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公開番号2025107009
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000685
出願日2024-01-05
発明の名称メッシュ経編地及び繊維製品
出願人株式会社ヴィオレッタ
代理人個人,個人
主分類D04B 21/10 20060101AFI20250710BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】通気性や伸縮性に優れ、かつ、縁始末が不要でありながら、透け難く、皮膚へのくい込みが生じ難く、肌のべたつきを抑制可能なメッシュ経編地と、これを用いた繊維製品を提供する。
【解決手段】本発明にかかる経編地は。非弾性糸及び弾性糸によって編成され、少なくとも一部にメッシュ組織を備えるメッシュ経編地である。前記メッシュ組織では、複数本の非弾性糸11,12が相対向する一対の繰り返しパターン(閉じ目・開き目のみ異なる場合は同一の繰り返しパターンとみなす。)に従って編成されるとともに、複数本の弾性糸21,22が前記一対の繰り返しパターンに従って複数本の非弾性糸11,12と重なるように編成され、前記一対の繰り返しパターンの一方に従う複数本の非弾性糸11、これに重なる弾性糸21、及び前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の弾性糸22は非通糸位置を含み、前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の非弾性糸は非通糸位置を含まない
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
非弾性糸及び弾性糸によって編成され、少なくとも一部にメッシュ組織を備えるメッシュ経編地であって、
前記メッシュ組織では、複数本の非弾性糸が相対向する一対の繰り返しパターン(閉じ目・開き目のみ異なる場合は同一の繰り返しパターンとみなす。)に従って編成されるとともに、複数本の弾性糸が前記一対の繰り返しパターンに従って前記複数本の非弾性糸と重なるように編成され、
前記一対の繰り返しパターンの一方に従う複数本の非弾性糸、これに重なる弾性糸、及び前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の弾性糸は非通糸位置を含み、前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の非弾性糸は非通糸位置を含まないことを特徴とするメッシュ経編地。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記一対の繰り返しパターンが、3~12コースを繰り返し単位とし、3~5ウェールの範囲で左右に振られているものである、請求項1に記載のメッシュ経編地。
【請求項3】
前記一対の繰り返しパターンが、4コースを繰り返し単位とし、3ウェールの範囲で左右に振られているものである、請求項1に記載のメッシュ経編地。
【請求項4】
前記一対の繰り返しパターンが、6コースを繰り返し単位とし、3、又は4ウェールの範囲で左右に振られているものである、請求項1に記載のメッシュ経編地。
【請求項5】
前記一対の繰り返しパターンの一方に従う複数本の非弾性糸が、複数本のハーフセットの非弾性糸である、請求項1に記載のメッシュ経編地。
【請求項6】
前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の非弾性糸が、複数本のハーフセットの非弾性糸と、その非通糸位置を補う複数本のハーフセット又はフルセットの非弾性糸との組合せで構成される請求項1に記載のメッシュ経編地。
【請求項7】
2つのハーフセット編みで構成されるジャカード編成組織を備え、当該ジャカード編成組織を構成する一方のハーフセット編みが前記一対の繰り返しパターンの一方に従い、他方のハーフセット編みが前記一対の繰り返しパターンの他方に従う、請求項6に記載のメッシュ経編地。
【請求項8】
AATCC(米国繊維化学技術・染色技術協会)規格195による一方向浸透性が3級以上である請求項1に記載のメッシュ経編地。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれかに記載のメッシュ経編地からなる、繊維製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メッシュ経編地及び繊維製品に関し、詳しくは、縁始末をしなくても解れ(ほつれ)の生じ難いメッシュ経編地とこれを用いた繊維製品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
経編地の縁部は、何らの工夫もしない場合、解れを生じるため、従来、この解れを防止する手法が模索されてきた。
そのような技術の一つとして、本発明者は、通気性や伸縮性に優れ、かつ、縁始末が不要な経編地と、これを用いた衣類を提案した(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5443524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の経編地は、従来にない極めて優れた経編地であり、本発明者は、この技術の良さを生かしつつ更なる付加価値の付与を実現するべく、継続的に検討を行っている。
そのような試みの1つとして、本発明者は、透けの抑制と、皮膚へのくい込み(噛み込み)、及び肌へのべたつきの抑制という課題を設定した。
すなわち、本発明は、通気性や伸縮性に優れ、かつ、縁始末が不要でありながら、透け難く、皮膚へのくい込みが生じ難く、かつ肌がべたつき難いメッシュ経編地と、これを用いた繊維製品を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、鋭意検討を行い、以下の構成によれば、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明にかかるメッシュ経編地は、非弾性糸及び弾性糸によって編成され、少なくとも一部にメッシュ組織を備えるメッシュ経編地であって、前記メッシュ組織では、複数本の非弾性糸が相対向する一対の繰り返しパターン(閉じ目・開き目のみ異なる場合は同一の繰り返しパターンとみなす。)に従って編成されるとともに、複数本の弾性糸が前記一対の繰り返しパターンに従って前記複数本の非弾性糸と重なるように編成され、 前記一対の繰り返しパターンの一方に従う複数本の非弾性糸、これに重なる弾性糸、及び前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の弾性糸は非通糸位置を含み、前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の非弾性糸は非通糸位置を含まないことを特徴とする。
【0007】
本発明に係るメッシュ縦編地では、このようにメッシュ経編地の相対向する編成組織のうち、一対の繰り返しパターンの一方に従う複数本の非弾性糸、これに重なる弾性糸、及び一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の弾性糸を非通糸位置を設けながら編成し、一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の非弾性糸は非通糸位置を設けずに編成したので、非通糸位置を備え一対の繰り返しパターンの一方に従う非弾性糸、及びこれに重なる弾性糸と、非通糸位置を備え一対の繰り返しパターンの他方に従う弾性糸とにより形成されるメッシュ組織の透孔に、一対の繰り返しパターンの他方に従って編成される非弾性糸のうち弾性糸と重ならない非弾性糸のシンカーループを横断させることができるので、メッシュ組織の透孔による肌の透けや、透孔の皮膚への食い込みを抑制することができる。また、このような編成を行うので、非弾性糸からなる表側の編組織から弾性糸からなる裏側の編組織に向かう一方向浸透性を形成できるので、非弾性糸側を肌側にして肌着を形成することで、肌のべたつきを抑制することができる。
【0008】
前記一対の繰り返しパターンは、3~12コースを繰り返し単位とし、3~5ウェールの範囲で左右に振られていることが好ましい。こうすることで、メッシュ組織の透孔の数を肌が過度に透けない範囲に制限しながら、肌のべたつきを抑制するのに十分な透孔を確保できる。
【0009】
前記一対の繰り返しパターンは、4コースを繰り返し単位とし、3ウェールの範囲で左右に振られているもの、6コースを繰り返し単位とし、3、又は4ウェールの範囲で左右に振られているものが特に好ましい。こうすることで、肌の透けと、肌のべたつきをよりバランスよく抑制できる。
【0010】
本発明のメッシュ経編地は、前記一対の繰り返しパターンの一方に従う複数本の非弾性糸が、複数本のハーフセットの非弾性糸であるもの、前記一対の繰り返しパターンの他方に従う複数本の非弾性糸が、複数本のハーフセットの非弾性糸と、その非通糸位置を補う複数本のハーフセット又はフルセットの非弾性糸との組合せで構成されるものを含む。
ここで、「ハーフセット」とは、縦編み機の筬に列設された複数のガイドの1本おきに編糸を通して編成すること、又はこうして編成された編組織をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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