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公開番号2025086482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200480
出願日2023-11-28
発明の名称シート製造装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D04H 1/732 20120101AFI20250602BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】ジャムが発生した後の再稼働を容易にするシート製造装置を提供すること。
【解決手段】シート製造装置1は、繊維を含む材料を堆積させた後に、圧縮して帯状のシートP1を成形するシート成形ユニット70と、帯状のシートP1、単票状のシートP2、およびシートP3を搬送するために当該シートの搬送方向に沿って配列された複数の搬送ローラーを有する搬送ユニット80と、を備え、搬送ユニット80は、複数の搬送ローラーの一部を含む第1搬送ローラー群810を備えた上流側搬送ユニット81と、複数の搬送ローラーのうち、第1搬送ローラー群810に対して、搬送方向の下流側に設置された複数の搬送ローラーを含む第2搬送ローラー群820を備えた下流側搬送ユニット82と、搬送ユニット80内におけるシート搬送の異常を検知するシートセンサー850と、を備え、上流側搬送ユニット81は、シートセンサー850が異常を検知した場合に、開放動作を行う開放機構を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
繊維を含む材料を堆積させた後に、圧縮してシートを成形するシート成形ユニットと、
前記シートを搬送するために前記シートの搬送方向に沿って配列された複数の搬送ローラーを有する搬送ユニットと、を備え、
前記搬送ユニットは、
前記複数の搬送ローラーの一部を含む第１搬送ローラー群を備えた上流側搬送ユニットと、
前記複数の搬送ローラーのうち、前記第１搬送ローラー群に対して、前記搬送方向の下流側に設置された前記複数の搬送ローラーを含む第２搬送ローラー群を備えた下流側搬送ユニットと、
前記搬送ユニット内におけるシート搬送の異常を検知する異常検知センサーと、を備え、
前記上流側搬送ユニットは、前記異常検知センサーが前記異常を検知した場合に、開放動作を行う開放機構を備えるシート製造装置。
続きを表示（約 720 文字）【請求項２】
シート退避部を備え、
前記上流側搬送ユニットは、前記開放動作によって開放状態となり、
前記開放状態において、前記シート成形ユニットで成形された前記シートは、前記搬送方向に沿う搬送経路から逸脱して、前記シート退避部へ移動する、請求項１に記載のシート製造装置。
【請求項３】
前記開放機構は、前記開放動作として、回転軸回りに回動する可動ユニットを有し、
前記上流側搬送ユニットは、前記可動ユニットの回動によって、前記開放状態となる、請求項２に記載のシート製造装置。
【請求項４】
前記第１搬送ローラー群は、第１搬送ローラーを含み
前記第１搬送ローラーは、一対の上側ローラーと下側ローラーとから成り、
前記上側ローラーは、前記可動ユニットに設置される、請求項３に記載のシート製造装置。
【請求項５】
前記下流側搬送ユニットは、前記シートを裁断するカッターを有する、請求項１に記載のシート製造装置。
【請求項６】
前記異常検知センサーが前記異常を検知すると、
前記シート成形ユニットより上流において、前記材料の供給が停止され、かつ前記シート成形ユニット内に残留する前記材料によって前記シートの成形が継続され、
前記搬送ユニットにおいて、前記第２搬送ローラー群の動作が停止される、請求項１に記載のシート製造装置。
【請求項７】
前記第２搬送ローラー群の動作が停止されて所定期間が経過してから、前記シート成形ユニットにおける前記シートの前記成形が停止される、請求項６に記載のシート製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート製造装置に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、古紙などを空気中で解繊して得た繊維を用いて、シートを製造する装置が知られていた。例えば、特許文献１には、稼働を停止する際に、各部の動作を停止させる過程やタイミングを適正化するシート製造装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
ＷＯ２０１８／０４３０３０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載の装置では、ジャムが発生した後の再稼働に時間を要する可能性があった。詳しくは、上記装置では、解繊、堆積、およびシート形成などの各工程を担う複数の機構が互いに連動している。各機構を停止させる過程やタイミングを適正化しているとはいえ、ジャムが発生すると、各機構の損傷を防ぐために即座に稼働を停止させる場合があった。この場合に、各機構に残留量が不明な解繊物などの材料や仕掛品が存在するため、その状態で装置を再稼働させると製造されるシートの品質を安定化させることが難しかった。また、再稼働に専門のサービスマンの対応が必要となることもあった。上述の課題を解決するために考案されたのが以下の発明である。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
シート製造装置は、繊維を含む材料を堆積させた後に、圧縮してシートを成形するシート成形ユニットと、前記シートを搬送するために前記シートの搬送方向に沿って配列された複数の搬送ローラーを有する搬送ユニットと、を備え、前記搬送ユニットは、前記複数の搬送ローラーの一部を含む第１搬送ローラー群を備えた上流側搬送ユニットと、前記複数の搬送ローラーのうち、前記第１搬送ローラー群に対して、前記搬送方向の下流側に設置された前記複数の搬送ローラーを含む第２搬送ローラー群を備えた下流側搬送ユニットと、前記搬送ユニット内におけるシート搬送の異常を検知する異常検知センサーと、を備え、前記上流側搬送ユニットは、前記異常検知センサーが前記異常を検知した場合に、開放動作を行う開放機構を備える。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施形態に係るシート製造装置の構成を示す模式図。
搬送ユニットの構成を示す模式図。
上流側搬送ユニットの構成を示す模式図。
開放動作の各ステップを示すフロー図。
上流側搬送ユニットの開放動作、およびシート退避部の機能を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下の実施形態では、本発明のシート製造装置として、古紙などを乾式にてシートに再生するシート製造装置１を例示する。以下、シート製造装置１について、図面を参照して説明する。本発明のシート製造装置は、乾式であることに限定されず、湿式であってもよい。本明細書において乾式とは、液体中で実施されずに、大気などの空気中で実施されることをいう。
【０００８】
以下の各図においては、相互に直交する座標軸としてＸＹＺ軸を付し、各矢印が指す方向を＋方向とし、＋方向と反対の方向を－方向とする。Ｚ軸は鉛直方向に沿う仮想軸であって＋Ｚ方向を上方とし、－Ｚ方向を下方とする。－Ｚ方向は重力が作用する方向である。また、シート製造装置１において、材料、ウェブ、およびシートなどの搬送方向の先を下流とし、搬送方向を遡る側を上流とする。図示の便宜上、各部材の大きさを実際とは異ならせている。
【０００９】
図１に示すように、本実施形態に係るシート製造装置１は、第１ユニット群１０１、第２ユニット群１０２、および第３ユニット群１０３を備える。第１ユニット群１０１、第２ユニット群１０２、および第３ユニット群１０３は、図示しないフレームに支持される。図１においては、紙片Ｃ、シートＰ３、スリット片Ｓ、および不要な端材などが移動する方向を白抜きの矢印で示している。以下の説明では、複数の紙片Ｃから成る紙片Ｃの集合体も単に紙片Ｃという。
【００１０】
シート製造装置１は、古紙などの紙片ＣからシートＰ３を製造する。シート製造装置１では、－Ｘ方向からの側面視にて、－Ｙ方向から＋Ｙ方向に向かって、第１ユニット群１０１、第３ユニット群１０３、および第２ユニット群１０２が配置される。
（【００１１】以降は省略されています）

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