TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025108479
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2025061343,2021573489
出願日
2025-04-02,2020-06-12
発明の名称
ラムノース-多糖
出願人
ユニバーシティ オブ ダンディー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12P
19/04 20060101AFI20250715BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】多糖の均質、純粋かつ高い収率の結果を生じるGAS多糖類の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ラムノース多糖の合成方法に関する。本発明はまた、合成連鎖球菌性多糖、連鎖球菌性複合糖質、前記連鎖球菌性多糖もしくは複合糖質を含む免疫原性組成物またはワクチンならびに動物における免疫応答を上昇させるために使用される、または、連鎖球菌性病因を伴う疾患、状態または感染を治療もしくは予防するために使用される、前記多糖、複合糖質、免疫原性組成物またはワクチンにも関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ラムノース多糖の合成方法であって、以下
(i)ヘキソース-β-1,4-ラムノシルトランスフェラーゼ、ヘキソース-α-1,
2-ラムノシルトランスフェラーゼおよび/またはヘキソース-α-1,3-ラムノシル
トランスフェラーゼ、またはそれらの酵素的に活性なフラグメントもしくはバリアントを
使用してラムノース部分をヘキソース単糖、二糖または三糖へ転移させて、二糖、三糖ま
たは四糖であって、ラムノース部分を前記二糖、三糖または四糖の非還元末端に含む、二
糖、三糖または四糖を形成すること;
(ii)異種細菌酵素Streptococcus pyogenesグループA炭水化
物酵素C(GacC)および/またはStreptococcus pyogenesグ
ループA炭水化物酵素G(GacG)またはそれらの酵素的に活性なホモログ、バリアン
トもしくはフラグメントを使用して前記二糖、三糖または四糖の前記非還元末端にて前記
ラムノース部分から延長することによって前記ラムノース多糖を生成すること
を含む、方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記方法は、前記酵素GacCおよび/またはGacG、またはそれらの酵素的に活性
なホモログ、バリアントもしくはフラグメントが由来する前記細菌種と異種の細菌種中で
実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ヘキソース-β-1,4-ラムノシルトランスフェラーゼは、GlcNAc-β-
1,4-ラムノシルトランスフェラーゼではない、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ヘキソース-β-1,4-ラムノシルトランスフェラーゼは、Glc-β-1,4
-ラムノシルトランスフェラーゼまたはその酵素的に活性なフラグメントもしくはバリア
ントである、前出請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記Glc-β-1,4-ラムノシルトランスフェラーゼは、WchF酵素、またはそ
の酵素的に活性なフラグメントもしくはバリアントを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記WchF酵素は、配列番号36、またはその酵素的に活性なフラグメントもしくは
バリアントを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ヘキソース-α 1,2-ラムノシルトランスフェラーゼは、ガラクトース-α-
1,2-ラムノシルトランスフェラーゼまたはその酵素的に活性なフラグメントもしくは
バリアントである、前出請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ガラクトース-α-1,2-ラムノシルトランスフェラーゼは、WbbR酵素、ま
たはその酵素的に活性なフラグメントもしくはバリアントを含む、請求項7に記載の方法
。
【請求項9】
前記WbbR酵素は、配列番号37、またはその酵素的に活性なフラグメントもしくは
バリアントを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ヘキソース-α-1,3-ラムノシルトランスフェラーゼは、GlcNAc-α-
1,3-ラムノシルトランスフェラーゼ、diNAcBac-α-1,3-ラムノシルト
ランスフェラーゼ、Glc-α-1,3-ラムノシルトランスフェラーゼ、ガラクトース
-α-1,3-ラムノシルトランスフェラーゼまたはそれらの酵素的に活性なフラグメン
トもしくはバリアントである、前出請求項のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(分野)
本発明は、ラムノース多糖の合成方法に関する。本発明はまた、合成連鎖球菌性多糖、
連鎖球菌性複合糖質、前記連鎖球菌性多糖もしくは複合糖質を含む免疫原性組成物または
ワクチンならびに動物における免疫応答を上昇させるために使用される、または、連鎖球
菌性病因を伴う疾患、状態または感染を治療もしくは予防するために使用される、前記多
糖、複合糖質、免疫原性組成物またはワクチンにも関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
(背景)
細菌のStreptococci属は、幅広い宿主に感染し、注目すべき数の疾患の原
因となる一群の汎用性のあるグラム陽性菌である。
【0003】
Streptococcus pyogenes(グループA Streptococ
cus、GAS)は、種々の疾患を引き起こす、ヒト限定のグラム陽性菌である。おそら
くこの微生物の流行力の評価が過小評価されていることは、世界中で年間7億人以上が苦
しんでおり、他の疾患の中でも膿痂疹、咽頭炎、猩紅熱、壊死性筋膜炎、髄膜炎およびト
キシックショック症候群などの種々の疾患を引き起こしていることを示唆している。さら
に、急性リウマチ熱、急性糸球体腎炎またはリウマチ性心疾患などの自己免疫性感染後遺
症は以前にGAS感染症に罹患した個々に影響を及ぼし得、この病原体によって引き起こ
される臨床症状のリストを拡大する。グループA炭水化物(GAC)は、Strepto
coccus pyogenes由来のペプチドグリカンアンカードラムノース-多糖(
RhaPS)であり、細菌の生存に必須であり、Streptococcus pyog
enesのヒト宿主への感染能に寄与する。
【0004】
Streptococcus agalactiae(グループB Streptoc
occus、GBS)は、(病原性)共生細菌であり、全成人ヒトの20~40%が保有
している。女性の25%は、腟にGBSを保有しており、通常は無症状で存在する。しか
しながら、妊婦では、GBSは早産、母体感染症、死産および後期流産の原因として認識
されている。現在の予防方策にもかかわらず、英国で生まれた乳児1000人に1人がG
BS感染症を発症する。早産児は、免疫系が十分に発達していないため、GBS感染の危
険が特に高いことが知られている。この結果、英国ではGBS感染により1週間に1人の
乳児が死亡し、1人の乳児が長期的な障害を抱えながら生存することになる。
【0005】
グループC Streptococcus(GCS)は、ヒトにおいてガス疾患と臨床
的に区別できない流行性咽頭炎および蜂巣炎を引き起こし得る。また、糖尿病、癌などの
素因となる状態の患者または高齢患者において、敗血症、心内膜炎、敗血症性関節炎およ
び壊死性感染症を引き起こすことが知られている。馬の動物では、GCSが腺疫として知
られる伝染性が高く重篤な上気道感染の原因となっており、世界的な分布で地方病となっ
ている。
【0006】
グループG Streptococcus(GGS)は、例えばヒト皮膚のような皮膚
感染症を引き起こす重大なヒト病原体である。GGSは口腔咽頭、消化管および女性生殖
器にも感染する。GGSに関連するその他の感染症としては、敗血症、心内膜炎、髄膜炎
、腹膜炎、肺臓炎、膿胸、敗血症性関節炎等の生命を脅かす可能性のあるいくつかの感染
症が挙げられる。
【0007】
GAS感染を効果的に制御、治療、および予防するための抗菌薬の選択肢は、より限定
されるようになってきている。これは、新興の抗生物質耐性、パンデミック現像、そして
高病原性株の蔓延によるものである。したがって、安全で効果的なワクチン候補の開発が
明らかに必要である。120を超える異なるGAS血清型の大部分を標的とすることがで
きるワクチンのためには、遍在性の、保存された、そして必須のGAS標的に基づく必要
がある。そのような標的の1つがGACであり、これは病原体にとって必須の構造的成分
であるだけでなく、毒性決定因子でもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ワクチン開発の現在の形態はネイティブ細菌からの化学的および酵素的抽出方法、なら
びに任意のアクセプター化合物(例えば、タンパク質またはペプチド)への化学的結合に
限定される。これは、労働集約的であり、産物の収率及び品質を制限する結果となる。労
働集約的でなく、多糖の均質、純粋かつ高い収率の結果を生じるGAS多糖類の製造方法
が明らかに必要とされている。本発明は、これらの問題を念頭に置いて考案されたもので
ある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(説明)
その最も広い意味において、本開示は、多糖、特にラムノース多糖の合成方法に関する
。
【0010】
(詳細な説明)
本発明は、以下の図面を参照して、例として説明される:
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
3か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
3か月前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
3か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
1か月前
個人
細胞培養容器
18日前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
23日前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
2か月前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
4か月前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
3か月前
サッポロビール株式会社
飲料
1か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
17日前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
18日前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
2か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
3か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
9日前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
3か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
1か月前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
23日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
18日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
18日前
個人
ナノ微粒子の製造方法
1か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
2か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
3か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
2か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
2か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
2か月前
株式会社アテクト
培養シート
2か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
1か月前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
3か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
23日前
住友化学株式会社
細胞用基材
4か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
3か月前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
4か月前
ニプロ株式会社
コネクタ及びバッグ
2か月前
学校法人藤田学園
アンチセンス核酸およびその利用
1か月前
キヤノン株式会社
細胞剥離装置
3か月前
続きを見る
他の特許を見る