びその他の固形油からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の耐油剤組成物。
【請求項4】
前記撥液性化合物が、アミン修飾体、ポリオール修飾体、およびポリカルボン酸修飾体からなる群から選択され、
前記アミン修飾体が、
アミン骨格、及び
下記式:
-Y

-Z


[Y

は、Y
N1
及びY
N2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、

N1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-C(=S)-、-S-、-S(=O)

-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、及び-N(-)

(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の炭化水素基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、

N2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、


は、置換基を有してもよい一価の炭素数1以上40以下の炭化水素基又は一価のポリシロキサン基であり、
nは、1以上3以下の整数である。]
で表される基を一以上有し、
少なくとも一の-Y

-Z


が、前記アミン骨格の有する窒素原子に結合している、化合物であり;
前記ポリオール修飾体が、ポリオールの一以上のヒドロキシ基を下記式:
-Y

-Z


[式中、


は、Y
O1
及びY
O2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、

O1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-C(=S)-、-S-、-S(=O)

-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、及び-N(-)

(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の炭化水素基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、

O2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、


は、置換基を有してもよい一価の炭素数1以上40以下の炭化水素基又は一価のポリシロキサン基であり、
nは、1以上3以下の整数である。]
で表される基により置換した化合物であり;
前記ポリカルボン酸修飾体が、ポリカルボン酸の一以上のカルボキシル基のヒドロキシ基を下記式:
-Y

-Z


[式中、
【請求項5】
前記アミン骨格が、
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン;
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン;
2-アミノ-1,3-プロパンジオール;
o-、m-又はp-キシリレンジアミン;
4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-オキシジアニリン;からなる群から選択される少なくとも一種のアミン化合物が有する窒素原子から少なくとも1個の水素原子を取り除いて得られる骨格であり、
前記ポリオールが、
グルコース、フルクトース、ガラクトース、キシロース;
スクロース、シクロアミロース、シクロデキストリン、マルトース、トレハロース、ラクトース、スクラロース;
ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、キシリトール、ソルビタン、ラクチトール;
澱粉、セルロース、カードラン、プルラン、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、キチン、キトサン、ローカストビーンガム、カッパカラギーナン、イオタカラギーナン、イソマルトデキストリン、ジェランガム、タマリンドシードガム;
コウジ酸、キナ酸、クロロゲン酸、グルコン酸;
グルコサミン;
アスコルビン酸、イノシトール;
カテキン、ケルセチン、アントシアニン;
グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチレングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン;
ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート重合体、及びヒドロキシブチル(メタ)アクリレート重合体からなる群から選択される少なくとも一種であり、
前記ポリカルボン酸が、
クエン酸、リンゴ酸、グルタル酸、アジピン酸、フタル酸、アルギン酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、アルダル酸;
トリカルバリル酸、t-アコニット酸、トリメリット酸;
ピロメリット酸;
下記式
CH

=C(-Q)-C(=O)-OH
[式中、
Qは水素原子、一価の有機基、またはハロゲン原子である。]
で表される化合物から誘導された繰り返し単位を含む重合体;
及びそれらの誘導体からなる群から選択された少なくとも1種である、請求項4に記載の耐油剤組成物。
【請求項6】
前記その他の固形油が、ライスワックス、カルナバワックス、ヒマシ硬化油、水添大豆油、水添ホホバ油、水添ナタネ種子油、ヒマワリワックス、キャンデリラワックス、12-ヒドロキシステアリン酸、イボタ蝋から選択される少なくとも一種を含む、請求項3に記載の耐油剤組成物。
【請求項7】
前記撥液性化合物100重量部に対して、前記分散剤の量が0.1~80重量部であり、前記賦形剤の量が0.1~100重量である、請求項1に記載の耐油剤組成物。
【請求項8】
前記賦形剤が、糖類、多糖類および多糖類誘導体、水溶性ビニル重合体およびその塩、ならびにケイ酸塩からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の耐油剤組成物。
【請求項9】
前記賦形剤が、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース、デキストリン、白糖、乳糖、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセスロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、澱粉、変性澱粉、プルラン、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリンシードガム、キトサン、アラビアガム、カラヤガム、ペクチン、コンニャクマンナン、カラギーナン、イソマルトデキストリン、マンニトール、ソルビトール、寒天、アルギン酸、キタサンガム、ジェランガム、アグロバクテリウスシノグリカン、カチオン化グアーガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、およびポリアクリル酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の耐油剤組成物。
【請求項10】
前記分散剤が、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、および高分子分散剤からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の耐油剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は耐油剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、粉末状抄紙用組成物の水分散体を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-60921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の粉末状抄紙用組成物は水分散体として提供され、保管され、適切な時機と場所で使用されることが考えられる。粉末状抄紙用組成物の水分散体は、提供から保管または使用するまでの間に、粉末状抄紙用組成物が沈降する虞がある。沈降が生じた水分散体は、使用時に所望の性能を得られない虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、使用時に耐油剤水分散体を提供することができる固形である耐油剤組成物を提供する。
【0006】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
撥液性化合物、分散剤、および賦形剤を含み、固形である、耐油剤組成物。
[項2]
前記撥液性化合物が、炭素数6以上40以下の炭化水素基またはポリシロキサン基を有する、項1に記載の耐油剤組成物。
[項3]
前記撥液性化合物が、アミン修飾体、ポリオール修飾体、ポリカルボン酸修飾体、及びその他の固形油からなる群から選択される少なくとも一種を含む、項1または2に記載の耐油剤組成物。
[項4]
前記撥液性化合物が、アミン修飾体、ポリオール修飾体、およびポリカルボン酸修飾体からなる群から選択され、
前記アミン修飾体が、
アミン骨格、及び
下記式:
-Y

-Z


[Y

は、Y
N1
及びY
N2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、

N1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-C(=S)-、-S-、-S(=O)

-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、及び-N(-)

(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の炭化水素基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、

N2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、


は、置換基を有してもよい一価の炭素数1以上40以下の炭化水素基又は一価のポリシロキサン基であり、
nは、1以上3以下の整数である。]
で表される基を一以上有し、
少なくとも一の-Y

-Z


が、前記アミン骨格の有する窒素原子に結合している、化合物であり;
前記ポリオール修飾体が、ポリオールの一以上のヒドロキシ基を下記式:
-Y

-Z


[式中、


は、Y
O1
及びY
O2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、

O1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-C(=S)-、-S-、-S(=O)

-、-NR’-、-C(OR’)R’-、-C(OR’)(-)

、及び-N(-)

(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の炭化水素基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、

O2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、

【発明の効果】
【0007】
本開示の耐油剤組成物は、固形であり、使用時に耐油剤水分散体を提供することができる。本開示の耐油剤組成物は、固形の状態で提供が可能であり、使用時まで水分散体としての保管が不要である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0010】
本明細書において、「各出現において独立して」、「互いにそれぞれ独立して」、「それぞれ独立して」又はこれと同様の表現が明示的に記載されているか否かに関わらず、例外である旨の記載がある場合を除き、化学構造中に複数出現し得る用語(記号)が定義される場合、出現毎に独立して当該定義が適用される。
(【0011】以降は省略されています)

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