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公開番号
2025105313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223778
出願日
2023-12-29
発明の名称
熱可塑性エラストマー組成物
出願人
アロン化成株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
53/02 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐クリープ性を有する成形体を得ることができる熱可塑性エラストマー組成物を提供すること。
【解決手段】成分A:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体;成分B:オレフィン系重合体;成分C:ポリブテン及び/又は該ポリブテンの水素添加物:並びに成分D:(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位を含む、重量平均分子量が400,000以上のアクリル系重合体;を含有してなり、成分Aの100質量部に対して、成分Bの含有量が1質量部以上50質量部以下、成分Cの含有量が30質量部以上400質量部以下、成分Dの含有量が1質量部以上50質量部以下である、熱可塑性エラストマー組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
成分A:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体であって、重量平均分子量が150,000以上500,000以下であり、成分Aにおける芳香族ビニル化合物に由来する構成単位が10質量%以上65質量%以下であるもの、
成分B:オレフィン系重合体、
成分C:数平均分子量が800以上2,500以下であり、100℃での動粘度が100mm
2
/s以上3,000mm
2
/s以下であるポリブテン及び/又は該ポリブテンの水素添加物、並びに
成分D:(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位を含む、重量平均分子量が400,000以上のアクリル系重合体
を含有してなり、
成分Aの100質量部に対して、成分Bの含有量が1質量部以上50質量部以下、成分Cの含有量が30質量部以上400質量部以下、成分Dの含有量が1質量部以上50質量部以下である、熱可塑性エラストマー組成物。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
さらに、下記成分Eを、成分Aの100質量部に対して1質量部以上100質量以下含む、請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
成分E:ポリフェニレンエーテル樹脂
【請求項3】
さらに、下記成分Fを、成分Aの100質量部に対して10質量部以上300質量以下含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
成分F:フィラー
【請求項4】
成分Cがポリブテンの水素添加物である、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項5】
押出成形用である、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項6】
チューブ用である、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物を押出成形してなる成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は熱可塑性エラストマー組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ガスバリア性に優れたゴム製品として、特許文献1などでは、ブチルゴムの架橋物が開示されている。ゴム架橋物は大気と接触することで劣化を受ける為、長期使用により性能が低下することが懸念される。
一方、特許文献2では、ガスバリア性に優れた材料として熱可塑性エラストマーが開示されている。熱可塑性エラストマーには架橋成分が無いため、大気に接触した際には劣化しにくいが、圧縮もしくは拡張(引張)の応力を長期間受けると、永久変形が起こる場合がある。従って、かかる熱可塑性エラストマーを接続部に用いる際にはシール漏れなどが懸念される。このように、熱可塑性エラストマーを用いた場合でも長期的な信頼性には不安な点が残る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-138076号公報
特開2012-172136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の課題は、圧縮もしくは拡張(引張)の応力に対する抵抗性、即ち耐クリープ性を有する成形体を得ることができる熱可塑性エラストマー組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記〔1〕~〔7〕に関する。
〔1〕 成分A:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体であって、重量平均分子量が150,000以上500,000以下であり、成分Aにおける芳香族ビニル化合物に由来する構成単位が10質量%以上65質量%以下であるもの、
成分B:オレフィン系重合体、
成分C:数平均分子量が800以上2,500以下であり、100℃での動粘度が100mm
2
/s以上3,000mm
2
/s以下であるポリブテン及び/又は該ポリブテンの水素添加物、並びに
成分D:(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位を含む、重量平均分子量が400,000以上のアクリル系重合体
を含有してなり、
成分Aの100質量部に対して、成分Bの含有量が1質量部以上50質量部以下、成分Cの含有量が30質量部以上400質量部以下、成分Dの含有量が1質量部以上50質量部以下である、熱可塑性エラストマー組成物。
〔2〕 さらに、下記成分Eを、成分Aの100質量部に対して1質量部以上100質量以下含む、前記〔1〕に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
成分E:ポリフェニレンエーテル樹脂
〔3〕 さらに、下記成分Fを、成分Aの100質量部に対して10質量部以上300質量以下含む、前記〔1〕又は〔2〕に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
成分F:フィラー
〔4〕 成分Cがポリブテンの水素添加物である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔5〕 押出成形用である、前記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔6〕 チューブ用である、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔7〕 前記〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物を押出成形してなる成形体。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、耐クリープ性を有する成形体を得ることができる熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、成分A、成分B、成分C及び成分Dを必須成分として含有する組成物である。
【0008】
本発明の組成物における成分Aは、下記にて詳述する重合体ブロックaと重合体ブロックbを含むブロック共重合体である。成分Aは本発明の組成物に柔軟性と耐熱性、耐クリープ性を付与する。本発明の組成物は架橋成分が主成分ではないため、後述の耐オゾン性という効果も期待できる。
【0009】
重合体ブロックaは、芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む。芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、1,3-ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられ、これらの2種類以上が併用されてもよい。これらの中では、入手が容易なスチレンが好ましい。
【0010】
重合体ブロックaは、本発明の効果を損なわない範囲で芳香族ビニル化合物以外の化合物を単量体として含有してもよい。かかる化合物としては、エチレン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、酢酸ビニル等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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