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公開番号2025106052
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-11
出願番号2023223846
出願日2023-12-31
発明の名称燃焼装置
出願人株式会社パロマ
代理人個人
主分類F23N 5/18 20060101AFI20250704BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】ガスを燃焼させるバーナを備えた燃焼装置において、排気口に吹く風の風速に適切に対応した点火制御を行う。
【解決手段】制御部の一例である制御装置70は、点火プラグ85によりガスに点火させる前に、第1回転数でファン20を回転させるように第1予備運転を行い、第1予備運転の際に排気口90に吹く風の風速が基準風速YB以上である場合には、第1回転数よりも大きい第2回転数でファン20を回転させるように第2予備運転を行う。制御装置70は、第1予備運転の際に排気口90に吹く風の風速が第1風速Y1未満である場合、又は第2予備運転の際に排気口90に吹く風の風速が基準風速YBよりも大きい第2風速Y2以下である場合に、点火プラグ85に点火動作を行わせてバーナを燃焼させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガスを燃焼させるバーナと、
前記バーナを収容する収容体と、
前記収容体内に空気を供給するファンと、
前記バーナに供給された前記ガスに点火する点火手段と、
を備える燃焼装置であって、
前記点火手段の点火動作及び前記ファンの回転を制御する制御部と、
前記ガスの燃焼により生じた燃焼排気を前記収容体から当該燃焼装置の外部に排出する経路である排気口と、
前記制御部は、
前記点火手段により前記ガスに点火させる前に、第1回転数で前記ファンを回転させるように第1予備運転を行い、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が所定の基準風速以上であることを条件として、前記第1回転数よりも大きい第2回転数で前記ファンを回転させるように第2予備運転を行い、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記基準風速よりも小さい第1風速未満である場合に、前記ファンを所定の点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させ、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記第1風速以上かつ前記基準風速未満である場合、又は前記第2予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記基準風速よりも大きい第2風速以下である場合に、前記ファンを前記所定の点火用回転数よりも高い点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させる
燃焼装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第2予備運転の際に前記第2回転数で前記ファンを回転させた第1規定期間の風速の変動幅が所定値以内である場合において、前記排気口に吹く風の風速が前記第2風速以下である場合に前記ファンを前記所定の点火用回転数よりも高い点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させる
請求項1に記載の燃焼装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2予備運転の際に前記第2回転数で前記ファンを回転させている第2規定期間に前記排気口に吹く風の風速が前記第2風速よりも大きいである場合、前記ファンを前記第2回転数で維持しつつ前記第2風速以下となるまで前記点火手段の点火動作を行わずに待機し、当該待機中に前記排気口に吹く風の風速が前記第2風速以下となった場合には前記ファンを前記所定の点火用回転数よりも高い点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させる
請求項2に記載の燃焼装置。
【請求項4】
前記第1規定期間は、前記第2規定期間よりも短い
請求項3に記載の燃焼装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、燃焼装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱源機が記載されている。この熱源機は、燃料ガスを燃焼させるバーナーと、バーナーに向けて燃焼用の空気を供給する燃焼ファンとを備える。点火プラグで燃料ガスに点火したことによる炎が検知されるまでの間は、燃焼ファンを閉塞検知用回転速度で回転させる。このときの駆動電流値を検出し、検出した駆動電流値に基づいて屋外排出口の風圧の程度を検出する。そして、風圧の程度が許容程度を越えた場合には、燃料ガスへの点火を中止することにより、爆発着火の発生を回避する。一方、閉塞程度が許容範囲内にある場合には、燃焼ファンを点火用回転速度で回転させながら、点火プラグを用いて燃料ガスに点火する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6671242公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の構成は、所定の閉塞検知用回転速度でファンを回転させたときのファンの駆動電流値に基づいて屋外排出口の風圧が許容される程度を越えるか否かを検出し、許容程度を超える場合には点火を中止する。しかし、このような方法だけでは、排気口に吹く風の風速が突発的に上昇したり、予期せぬ誤判定が生じた場合に、即座に点火を中止してしまい、使用者の利便性を低下させる懸念がある。
【0005】
本開示の目的の一つは、ガスを燃焼させるバーナを備えた燃焼装置において、排気口に吹く風の風速に適切に対応した点火制御を行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つである燃焼装置は、
ガスを燃焼させるバーナと、
前記バーナを収容する収容体と、
前記収容体内に空気を供給するファンと、
前記バーナに供給された前記ガスに点火する点火手段と、
を備える燃焼装置であって、
前記点火手段の点火動作及び前記ファンの回転を制御する制御部と、
前記ガスの燃焼により生じた燃焼排気を前記収容体から当該燃焼装置の外部に排出する経路である排気口と、
前記制御部は、
前記点火手段により前記ガスに点火させる前に、第1回転数で前記ファンを回転させるように第1予備運転を行い、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が所定の基準風速以上であることを条件として、前記第1回転数よりも大きい第2回転数で前記ファンを回転させるように第2予備運転を行い、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記基準風速よりも小さい第1風速未満である場合に、前記ファンを所定の点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させ、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記第1風速以上かつ前記基準風速未満である場合、又は前記第2予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記基準風速よりも大きい第2風速以下である場合に、前記ファンを前記所定の点火用回転数よりも高い点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させる
燃焼装置。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る技術は、ガスを燃焼させるバーナを備えた燃焼装置において、排気口に吹く風の風速に適切に対応した点火制御を行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る給湯暖房機の構成を概略的に例示する概略回路図である。
図2は、点火前におけるファンの制御を示すフローチャートである。
図3は、点火前におけるファンの制御を示すタイミングチャートである。
図4は、補正係数による風速判定を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の〔1〕~〔4〕の各々は、本開示に含まれる燃焼装置の一例である。
〔1〕ガスを燃焼させるバーナと、
前記バーナを収容する収容体と、
前記収容体内に空気を供給するファンと、
前記バーナに供給された前記ガスに点火する点火手段と、
を備える燃焼装置であって、
前記点火手段の点火動作及び前記ファンの回転を制御する制御部と、
前記ガスの燃焼により生じた燃焼排気を前記収容体から当該燃焼装置の外部に排出する経路である排気口と、
前記制御部は、
前記点火手段により前記ガスに点火させる前に、第1回転数で前記ファンを回転させるように第1予備運転を行い、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が所定の基準風速以上であることを条件として、前記第1回転数よりも大きい第2回転数で前記ファンを回転させるように第2予備運転を行い、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記基準風速よりも小さい第1風速未満である場合に、前記ファンを所定の点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させ、
前記第1予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記第1風速以上かつ前記基準風速未満である場合、又は前記第2予備運転の際に前記排気口に吹く風の風速が前記基準風速よりも大きい第2風速以下である場合に、前記ファンを前記所定の点火用回転数よりも高い点火用回転数で回転させた状態で、前記点火手段に点火動作を行わせて前記バーナを燃焼させる
燃焼装置。
【0010】
上記〔1〕の燃焼装置において、相対的に低い第1回転数でファンを回転させた際(第1予備運転の際)に排気口に吹く風の風速が第1風速未満である場合、排気口付近の閉塞性が低い可能性が高いため、この場合には、より早期に点火を行うことができる。第2予備運転の際に排気口に吹く風の風速が基準風速以上である場合、排気口付近の閉塞性が高い可能性があるため、この場合には、相対的に高い第2回転数でファンを回転させることにより、風速を正確に測定することができる。また、上記燃焼装置は、上記第1予備運転の際に排気口に吹く風の風速が第1風速以上である場合であっても、基準風速未満である場合、又は、第2予備運転の際に排気口に吹く風の風速が基準風速よりも大きい第2風速以下である場合には、ファンを所定の点火用回転数よりも高い点火用回転数で回転させた状態で、点火動作を行い、バーナを燃焼させることができる。つまり、上記燃焼装置は、第1予備運転で即座に点火条件をクリアできなかったとしても、第2予備運転に基づいて閉塞性を慎重に再判定し、条件をクリアした場合にはバーナを燃焼させることができる。ゆえに、上記燃焼装置は、排気口に吹く風の風速に適切に対応した点火制御を行いやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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