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公開番号
2025107218
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-17
出願番号
2025072834,2024075984
出願日
2025-04-25,2019-02-07
発明の名称
アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬およびその使用
出願人
エル.イー.エー.エフ. ホールディングス グループ エルエルシー
,
L.E.A.F. HOLDINGS GROUP LLC
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
47/64 20170101AFI20250710BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】葉酸代謝拮抗薬療法に関連する用量制限毒性および治療耐性に係る薬理学的課題を克服できるアルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬組成物の提供。
【解決手段】アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬を被包したリポソームを含むリポソーム組成物であって、前記アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬が、アルファカルボキシル基結合によって連結された2~15個のグルタミル基を含み、前記リポソームがペグ化されており、且つ、目的の標的細胞の表面抗原に対し特異的親和性を有するターゲティング部分を含む、リポソーム組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬と、1種または複数のポリグルタミン酸化されていないポリグルタミン酸化可能な葉酸代謝拮抗薬またはポリグルタミン酸化可能でない葉酸代謝拮抗薬と、を被包したリポソームを含むリポソーム組成物であって、
前記アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬が、アルファカルボキシル基結合を有する2~15個のグルタミル基を含み;
前記ポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬が、プララトレキサート、AG2034、GW1843、およびLY309887、またはそれらの立体異性体;RTX、およびLMX、またはそれらの立体異性体;2-dMTX、2-デスアミノ-MTX;2-CH3-MTX、2-デスアミノ-2-メチル-MTX;AMT、アミノプテリン;2-dAMT、2-デスアミノ-AMT;2-CH3-AMT、2-デスアミノ-2-メチル-AMT;10-EdAM、10-エチル-10-デアザアミノプテリン;PT523、N アルファ-(4-アミノ-4-デオキシプテロイル)-N デルタ-(ヘミフタロイル)-L-オルニチン;DDATHF(ロメトレキソール)、5,10-ジデアザ-5,6,7,8,-テトラヒドロ葉酸;5-d(i)H4PteGlu、5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)H4PteGlu、N9-メチル-5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;5-dPteHCysA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dPteAPBA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホノ酪酸;5-dPteOrn、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-オルニチン;5-dH4PteHCysA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dH4PteAPBA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホブタン酸;5-dH4PteOro、N アルファ-(5-ジデアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-オルニチン;CB3717、N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;ICI-198,583、2-デスアミノ-2-メチル-N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;4-H-ICI-198,583、4-デオキシ-ICI-198,583:4-OCH3-ICI-198,583、4-メトキシ-ICI-198,583 Glu-to-Val-ICI-198,583;バリン-ICI-198,583;Glu-to-Sub-ICI-198,583、2-アミノスベリン酸-ICI-198,583;7-CH3-ICI-198,583、7-メチル-ICI-198,583;ZD1694、N-[5(N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-4-オキソキナゾリン-6-イル-メチル)アミノ)2-チエニル)]-L-グルタミン酸;2-NH2-ZD1694、2-アミノ-ZD1694;BW1843U89、(S)-2[5-(((1,2-ジヒドロ-3-メチル-1-オキソベンゾ(f)キナゾリン-9-イル)メチル)アミノ-)-1-オキソ-2-イソインドリニル]-グルタル酸;LY231514、N-(4-(2-(2-アミノ-4,7-ジヒドロ-4-オキソ-3H-ピロロ[2,3-D]ピリミジン-5-イル)エチル)-ベンゾイル]-L-グルタミン酸;IAHQ、5,8-ジデアザイソ葉酸;2-dIAHQ、2-デスアミノ-IAHQ;2-CH3-dIAHQ、2-デスアミノ-2-メチル-IAHQ;5-d(i)PteGlu、5-デアザイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)PteGlu、N9-メチル-5-デアザイソ葉酸;N9-CHO-5-d(i)PteGlu、N9-ホルミル-5-デアザイソ葉酸;AG337、3,4-ジヒドロ-2-アミノ-6-メチル-4-オキソ-5-(4-ピリジルチオ)クアナゾリン;およびAG377、2,4-ジアミノ-6[N-(4-(フェニスルホニル)ベンジル)エチル)アミノ]キナゾリン;またはそれらの立体異性体;から選択される葉酸代謝拮抗薬のポリグルタメートであり;
(a)前記アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基のうちの少なくとも2個がL型であるか、
(b)前記アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基の各々がL型であるか、
(c)前記アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基のうちの少なくとも1個がD型であるか、
(d)前記葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基以外の前記アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基の各々がD型であるか、または
(e)前記アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基のうちの少なくとも2個がL型であり、前記グルタミル基のうちの少なくとも1個がD型であり;
前記リポソームは、ペグ化されており、30nm~175nmの直径を有し、且つ、0mV以下のゼータ電位を有する、
リポソーム組成物。
発明の詳細な説明
【背景技術】
【0001】
本開示は一般に、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬組成物含有リポソームなどの送達担体を含むアルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬組成物、ならびに癌などの過剰増殖疾患、関節リウマチなどの炎症および自己免疫疾患を含む免疫系障害、およびHIV、マラリアおよび住血吸虫症などの感染性疾患を含む疾患を治療するための組成物の製造および使用方法に関する。
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【0002】
葉酸は、ヌクレオチド生合成およびDNA修復、ホモシステインの再メチル化(Hcy)、およびDNA、タンパク質、および脂質のメチル化に関与する一炭素単位の移動を媒介する不可欠な補因子である。血液中の唯一の循環型の葉酸は、モノグルタミン酸であり、葉酸モノグルタメートは、細胞膜を通って輸送される唯一の形態の葉酸であり、同様に、モノグルタミン酸型のポリグルタミン酸化可能な葉酸代謝拮抗薬も細胞膜を通って輸送される。細胞中に取り込まれると、細胞内葉酸は、酵素ホリルポリガンマグルタミン酸合成酵素(FPGS)によりポリグルタミン酸に変換される。
【0003】
葉酸代謝拮抗薬は、還元型葉酸キャリア(RFC)システムおよび葉酸受容体(FR)αおよびβにより、ならびに通常より低いpH環境中で最も活性なプロトン共役葉酸トランスポーター(PCFT)により細胞中に輸送される。RFCは、生理的pHで主要な葉酸代謝拮抗薬のトランスポーターであり、正常および疾患細胞中で広範に発現されている。従って、葉酸代謝拮抗薬治療は、癌化学療法における主要な障害である用量規制毒性の影響を受ける場合が多い。細胞内に入ると、葉酸代謝拮抗薬は、FPGSによりポリグルタミン酸化され、これにより、葉酸代謝拮抗薬へのL-ガンマカルボキシル基結合中に最大6個までのグルタミル基が付加され得る。FPGSによる葉酸代謝拮抗薬のL-ガンマポリグルタミン酸化は、少なくとも次の2つの主要な治療目的を果たす:(1)それは、DHFRに対する葉酸代謝拮抗薬の親和性および阻害活性を大きく高める;および(2)それは、ポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬の蓄積を容易にし、これは、葉酸代謝拮抗薬(モノグルタミン酸)とは異なり、細胞排出ポンプにより細胞から容易に輸送されない。
【0004】
葉酸代謝およびヌクレオチド生合成の標的化は、癌に対する確立された治療戦略であるが、葉酸代謝拮抗薬に対しては、腫瘍選択性の欠如および新たなおよび既得の薬剤耐性の存在により、臨床効果は限られている。葉酸代謝拮抗薬は多くの場合、DNAおよびRNA合成中に作用し、その結果として、悪性および骨髄性細胞などの急速分裂細胞に対する大きな毒性効果を有する。骨髄抑制は通常、葉酸代謝拮抗薬療法の用量規制毒性があり、葉酸代謝拮抗薬の臨床適用を制限している。
【0005】
葉酸代謝拮抗薬療法に対する耐性は通常、次の1つまたは複数と関連している:(a)細胞排出ポンプ活性の増大、(b)葉酸代謝拮抗薬の細胞への輸送の低下、(c)DHFR活性の増大、(d)ホリルポリガンマグルタミン酸合成酵素(FPGS)活性の低下、および(e)ガンマグルタミル加水分解酵素(GGH)活性の増大で、これは葉酸および葉酸代謝拮抗薬に結合したガンマポリグルタメート鎖を切断する。
【0006】
種々の葉酸代謝拮抗薬のより高レベルのポリグルタメートが低レベルのグルタメートに比べて、遙かに高い効力を有するという長期(>30年)にわたる観察に対する問題は、科学コミュニティが低レベルのグルタメートからそれらのより高レベルの形態へ変換する細胞内FPGS媒介機序に依存してきたということであった。本発明は、より高いレベルのポリグルタメート形態の葉酸代謝拮抗薬を細胞中に直接送達する手段を、この目標を達成するために細胞の機構に依存することなく、提供する。
【0007】
提供されるアルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬組成物は、葉酸代謝拮抗薬療法に関連する用量制限毒性および治療耐性に係る薬理学的課題を克服する戦略を与える。いくつかの実施形態では、提供される方法は、癌細胞に、アルファポリグルタミン酸化型の葉酸代謝拮抗薬を送達し、同時に、(1)正常組織細胞への暴露を最小化/低減する、(2)葉酸代謝拮抗薬ベース薬剤の癌細胞に対する細胞傷害性効果を最適化/改善する、および(3)排出ポンプ、および葉酸代謝拮抗薬の治療効力を制限するその他の耐性機序の影響を最小化/低減する。
【発明の概要】
【0008】
本開示は一般に、新規アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬(αPANTIFOL)組成物、ならびに癌などの過剰増殖疾患、炎症および関節リウマチなどの免疫系障害、冠動脈疾患などの心臓血管疾患、およびHIV、マラリアおよび住血吸虫症などの感染性疾患を含む疾患を治療するための組成物の製造および使用方法に関する。
【0009】
いくつかの実施形態では、本開示は、下記を提供する。
[1] アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬を含む組成物であって、少なくとも1個のグルタミル基がアルファカルボキシル基結合を有する、組成物;
[2] 項目[1]の組成物であって、葉酸代謝拮抗薬が、ピリトレキシム、プララトレキサート、AG2034、GW1843、およびLY309887、またはそれらの立体異性体から選択される、組成物;
[3] 項目[1]の組成物であって、葉酸代謝拮抗薬が、PMX、MTX、RTX、およびLMX、またはそれらの立体異性体から選択される、組成物;
[4] 項目[1]に記載の組成物であって、葉酸代謝拮抗薬が、下記から選択される、組成物:LV(エトポシド)、L-ロイコボリン(L-5-ホルミルテトラヒドロ葉酸);5-CH3-THF、5-メチルテトラヒドロ葉酸;FA、葉酸;PteGlu、プテロイルグルタメート(FA);MTX、メトトレキセート;2-dMTX、2-デスアミノ-MTX;2-CH3-MTX、2-デスアミノ-2-メチル-MTX;AMT、葉酸代謝拮抗薬;2-dAMT、2-デスアミノ-AMT;2-CH3-AMT、2-デスアミノ-2-メチル-AMT;10-EdAM、10-エチル-10-デアザアミノプテリン;PT523、N アルファ-(4-アミノ-4-デオキシプテロイル)-N デルタ-(ヘミフタロイル)-L-オルニチン;DDATHF(ロメトレキソール)、5,10-ジデアザ-5,6,7,8,-テトラヒドロ葉酸;5-d(i)H4PteGlu、5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)H4PteGlu、N9-メチル-5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;5-dPteHCysA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dPteAPBA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホノ酪酸;5-dPteOrn、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-オルニチン;5-dH4PteHCysA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dH4PteAPBA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホブタン酸;5-dH4PteOro、N アルファ-(5-ジデアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-オルニチン;CB3717、N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;ICI-198,583、2-デスアミノ-2-メチル-N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;4-H-ICI-198,583、4-デオキシ-ICI-198,583:4-OCH3-ICI-198,583、4-メトキシ-ICI-198,583 Glu-to-Val-ICI-198,583;バリン-ICI-198;583;Glu-to-Sub-ICI-198,583、2-アミノスベリン酸-ICI-198,583;7-CH3-ICI-198,583、7-メチル-ICI-198,583;ZD1694、N-[5(N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-4-オキソキナゾリン-6-イル-メチル)アミノ)2-チエニル)]-L-グルタミン酸;2-NH2-ZD1694、2-アミノ-ZD1694;BW1843U89、(S)-2[5-(((1,2-ジヒドロ-3-メチル-1-オキソベンゾ(f)キナゾリン-9-イル)メチル)アミノ-)-1-オキソ-2-イソインドリニル]-グルタル酸;LY231514、N-(4-(2-(2-アミノ-4,7-ジヒドロ-4-オキソ-3H-ピロロ[2,3-D]ピリミジン-5-イル)エチル)-ベンゾイル]-L-グルタミン酸;IAHQ、5,8-ジデアザイソ葉酸;2-dIAHQ、2-デスアミノ-IAHQ;2-CH3-dIAHQ、2-デスアミノ-2-メチル-IAHQ;5-d(i)PteGlu、5-デアザイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)PteGlu、N9-メチル-5-デアザイソ葉酸;N9-CHO-5-d(i)PteGlu、N9-ホルミル-5-デアザイソ葉酸;AG337、3,4-ジヒドロ-2-アミノ-6-メチル-4-オキソ-5-(4-ピリジルチオ)クアナゾリン;および2,4-ジアミノ-6[N-(4-(フェニスルホニル)ベンジル)エチル)アミノ]キナゾリン;またはそれらの立体異性体;
[5] 項目[1]の組成物であって、葉酸代謝拮抗薬が、メトトレキセート、ラルチトレキセド、プレビトレキセド、ペメトレキセド、ロメトレキソール(LMX;5,10-ジデアザテトラヒドロ葉酸)、ジペプチドリガンドを有するシクロペンタ[g]キナゾリン、CB3717、CB300945、または6-R、S-BGC945(ONX-0801)、CB300638、およびBW1843U89などのそれらの立体異性体から選択される、組成物;
[6] 項目[1]~[5]のいずれか1項に記載の組成物であって、下記である組成物;
(a)葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基以外のポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のそれぞれのグルタミル基が、アルファカルボキシル基結合を有する;または
(b)ポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬の2個以上のグルタミル基が、ガンマカルボキシル基結合を有する;
[7] 項目[1]~[5]のいずれか1項に記載の組成物であって、下記である組成物;
(a)C末端グルタミル基(単一または複数)および葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基以外のそれぞれのグルタミル基が、アルファカルボキシル基結合を有する;または
(b)C末端グルタミル基(単一または複数)以外のそれぞれのグルタミル基が、アルファカルボキシル基結合を有する;
[8] 項目[1]~[7]のいずれか1項に記載の組成物であって、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬が下記である組成物:
(a)4、5、6、2~10、4~6個、または5個を超えるグルタミル基を含む;
(b)アルファペンタグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬である;または
(c)アルファヘキサグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬である;
[9] 項目[1]~[8]のいずれか1項に記載の組成物であって、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬が、アルファカルボキシル基結合を有する1~10個のグルタミル基を含む、組成物;
[10] 項目[1]~[9]のいずれか1項に記載の組成物であって、下記である組成物:
(a)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬の少なくとも2個のグルタミル基がL型である;
(b)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のそれぞれのグルタミル基がL型である;
(c)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬の少なくとも1個のグルタミル基がD型である;
(d)葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基以外のアルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のそれぞれのグルタミル基がD型である;または
(e)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基の少なくとも2個がL型であり、グルタミル基の少なくとも1個がD型である;
[11] 項目[1]~[10]のいずれか1項に記載の組成物であって、ポリグルタメートが直鎖である、組成物;
[12] 項目[1]~[10]のいずれか1項に記載の組成物であって、ポリグルタメートが分岐鎖である、組成物;
[13] 項目[1]~[12]のいずれか1項に記載のアルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬を含むリポソーム組成物(Lp-αPANTIFOL);
[14] 項目[13]のLp-αPANTIFOL組成物であって、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬が下記から選択される組成物:
(a)AG2034、ピリトレキシム、プララトレキサート、GW1843、葉酸代謝拮抗薬、およびLY309887;または
(b)PMX、MTX、RTXおよびLMX、またはそれらの立体異性体;
[15] 項目[13]のLp-αPANTIFOL組成物であって、ポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬が下記から選択される組成物:LV(エトポシド)、L-ロイコボリン(L-5-ホルミルテトラヒドロ葉酸);5-CH3-THF、5-メチルテトラヒドロ葉酸;FA、葉酸;PteGlu、プテロイルグルタメート(FA);MTX、メトトレキセート;2-dMTX、2-デスアミノ-MTX;2-CH3-MTX、2-デスアミノ-2-メチル-MTX;AMT、アミノプテリン;2-dAMT、2-デスアミノ-AMT;2-CH3-AMT、2-デスアミノ-2-メチル-AMT;10-EdAM、10-エチル-10-デアザアミノプテリン;PT523、N アルファ-(4-アミノ-4-デオキシプテロイル)-N デルタ-(ヘミフタロイル)-L-オルニチン;DDATHF(ロメトレキソール)、5,10-ジデアザ-5,6,7,8,-テトラヒドロ葉酸;5-d(i)H4PteGlu、5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)H4PteGlu、N9-メチル-5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;5-dPteHCysA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dPteAPBA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホノ酪酸;5-dPteOrn、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-オルニチン;5-dH4PteHCysA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dH4PteAPBA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホブタン酸;5-dH4PteOro、N アルファ-(5-ジデアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-オルニチン;CB3717、N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;ICI-198,583、2-デスアミノ-2-メチル-N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;4-H-ICI-198,583、4-デオキシ-ICI-198,583:4-OCH3-ICI-198,583、4-メトキシ-ICI-198,583 Glu-to-Val-ICI-198,583;バリン-ICI-198;583;Glu-to-Sub-ICI-198,583、2-アミノスベリン酸-ICI-198,583;7-CH3-ICI-198,583、7-メチル-ICI-198,583;ZD1694、N-[5(N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-4-オキソキナゾリン-6-イル-メチル)アミノ)2-チエニル)]-L-グルタミン酸;2-NH2-ZD1694、2-アミノ-ZD1694;BW1843U89、(S)-2[5-(((1,2-ジヒドロ-3-メチル-1-オキソベンゾ(f)キナゾリン-9-イル)メチル)アミノ-)-1-オキソ-2-イソインドリニル]-グルタル酸;LY231514、N-(4-(2-(2-アミノ-4,7-ジヒドロ-4-オキソ-3H-ピロロ[2,3-D]ピリミジン-5-イル)エチル)-ベンゾイル]-L-グルタミン酸;IAHQ、5,8-ジデアザイソ葉酸;2-dIAHQ、2-デスアミノ-IAHQ;2-CH3-dIAHQ、2-デスアミノ-2-メチル-IAHQ;5-d(i)PteGlu、5-デアザイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)PteGlu、N9-メチル-5-デアザイソ葉酸;N9-CHO-5-d(i)PteGlu、N9-ホルミル-5-デアザイソ葉酸;AG337、3,4-ジヒドロ-2-アミノ-6-メチル-4-オキソ-5-(4-ピリジルチオ)クアナゾリン;およびAG377、2,4-ジアミノ-6[N-(4-(フェニスルホニル)ベンジル)エチル)アミノ]キナゾリン;またはそれらの立体異性体;
[16] 項目[13]に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、葉酸代謝拮抗薬が、メトトレキセート、ラルチトレキセド、プレビトレキセド、ペメトレキセド、ロメトレキソール(LMX;5,10-ジデアザテトラヒドロ葉酸)、ジペプチドリガンドを有するシクロペンタ[g]キナゾリン、CB3717、CB300945、または6-R、S-BGC945(ONX-0801)、CB300638、およびBW1843U89などのそれらの立体異性体から選択される、組成物;
[17] 項目[13]~[16]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、リポソームが、4、5、6、2~10、4~6個、または5個を超えるグルタミル基を含むアルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬を含む、組成物;
[18] 項目[13]~[17]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、リポソームが、アルファテトラグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬を含む、組成物;
[19] 項目[13]~[17]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、リポソームが、アルファペンタグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬を含む、組成物;
[20] 項目[13]~[17]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、リポソームが、アルファヘキサグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬を含む、組成物;
[21] 項目[13]~[20]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、ポリグルタメートが直鎖または分岐鎖である、組成物;
[22] 項目[13]~[21]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、:
(a)葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基以外のそれぞれのグルタミル基が、アルファカルボキシル基結合を有する;または
(b)2個以上のグルタミル基が、ガンマカルボキシル基結合を有する、組成物;
[23] 項目[13]~[21]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、:
(a)C末端グルタミル基(単一または複数)および葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基以外のそれぞれのグルタミル基が、アルファカルボキシル基結合を有する;または
(b)C末端グルタミル基(単一または複数)以外のそれぞれのグルタミル基が、アルファカルボキシル基結合を有する、組成物;
[24] 項目[13]~[23]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、:
(a)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬の少なくとも2個のグルタミル基がL型である;
(b)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のそれぞれのグルタミル基がL型である;
(c)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬の少なくとも1個のグルタミル基がD型である;
(d)葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基以外のアルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のそれぞれのグルタミル基がD型である;または
(e)アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基の少なくとも2個がL型であり、グルタミル基の少なくとも1個がD型である;
[25] 項目[13]~[24]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、リポソームがペグ化されている(PαLp-αPANTIFOL)、組成物;
[26] 項目[13]~[24]のいずれか1項に記載のLp-αPANTIFOL組成物であって、リポソームがペグ化されていない、組成物;
【0010】
いくつかの実施形態では、本開示は、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬(αPANTIFOL)組成物を提供し、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬の少なくとも1個のグルタミル残基は、そのアルファカルボキシル基により結合される。いくつかの実施形態では、αPANTIFOLは、2~20、2~15、2~10、2~5個、または5個を超えるグルタミル基(葉酸代謝拮抗薬のグルタミル基を含む)を含む。いくつかの実施形態では、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬は、(a)AG2034、ピリトレキシム、プララトレキサート、GW1843、葉酸代謝拮抗薬、およびLY309887;または(b)PMX、MTX、RTXおよびLMX、もしくはそれらの立体異性体から選択される。いくつかの実施形態では、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬は下記から選択される:LV(エトポシド)、L-ロイコボリン(L-5-ホルミルテトラヒドロ葉酸);5-CH3-THF、5-メチルテトラヒドロ葉酸;FA、葉酸;PteGlu、プテロイルグルタメート(FA);MTX、メトトレキセート;2-dMTX、2-デスアミノ-MTX;2-CH3-MTX、2-デスアミノ-2-メチル-MTX;AMT、アミノプテリン;2-dAMT、2-デスアミノ-AMT;2-CH3-AMT、2-デスアミノ-2-メチル-AMT;10-EdAM、10-エチル-10-デアザアミノプテリン;PT523、N アルファ-(4-アミノ-4-デオキシプテロイル)-N デルタ-(ヘミフタロイル)-L-オルニチン;DDATHF(ロメトレキソール)、5,10-ジデアザ-5,6,7,8,-テトラヒドロ葉酸;5-d(i)H4PteGlu、5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)H4PteGlu、N9-メチル-5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロイソ葉酸;5-dPteHCysA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dPteAPBA、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホノ酪酸;5-dPteOrn、N アルファ-(5-デアザプテロイル)-L-オルニチン;5-dH4PteHCysA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-ホモシステイン酸;5-dH4PteAPBA、N アルファ-(5-デアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-DL-2-アミノ-4-ホスホブタン酸;5-dH4PteOro、N アルファ-(5-ジデアザ-5,6,7,8-テトラヒドロプテロイル)-L-オルニチン;CB3717、N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;ICI-198,583、2-デスアミノ-2-メチル-N10-プロパルギル-5,8-ジデアザ葉酸;4-H-ICI-198,583、4-デオキシ-ICI-198,583:4-OCH3-ICI-198,583、4-メトキシ-ICI-198,583 Glu-to-Val-ICI-198,583;バリン-ICI-198;583;Glu-to-Sub-ICI-198,583、2-アミノスベリン酸-ICI-198,583;7-CH3-ICI-198,583、7-メチル-ICI-198,583;ZD1694、N-[5(N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-4-オキソキナゾリン-6-イル-メチル)アミノ)2-チエニル)]-L-グルタミン酸;2-NH2-ZD1694、2-アミノ-ZD1694;BW1843U89、(S)-2[5-(((1,2-ジヒドロ-3-メチル-1-オキソベンゾ(f)キナゾリン-9-イル)メチル)アミノ-)-1-オキソ-2-イソインドリニル]-グルタル酸;LY231514、N-(4-(2-(2-アミノ-4,7-ジヒドロ-4-オキソ-3H-ピロロ[2,3-D]ピリミジン-5-イル)エチル)-ベンゾイル]-L-グルタミン酸;IAHQ、5,8-ジデアザイソ葉酸;2-dIAHQ、2-デスアミノ-IAHQ;2-CH3-dIAHQ、2-デスアミノ-2-メチル-IAHQ;5-d(i)PteGlu、5-デアザイソ葉酸;N9-CH3-5-d(i)PteGlu、N9-メチル-5-デアザイソ葉酸;N9-CHO-5-d(i)PteGlu、N9-ホルミル-5-デアザイソ葉酸;AG337、3,4-ジヒドロ-2-アミノ-6-メチル-4-オキソ-5-(4-ピリジルチオ)クアナゾリン;およびAG377、2,4-ジアミノ-6[N-(4-(フェニスルホニル)ベンジル)エチル)アミノ]キナゾリン;またはそれらの立体異性体。いくつかの実施形態では、アルファポリグルタミン酸化葉酸代謝拮抗薬は、メトトレキセート、ラルチトレキセド、プレビトレキセド、ペメトレキセド、ロメトレキソール(LMX;5,10-ジデアザテトラヒドロ葉酸)、ジペプチドリガンドを有するシクロペンタ[g]キナゾリン、CB3717、CB300945、または6-R、S-BGC945(ONX-0801)、CB300638、およびBW1843U89などのそれらの立体異性体から選択される。いくつかの実施形態では、αPANTIFOLは、2個以上のL型のグルタミル基を含む。他の実施形態では、αPANTIFOLは、D型のグルタミル基を含む。さらなる実施形態では、αPANTIFOLは、D型のグルタミル基および2個以上のL型のグルタミル基を含む。さらなる実施形態では、αPANTIFOLは、ガンマ結合を有する2個以上のグルタミル基を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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