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公開番号2025130364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027490
出願日2024-02-27
発明の名称カラーフィルタ及び該カラーフィルタを含む表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類G02B 5/20 20060101AFI20250901BHJP(光学)
要約【課題】赤色、青色、緑色ごとの露光と現像の繰り返しを行わなくて済み、露光と現像の繰り返し数を減らすことが可能な、パターン化カラーフィルタの提供。
【解決手段】波長410~480nm、510~560nmに各々1つ以上の極小吸収波長、波長480~510nm、560~600nmに各々1つ以上の極大吸収波長を有し、Av1/Av2<1、Ap1/Ap2<1、(Av1+Av2+A730)/3≦0.25、Ap2>0.35、Ap1>0.25を全て満たす吸収スペクトルを示すカラーフィルタ。ここでAv1:波長410~480nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値、Av2:波長510~560nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値、Ap1:波長480~510nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値、Ap2:波長560~600nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値、A730:波長730nmにおける吸光度
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤及びアルカリ可溶性樹脂を含有する光硬化性組成物の硬化物から構成されるカラーフィルタであって、
下記(1)~(6)の要件を全て満たす吸収スペクトルを示す、カラーフィルタ。
(1)波長410~480nmに1つ以上の極小吸収波長を有し、波長480~510nmに1つ以上の極大吸収波長を有し、波長510~560nmに1つ以上の極小吸収波長を有し、波長560~600nmに1つ以上の極大吸収波長を有する
(2)Av1/Av2<1
(3)Ap1/Ap2<1
(4)(Av1+Av2+A730)/3≦0.25
(5)Ap2>0.35
(6)Ap1>0.25
Av1:波長410~480nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値
Av2:波長510~560nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値
Ap1:波長480~510nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値
Ap2:波長560~600nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値
A730:波長730nmにおける吸光度
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記着色剤が顔料を含む、請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項3】
前記顔料が、キナクリドン骨格を有する顔料を含む、請求項2に記載のカラーフィルタ。
【請求項4】
前記要件(4)における(Av1+Av2+A730)/3の値が0.1以上を示す、請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項5】
パターン化されている、請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項6】
膜厚が0.5~4μmである、請求項1に記載のカラーフィルタ。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載のカラーフィルタを含む表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーフィルタ及び該カラーフィルタを含む表示装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELともいう)表示装置は、高コントラスト比、高い色再現性、広い視野角、高速応答性、薄型軽量化、高いフレキシブル性が可能であり、近年急速に普及している。有機EL表示装置には、各画素ごとにRGB3原色それぞれの光を放出する発光部を有する方式が知られているものの、各色の発光部から放出される光の色純度が十分でない場合がある。そのため、有機EL表示装置には、各色の発光部から放出される光の色純度を高めるためにカラーフィルタが用いられることがある。
【0003】
通常、カラーフィルタは、赤色発光部から放出される赤色光の色純度(すなわち赤色画素の色純度)を調整するための赤色カラーフィルタ、青色発光部から放出される青色光の色純度(すなわち青色画素の色純度)を調整するための青色カラーフィルタ、及び緑色発光部から放出される緑色光の色純度(すなわち緑色画素の色純度)を調整するための緑色カラーフィルタから構成される。この各色のカラーフィルタは、各色の発光部に対向する位置に配置する必要があるため、パターニング(パターン化)されている(特許文献1)。具体的には、赤色発光部に対向する位置に赤色カラーフィルタを配置するための赤色カラーフィルタのパターン化、青色発光部に対向する位置に青色カラーフィルタを配置するための青色カラーフィルタのパターン化、緑色発光部に対向する位置に緑色カラーフィルタを配置するための緑色カラーフィルタのパターン化の各々が実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-170644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
赤色カラーフィルタのパターン化、青色カラーフィルタのパターン化、及び緑色カラーフィルタのパターン化を行うには、各パターンに応じた露光と現像を繰り返す必要がある。パターン化を行う場合であっても、赤色、青色、緑色ごとの露光と現像の繰り返しを省略できれば、製造効率の改善を期待できる。また、パターン化を行う場合であっても、赤色発光部、青色発光部、緑色発光部ごとにパターンを形成するのでなく、赤色発光部、青色発光部、及び緑色発光部をまたがったパターンを形成可能にできれば、赤色、青色、緑色ごとの露光と現像の繰り返しを省略でき、製造効率の改善を期待できる。
【0006】
そこで、本発明は、パターン化可能なカラーフィルタにおいて、赤色、青色、緑色ごとの露光と現像の繰り返しを行わなくて済み、露光と現像の繰り返し数を減らすことが可能なカラーフィルタの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明の要旨は以下の通りである。
[1] 着色剤及びアルカリ可溶性樹脂を含有する光硬化性組成物の硬化物から構成されるカラーフィルタであって、
下記(1)~(6)の要件を全て満たす吸収スペクトルを示す、カラーフィルタ。
(1)波長410~480nmに1つ以上の極小吸収波長を有し、波長480~510nmに1つ以上の極大吸収波長を有し、波長510~560nmに1つ以上の極小吸収波長を有し、波長560~600nmに1つ以上の極大吸収波長を有する
(2)Av1/Av2<1
(3)Ap1/Ap2<1
(4)(Av1+Av2+A730)/3≦0.25
(5)Ap2>0.35
(6)Ap1>0.25
Av1:波長410~480nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値
Av2:波長510~560nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値
Ap1:波長480~510nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値
Ap2:波長560~600nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値
A730:波長730nmにおける吸光度
[2] 前記着色剤が顔料を含む、[1]に記載のカラーフィルタ。
[3] 前記顔料が、キナクリドン骨格を有する顔料を含む、[2]に記載のカラーフィルタ。
[4] 前記要件(4)における(Av1+Av2+A730)/3の値が0.1以上を示す、[1]~[3]のいずれかに記載のカラーフィルタ。
[5] パターン化されている、[1]~[4]のいずれかに記載のカラーフィルタ。
[6] 膜厚が0.5~4μmである、[1]~[5]のいずれかに記載のカラーフィルタ。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載のカラーフィルタを含む表示装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明のカラーフィルタによれば、アルカリ可溶性樹脂を含む光硬化性組成物の硬化物であるため、パターン化が可能であり、かつ特定の吸収スペクトルを有するため、赤色発光部、青色発光部、緑色発光部のそれぞれに共通して適用できる。そのため、露光と現像の繰り返し回数を減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の表示装置の一例を示す概略断面図である。
図2は、実施例1で得られたカラーフィルタの吸収スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<カラーフィルタ>
本発明のカラーフィルタは、下記(1)~(6)の要件をすべて満たす吸収スペクトルを示す。
(1)波長410~480nmに1つ以上の極小吸収波長を有し、波長480~510nmに1つ以上の極大吸収波長を有し、波長510~560nmに1つ以上の極小吸収波長を有し、波長560~600nmに1つ以上の極大吸収波長を有する
(2)Av1/Av2<1
(3)Ap1/Ap2<1
(4)(Av1+Av2+A730)/3≦0.25
(5)Ap2>0.35
(6)Ap1>0.25
Av1:波長410~480nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値
Av2:波長510~560nmにおける極小吸収波長での吸光度の最小値
Ap1:波長480~510nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値
Ap2:波長560~600nmにおける極大吸収波長での吸光度の最大値
A730:波長730nmにおける吸光度
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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