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公開番号2025062224
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171149
出願日2023-10-02
発明の名称シート製造装置の制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D04H 1/732 20120101AFI20250407BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】ウェブ先端の厚さに起因する不具合の発生を防止するシート製造装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】シート製造装置1の制御方法は、解繊部30と、ウェブWを形成する堆積部50と、ウェブWを搬送する搬送ベルト62aを有する第2搬送部62と、第1ローラー71と第2ローラー72とから成る加圧ローラー対700を有し、ウェブWを加圧して帯状のシートP1を形成する加圧部70と、を備えるシート製造装置1において、ウェブWを搬送ベルト62aによって搬送する第1ステップS1と、ウェブWの先端を搬送ベルト62aから剥離する第2ステップS2と、第1ローラー71を回転方向R1へ回転させて、ウェブWの先端を折り曲げる第3ステップS3と、第1ローラー71を回転方向R2へ回転させると共に、ウェブWを加圧ローラー対700の間へ通過させて、ウェブWの先端を折りたたむ第4ステップS4と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
繊維を含む材料からシートを製造するシート製造装置の制御方法であって、
前記シート製造装置は、
前記繊維を含む材料を解繊して解繊物を生成する解繊部と、
前記解繊物を堆積させてウェブを形成する堆積部と、
前記ウェブの一方面と接触して当該ウェブを搬送する搬送ベルトを有するウェブ搬送部と、
第１ローラーと第２ローラーとから成る加圧ローラー対を有し、前記ウェブを加圧して前記シートを形成する加圧部と、を備え、
前記シート製造装置の制御方法は、
前記ウェブを前記搬送ベルトによって搬送する第１ステップと、
前記ウェブの先端を前記搬送ベルトから剥離する第２ステップと、
前記第１ローラーを第１方向へ回転させて、前記ウェブの前記先端を折り曲げる第３ステップと、
前記第１ローラーを前記第１方向とは逆の第２方向へ回転させると共に、前記ウェブを前記加圧ローラー対の間へ通過させて、前記ウェブの前記先端を折りたたむ第４ステップと、を有するシート製造装置の制御方法。
続きを表示（約 360 文字）【請求項２】
前記シート製造装置は、圧搾空気を噴射する空気噴射部を備え、
前記第２ステップにおいて、前記圧搾空気の噴射により、前記ウェブの前記先端は前記搬送ベルトから剥離して前記第１ローラーに接触する、請求項１に記載のシート製造装置の制御方法。
【請求項３】
前記第３ステップにおいて、前記第１ローラーを前記第１方向へ所定時間回転させて、前記ウェブの前記先端を折り曲げる、請求項１に記載のシート製造装置の制御方法。
【請求項４】
前記第４ステップに続く第５ステップを有し、
前記第５ステップにおいて、前記ウェブは、前記加圧ローラー対の間を通過しながら加圧されると共に、前記第１ローラーによって加熱されて成形される、請求項１に記載のシート製造装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート製造装置の制御方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、古紙などを空気中で解繊して得た繊維を用いて、シートを製造する装置が知られていた。このような装置には、繊維を含むウェブからシートを成形するものがある。例えば、特許文献１には、ウェブを成形してシートとするために、加圧ローラーおよび加熱ローラーを備えるシート製造装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－２０８９２３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載の装置では、ウェブ先端の厚さが薄い場合に、装置に不具合が発生する可能性があった。詳しくは、繊維などの材料を空気中で堆積させてウェブを形成するプロセスにおいて、ウェブ先端の厚さの制御が難しいという問題がある。ウェブ先端の厚さが薄くなると、ウェブが加熱ローラーに貼り付くことがあった。また、ウェブから成形されたシートの先端の厚さも薄くなるので、シート先端の機械的強度が不足して座屈が発生し易くなる。つまり、シートの搬送経路中において、シート先端が搬送ローラーなどの部材に引っ掛かり、紙詰まりが発生する可能性があった。このような課題を解決するために考案されたのが以下の発明である。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明のシート製造装置の制御方法は、繊維を含む材料からシートを製造するシート製造装置の制御方法であって、前記シート製造装置は、前記繊維を含む材料を解繊して解繊物を生成する解繊部と、前記解繊物を堆積させてウェブを形成する堆積部と、前記ウェブの一方面と接触して当該ウェブを搬送する搬送ベルトを有するウェブ搬送部と、第１ローラーと第２ローラーとから成る加圧ローラー対を有し、前記ウェブを加圧して前記シートを形成する加圧部と、を備え、前記シート製造装置の制御方法は、前記ウェブを前記搬送ベルトによって搬送する第１ステップと、前記ウェブの先端を前記搬送ベルトから剥離する第２ステップと、前記第１ローラーを第１方向へ回転させて、前記ウェブの先端を折り曲げる第３ステップと、前記第１ローラーを前記第１方向とは逆の第２方向へ回転させると共に、前記ウェブを前記加圧ローラー対の間へ通過させて、前記ウェブの前記先端を折りたたむ第４ステップと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施形態に係るシート製造装置の構成を示す模式図。
シート製造装置の制御方法を示すフロー図。
ウェブの折りたたみ方法を示す模式図。
ウェブの折りたたみ方法を示す模式図。
ウェブの折りたたみ方法を示す模式図。
ウェブの折りたたみ方法を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下の実施形態では、繊維を含む材料からシートを製造するシート製造装置として、乾式にて古紙などの紙片からシートを再生するシート製造装置１を例示する。以下、シート製造装置１およびその制御方法について、図面を参照して説明する。
【０００８】
なお、本発明のシート製造装置は、乾式であることに限定されず、湿式であってもよい。本明細書において乾式とは、液体中で実施されずに、大気などの空気中で実施されることをいう。
【０００９】
以下の各図においては、相互に直交する座標軸としてＸＹＺ軸を付し、各矢印が指す方向を＋方向とし、＋方向と反対の方向を－方向とする。Ｚ軸は鉛直方向に沿う仮想軸であって＋Ｚ方向を上方とし、－Ｚ方向を下方とする。－Ｚ方向は重力が作用する方向である。また、シート製造装置１において、原料、ウェブ、およびシートなどの搬送方向の先を下流、搬送方向を遡る側を上流ということもある。図示の便宜上、各部材の大きさを実際とは異ならせている。
【００１０】
１．シート製造装置
図１に示すように、本実施形態に係るシート製造装置１は、第１ユニット群１０１、第２ユニット群１０２、および第３ユニット群１０３を備える。第１ユニット群１０１、第２ユニット群１０２、および第３ユニット群１０３は、図示しないフレームに支持される。なお、図１においては、古紙Ｃ、シートＰ３、スリット片Ｓ、および不要な端材などが移動する方向を白抜きの矢印で示している。
（【００１１】以降は省略されています）

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