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公開番号2025105491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024210018
出願日2024-12-03
発明の名称多層分離型化粧料
出願人株式会社コーセー
代理人弁理士法人 井手・小野国際特許事務所
主分類A61K 8/02 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】液体層として水層と油層を有しながらも、振とう後の沈降層(粉体)の再分散性に優れる、新規な三層型化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(a)~(e)を含有し、静置時には、上層から、水層、油層、沈降層の三層に分離し、使用時に振とう分散して用いる三層型化粧料。
(a)水膨潤性粘土鉱物
(b)エタノールを15質量%以上含有する水性溶媒
(c)疎水化処理金属酸化物
(d)シリル化処理無水ケイ酸
(e)油剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(a)~(e)を含有し、静置時には、上層から、水層、油層、沈降層の三層に分離し、使用時に振とう分散して用いる三層型化粧料。
(a)水膨潤性粘土鉱物
(b)エタノールを15質量%以上含有する水性溶媒
(c)疎水化処理金属酸化物
(d)シリル化処理無水ケイ酸
(e)油剤
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
さらに、成分(f)パラフェノールスルホン酸亜鉛を含有する請求項1に記載の三層型化粧料。
【請求項3】
前記成分(e)が紫外線吸収剤を含有する請求項1又は2に記載の三層型化粧料。
【請求項4】
前記化粧料全量中の成分(a)の含有量が0.05~2質量%であり、成分(d)の含有量が0.1~5質量%である請求項1又は2に記載の三層型化粧料。
【請求項5】
紫外線防御化粧料である請求項1又は2に記載の三層型化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静置時には、上層から、水層、油層、沈降層の三層に分離し、使用時に振とう分散して用いる三層型化粧料に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
粉体を含有する化粧料の剤型の一つとして、液体層と粉体層が分離した二層タイプが存在し、使用時に軽く振とうしてから使用するものであるが、このような二層分離型の化粧料は、外観の審美性や粉体のさらっとした感触が得やすいという利点があり、収斂化粧水や日焼け止め化粧料等として用いられてきた(例えば、特許文献1~3参照)。しかし、微粒子金属酸化物のように凝集性の高い粉体を用いる場合には特に、静置して保存する間に、沈降した粉体が凝集して固くなり、再分散しづらくなるという課題を有するものであったため、多層型化粧料における粉体の再分散性については多くの検討がなされてきた。
【0003】
一方、化粧料においては、有効成分の溶解性や使用感という観点から、液体層中に水性成分と油性成分を共に含有するという利点は大きいものの、粉体層が分離するタイプの多層分離型化粧料としては、振とう後の層分離状態のコントロールが難しく、実現されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-281552号公報
特開2011-051923号公報
特開2015-155393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、液体層として水層と油層を有しながらも、振とう後の沈降層(粉体)の再分散性に優れる、新規な三層型化粧料を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、水膨潤性粘土鉱物を含有する水層と、疎水化処理金属酸化物とシリル化処理無水ケイ酸を含有する油層とを組み合わせて、多層型組成物とすることにより、粉体を含有する沈降層の再分散性に優れたものとなることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち本発明は、以下を提供するものである。
次の成分(a)~(e)を含有し、静置時には、上層から、水層、油層、沈降層の三層に分離し、使用時に振とう分散して用いる三層型化粧料。
(a)水膨潤性粘土鉱物
(b)エタノールを15質量%以上含有する水性溶媒
(c)疎水化処理金属酸化物
(d)シリル化処理無水ケイ酸
(e)油剤
【発明の効果】
【0008】
本発明の三層型化粧料は、透明な二層の液層と、粉体を含有する沈降層の三層に分離し、外観の審美性を有するものである。また、金属酸化物を含有する沈降層の再分散性に優れ、さらさらとした使用感に優れたものとなる。さらに微粒子金属酸化物を用いた場合でも、沈降層の再分散性が高く、紫外線防御効果にも優れるものとなる。そのため、紫外線防御化粧料として有用なものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について、具体的に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
【0010】
本発明に用いられる成分(a)水膨潤性粘土鉱物とは、層間に陽イオンを有し、水と陽イオンの相互作用により粘土鉱物の層間隔を広げることで、水に対して膨潤性を有する性質を持つ粘土鉱物のことであり、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。具体的には、ベントナイト、モンモリロナイト、ハイデライト、ヘクトライト、サポナイト、スチブンサイト等のスメクタイト型の粘土鉱物、カオリン、フッ素を導入した膨潤性雲母等が挙げられ、天然由来、合成品の何れでもよく、これらの一種又は二種以上を用いることができる。本発明において成分(a)は、後述する成分(c)及び成分(d)とともに、油層中に、わずかに水を抱えた沈降層を形成することにより、粉体の凝集を防ぎ、沈降層の再分散性の向上に寄与する成分である。そのため、これらの中でも、沈降層の再分散性の点から、ベントナイト、ケイ酸(Al/Mg)あることが好ましく、市販品としては、例えば、クニピアG-4、クニピアG-10、スメクトン-SA(以上、クニミネ工業社製)が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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